今年のNISA枠は使い切るべき?4つのポイント

💡この記事のポイント

✅今年のNISA枠は使い切るべき?

✅NISA枠を使うときの4つのポイント

✅NISAで買える参考ファンドをご紹介

🔎登場するファンド

ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド

iFreeNEXT FANG+インデックス

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)


目次

残りのNISA枠はどう使う?4つのポイント

NISAで買える参考ファンド3選

今年のNISA枠は使い切るべき?4つのポイント

NISA(少額投資非課税制度)は、1年あたりの利用上限額が決まっています。年末が近づいてくると、「今年のNISAの残りの枠を使い切らないと損かな?」と気になる人もいるのでは?


そこで今回は、今年の残りの枠を使うべきかどうか、使うならどのように考えれば良いかを一緒に見ていきましょう。


残りのNISA枠はどう使う?4つのポイント

NISAを利用した投資で、焦って失敗することのないように、どのように考えたら良いか、ポイントを4つお届けします。


①「自分がどれくらい投資しているか」を確認

NISAの1年間あたりの利用上限額は「つみたて投資枠」が120万円、「成長投資枠」は240万円です(生涯投資枠として1,800万円)。


年間最大で360万円まで投資できますが、仮に1カ月あたりで考えると30万円ですので、この利用上限額を全て使い切る方はそう多くはないでしょう。


そのため、「今年のNISAの枠が余っている人」は多いはずです。実際に自分はどれくらい枠が余っているのかを、まずは確認しましょう。


自分が今年NISAでどれくらい投資しているかは、NISA口座の金融機関のサイトやアプリで確認できます。


②残りの枠は無理に使わなくてもOK

もし今年の残りの枠が余っていたら、どうすれば良いのでしょうか。


結論としては、「上限額まで使い切らないと損」ということはありません。上限額まで無理に投資をしようと必要な預貯金を減らしてしまっては、本末転倒だからです。


特に年末年始は支出も多くなりがちですし、予定していた12月のボーナスの額が変わったり、出なくなったりする場合もあります。また、数年以内に大きなお金を使う予定があれば、それは元本保証のある預貯金などで取っておいたほうが良いでしょう。


まずは、マネープランや家計の状況をチェックしましょう。追加で投資する資金がなさそうであれば、今年の残りの枠は無理に使わず、来年以降に余裕をみながら投資していきましょう。


③複数回に分けて高値掴みを避ける

マネープランや家計に余裕があり、投資にまわすお金がある場合は、残りの枠を上手に使いたいところです。


しかし、大きな金額で何かに一括で投資することは、リスクが大きくなるので避けましょう。年末に向けて相場が不安定になるケースもあり、「高値掴み」になる可能性もあります。


おすすめは、数回に分けて投資することです。例えば、余裕資金が10万円ある場合は、その10万円の範囲で数万円ずつ、複数回に分けて投資するのです。


同じ金額で複数回に分けて投資すれば、値段が高いタイミングでは少なく買い、値段が低いタイミングでは多く買う「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。


④ 「分散投資」や「安定感」を意識する

追加資金で投資する際には、これまでつみたてている投資信託を増額するのも良いでしょう。また、投資先を分散させるために、これまで投資していない資産を加えるのも一案です。


気になっていた個性的なファンドを買う機会にするほか、大きなリスクを避けるために幅広く分散された投資信託を選ぶのも手でしょう。


また、相場が全体的に下がった際に、下落幅が比較的抑えられやすい、高配当株割安株(バリュー株)を選ぶのも選択肢です。


いずれも、投資をする際には値動きがあることを念頭におき、購入後に値段が下がっても焦って売ることなく、長い目で続けていきましょう。


NISAはそもそも「長期投資のための制度」ですので、焦って判断することは禁物。それゆえ、自分の生活や家計にあった形で活用していきたいですね。


それでは、NISAでも買える投資信託の例を紹介します。


NISAで買える参考ファンド3選

ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド

✔️英国の「ウォーレン・バフェット」と呼ばれる著名投資家テリー・スミス氏が率いる運用会社のファンド

✔️投資銘柄は、資本効率、ビジネスモデル、財務バランス、事業環境変化への対応の観点から20~30銘柄に厳選

✔️組入上位は、アルファベットストライカー、アイデックスラボラトリーズ、ロレアル、ウォーターズなど

✔️プロ厳選の銘柄に集中投資したい人に向いている

✔️NISA:成長投資枠


iFreeNEXT FANG+インデックス

✔️米国のビッグテックなど10社に均等投資

✔️FANGとは、FacebookAmazonNetflixGoogleの頭文字

✔️その他は、エヌビディアアップルマイクロソフトブロードコムクラウドストライク・ホールディングスサービスナウ

✔️個別株投資に近いファンドで積極的にリターンを狙いたい人に向いている

✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠


eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

✔️国内外の株式債券REIT(不動産投資信託)に投資

✔️投資割合は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITに12.5%ずつ均等に投資

✔️株式への投資割合は50%以下

✔️業界最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズ

✔️複数資産にバランスよく投資したい人に向いている

✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠



記事作成日:2025年11月19日

ファイナンシャルプランナー
西山美紀

出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。


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