オルカンとバランスファンド、どっちがいい?

オルカンとバランスファンド、どっちがいい?

目次

オルカンとバランスファンドの違いは?

オルカンとバランスファンドはどちらを選べばいい?

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

りそなラップ型ファンド(成長型)愛称:R246(成長型)

💡この記事のポイント

✅オルカンは株のみで積極運用。3分の2程度は米国株

✅バランスファンドは長期的に安定した資産運用/資産形成に

✅積極的か安定的か?両方買うのもアリ


 

 

投資をする際には、リスクを抑えてリターンを安定させるために「分散投資」が有効です。

その際、「オルカン」など株のみで運用するファンドと、株や債券など複数の資産に分散投資する「バランスファンド」とでは、どちらがよいのでしょうか。

 

今回は、「オルカン」を例に、株のファンドと「バランスファンド」とで迷ったときの考え方についてお伝えします。

 

オルカンとバランスファンドの違いは?

まず、「オルカン」と「バランスファンド」との違いを見ていきましょう。

 

オルカンとは?

「オルカン」とは、「オール・カントリー」の略で、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のことで、「オルカン」は同社の登録商標です。

 

ですが、全世界株式の指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスなどに連動した投資成果を目指すファンドをオルカンと呼ぶ場合もあります。

 

この指数は、先進国や新興国を合わせ、世界中の47ヵ国・約3,000銘柄の株式で構成されていて、世界の株式市場の時価総額全体の約85%をカバーしています。

 

つまり、これ1本で、投資可能なほぼ全世界の株式に分散投資できるのです。

 

ただし、時価総額に応じて投資割合が決まっているため、投資先の国や地域、企業が均等に分散されているわけではありません。

 

最近の投資先の国は、米国66.62%、日本4.83%、イギリス3.09%、中国2.75%、カナダ2.7%、その他20%で、米国の株式が非常に高い割合です(2024年12月末現在)。

 

そのため、オルカンと言っても全世界の株式に均等に分散投資しているわけではなく、3分の2程度は米国株への投資で、その他の国は多くても5%程度です。ですのでオルカンと米国株に投資するファンドを組み合わせるとさらに米国株への投資比率が高まることになります。

 

バランスファンドとは?

一方、「バランスファンド」とは、さまざまな商品に分散投資するファンドです。商品によって違いますが、米国などの先進国株式に加えて、日本株式や新興国株式、さらに日本債券や先進国債券、新興国債券、日本のREIT(不動産投資信託)、先進国のREIT、金(ゴールド)などが組み合わされています。

 

ファンドによって投資する資産の割合は異なり、その比率の違いや運用方法の違いによって、より安定的な運用を目指すのか、より積極的な運用を目指すのかも変わってきます。

 

バランスファンドには債券などの安定的な資産が入っているため、株式100%のファンドに比べると、値動きは抑えられます。そのため、株式市場が活況な時は株式のファンドに比べてパフォーマンスは劣りますが、逆に株式市場が低迷しているときはバランスファンドのパフォーマンスはそれほど落ち込まず、場合によれば上回る場合もあります。

 

長期的に安定した資産運用/資産形成を行っていきたいという場合には、株式のみのファンドよりバランスファンドの方が向いていると言えるでしょう。

 

オルカンとバランスファンドはどちらを選べばいい?

ではいったい、どちらを選んだほうがよいのでしょうか。

 

先ほど、「オルカン」は株式が100%で、「バランスファンド」は株式や債券などがミックスされているため、「オルカン」の方が値動きは大きくなりやすいことをお伝えしました。

 

また、現在のオルカンは、米国株に偏りがあるため、米国株の伸びに期待している人で、積極的な投資をしたい場合は「オルカン」や米国株に投資するファンドを選ぶのがよいでしょう。

 

一方で、値動きを控えめにして、下落した際のショックを抑えながらじっくり資産運用したい場合は「バランスファンド」を選ぶとよいでしょう。

 

ただし、バランスファンドは商品によって、投資先や投資配分が大きく異なるので、中身をしっかり確認してから選びましょう。

 

また、それ以外にも、「オルカン」と「バランスファンド」の両方を買うという選択肢もあります。

 

両方購入すると、資産全体としては、「オルカン」よりも値動きが抑えられ、「バランスファンド」のみよりも大きなリターンが期待できます。

 

もちろん儲かるに越したことはありませんが、その分だけ損するリスクも増えるわけで、誰しもが積極的にハイリスク・ハイリターンな投資をしたいわけではないはずです。そう考えると、株式のみのファンドだけではなくバランスファンドや債券や金(ゴールド)などのファンドを組み合わせる価値はあるでしょう。

 

それでは、NISA(少額投資非課税制度)でも購入できる「オルカン」や「バランスファンド」の例を紹介します。

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

 

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス

 

りそなラップ型ファンド(成長型)愛称:R246(成長型)

りそなラップ型ファンド(成長型)愛称:R246(成長型)

 

※詳細な商品性は目論見書をご覧ください

記事作成日:2025年1月10日

ファイナンシャルプランナー
西山美紀

出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。

公開日:2025.1.10

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