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つみたて投資で人気の「オルカン」って何ですか?
つみたて投資で人気の「オルカン」って何ですか?

2024年から新しいNISA(少額投資非課税制度)がはじまり、投資をはじめる人が増えています。投資信託では、「オルカン」と呼ばれる商品が1日で1,000億円 も買われたことが話題になりました。これは12月の月間金額と同程度の流入額です。

 

それだけ人気ということですが、どんな投資信託なのかよく知らないという方もいるでしょう。そんな方のために、オルカンについてわかりやすくご紹介します。

オルカンとは

 

オルカンは「オール・カントリー」の略で、一般的に全世界の株式に投資できるインデックスファンドのことです。全世界の株に低コストで分散投資できる特徴があり、多くの運用資金を集めています。

 

オルカンは、世界中の先進国や新興国の株に分散投資できるので、1本持つだけで世界全体の成長を取り込めることが期待できます。いわば世界経済をまるごと買うイメージで、わかりやすい商品性が初心者にも人気のようです。

 

人気の理由は?

オルカンが人気の理由は、主に3つあります。

 

・全世界の株に分散して世界経済の成長を取り込める
・世界経済情勢の変化に応じて投資する国や地域、銘柄の割合が変わる
運用コストが安い

 

オルカンは、1本持つだけで世界経済全体の成長を取り込めます。それに加え、将来的に世界情勢が変化して国や地域の経済力が入れ替わったとしても、それに応じて投資先の割合も変えてくれるため、長期で保有し続けやすいこともポイントです。

 

そして、保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)が安く、低コストで運用できる点も支持される理由でしょう。

 

注意したいこと

オルカンは全世界と言いながらも、現状では約60%が米国株への投資です。2番目に配分が多い日本株でも6%程度しかありません。世界中に均等に投資しているわけではなく時価総額の大きさなどに応じて配分されています。

 

ですので、例えば、オルカンと米国株のインデックスファンドを半々ずつ保有している場合、世界の株と米国株を半々で分散しているつもりが、実際には米国株に約80%投資していることになります。

 

もし、もっとまんべんなく分散投資したい場合は、例えば先進国株と新興国株のインデックスファンドを半分ずつ組み合わせると米国株の比率は35%程度になります。

 

いずれにせよ投資信託を購入したり組み合わせたりする場合は、中身や運用方針をよく見て検討しましょう。

 

オルカンがおすすめの人

 
オルカンは、こんな方におすすめです。

 

・リスクを分散して長期的な資産形成を目指す方
・長期のつみたて投資をしたい方
・何に投資していいか迷っている方

 

長期的な資産形成には、リスクの分散が重要です。たとえば、特定の株に集中投資すると、その株が大きく下落したときには損失も大きくなります。反対に複数の株に投資していれば、ショックをやわらげる効果が期待できるので、大けがを防ぎながら運用しやすくなります。

 

その点、オルカンは国や地域を分散し、世界中の株に投資するため、集中投資の場合と比べて、リスクを抑えながら資産運用していくことができるでしょう。さらに、インデックスファンドなら運用コストも安いので、長期のつみたて投資にも向いています。

 

また、将来どの国が成長して、どの国が衰退するのかを正確に予測することは難しいので、投資先に迷ってしまう方の選択肢としても良さそうです。オルカンの投資先の中には、株式市場が下落する国もあるでしょうが、これまで世界全体としては経済成長とともに株の上昇が続いてきました。そのため、特定の国や銘柄に絞らず、世界全体の成長を取り込んで運用していきたい方には、おすすめできる投資信託です。

 

PayPay証券でもオルカンをはじめ全世界株の投資信託をご用意しているので、その中から3本をご紹介します。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

名称 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
タイプ インデックス型

運用管理費用
(信託報酬)

年0.05775%以内(税込)
純資産総額 2兆2,502億円
主な特徴 業界最低水準の運用コストを目指し続ける「eMAXIS Slimシリーズ」の1つ
・先進国(日本含む)と新興国の大型株、中型株を投資対象とし、時価総額ベースで各国市場の約85%をカバーする
・純資産総額に応じて信託報酬が低くなる仕組みがある

2024年1月30日時点

 

業界最低水準の運用コストを目指し続ける「eMAXIS Slimシリーズ」の1本で、代表的なオルカン銘柄です。純資産総額の増加とともに信託報酬を引き下げてきた実績があり、人気の理由にもなっています。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」でも、2019~2022年まで4年連続1位に選ばれました。

 

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

名称 はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
運用会社 野村アセットマネジメント
タイプ インデックス型

運用管理費用
(信託報酬)

年0.05775%(税込)
純資産総額 32億4,400万円
主な特徴 低コストにこだわった「はじめてのNISAシリーズ」の1つ
・先進国(日本含む)と新興国の大型株、中型株を投資対象とし、時価総額ベースで各国市場の約85%をカバーする
・2023年7月から運用を開始し、設定間もないながらも順調に純資産を増やしている

2024年1月30日時点

 

「はじめてのNISAシリーズ」は、これから資産運用をはじめる方を応援するためのシンプルなインデックスファンドです。純資産総額は約30億円と、競合のオルカンに比べるとまだ少ないですが、低コストにこだわった商品性を武器に順調に純資産を増やしています。これから投資をはじめる方の候補になる1本でしょう。

 

PayPay投資信託インデックス 世界株式

名称 PayPay投資信託インデックス 世界株式
運用会社 PayPayアセットマネジメント
タイプ インデックス型

運用管理費用
(信託報酬)

年0.0983%程度(税込)
純資産総額 8,900万円
主な特徴 コスト重視の「PayPay投資信託 インデックスシリーズ」の1つ
・先進国(日本含む)と新興国を投資対象とし、大型株、中型株に加え、小型株にも投資する
・同じ種類の投資信託の中では最低水準の運用コスト

2024年1月30日時点

 

同じく全世界株の投資信託ですが、先に紹介した2本とは連動を目指すベンチマーク(運用目標となる指数)が違い、小型株も含んでいるのが特徴です。その分、他2本よりも投資対象が広いため、より分散効果を高めて運用したいというニーズを満たせるでしょう。小型株も含んだ世界株ファンドの中では、最低水準の運用コストを誇っています。

 

 

※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年1月30日

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