ある外資系証券がリポートで、米国株で時価総額上位のグロース株「マグニフィセント・セブン(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラ)」になぞらえ、日本の7銘柄「セブン・サムライ(七人の侍)」を選定したと報じられました。
報道によると、銘柄の選定は暫定的ですが、流動性の高いことや、年初来と過去12カ月の株価のパフォーマンスが良好なこと、そして2020年以降営業赤字や最終赤字に陥っていない企業などが条件のようです。
どんな銘柄が選ばれたのか、まとめました。
トヨタ自動車<7203>
世界首位級の自動車メーカー。国内も高シェア。環境技術で優位。提携を加速。
2024年2月21日終値: 3,429円
昨年来高値:3,473円(2024/02/20)
昨年来安値::1,764円(2023/03/20)
PER(予想):10.2倍
PBR(実績):1.44倍
時価総額:約55兆9,440億円
東京エレクトロン<8035>
半導体製造装置で世界的。FPD製造装置も強み。次世代微細加工に注力。
2024年2月21日終値: 34,520円
昨年来高値:37,080円(2024/02/16)
昨年来安値::12,740円(2023/01/04)
PER(予想):46.9倍
PBR(実績):10.21倍
時価総額:約16兆2,807億円
三菱商事<8058>
三菱グループ中核。総合商社大手。エネルギー関連に強み。機械、化学や食品も。
2024年2月21日終値:3,154円
昨年来高値:3,271円(2024/02/20)
昨年来安値::1,398円(2024/01/04)
PER(予想):13.7倍
PBR(実績):1.49倍
時価総額:約13兆1,8062億円
アドバンテスト<6857>
半導体試験装置で世界大手。DRAM用トップ。テストシステム、電子ビーム技術に強み。
2024年2月21日終値: 6,594円
昨年来高値:7,456円(2024/02/16)
昨年来安値::2,047.5円(2023/01/04)
PER(予想):75.4倍
PBR(実績):12.1倍
時価総額:約5兆519億円
ディスコ<6146>
半導体、電子部品の研削・切断・研磨装置で世界トップ。砥石等の消耗品も。
2024年2月21日終値: 43,330円
昨年来高値:46,480円(2024/02/16)
昨年来安値::12,233.3円(2023/01/04)
PER(予想):63.1倍
PBR(実績):12.74倍
時価総額:約4兆6,954億円
SUBARU<7270>
北米主体に水平対向エンジン4駆車。安全技術に強み。航空機も。トヨタと提携。
2024年2月21日終値:3,330円
昨年来高値:3,413円(2024/02/13)
昨年来安値::1,938.5円(2023/01/16)
PER(予想):7.3倍
PBR(実績):1.05倍
時価総額:約2兆5,104億円
SCREENホールディングス<7735>
半導体・液晶製造装置が主力。ウエハ洗浄装置で世界首位。画像処理機器も。
2024年2月21日終値:18,060円
昨年来高値:20,350円(2024/02/16)
昨年来安値::4,125円(2023/01/04)
PER(予想):26.7倍
PBR(実績):5.25倍
時価総額:約1兆8,347億円
エヌビディアの時価総額は約19倍、東京エレクトロンは約8.9倍
7銘柄中4銘柄が半導体関連となり、足もとでのAI(人工知能)関連の好調さが反映された結果となりました。
マグニフィセント・セブンにおいては、エヌビディアが2019年1月の時価総額約940億ドル(約14兆円)から直近では約1.8兆ドル(約270兆円)と、この5年間で約19倍まで増加しました。
かたやセブン・サムライの半導体関連株、東京エレクトロンの時価総額は、2019年1月の時価総額約1.9兆円から直近では約17兆円と、この5年間で約8.9倍でした。2019年1月時点では東京エレクトロンの方が時価総額は大きかったわけです。
また、エヌビディアの予想PER(株価収益率)は約56倍でPBR(株価純資産倍率)は約51倍、東京エレクトロンの予想PERは約49倍でPBRは約10倍。
これからのセブン・サムライの動きに注目です。
記事作成日:2024年2月21日
出所:QUICK(2024年2月21日時点)