今からでも秋の行楽に間に合う!
今年の夏、日本列島は全国的に気温が平年を大きく上回り、日本の平均気温は過去最高を記録したそうです。あまりの暑さに外出を控えた人も多かったのではないでしょうか?
暑い夏もようやく終盤、秋になれば少しは過ごしやすくなるでしょうから、紅葉狩りや趣味を楽しんだりと、外出する機会が増えるかもしれません。
そこで今回は、全国各地を観光する時に役立つ株主優待のある3銘柄をご紹介します。
エイチ・アイ・エス<9603>
企業紹介
格安航空券最大手、海外旅行や個人旅行に強み。ホテルやテーマパークなど多様な事業を展開。
注目ポイント
格安航空券を中心に、国内外の個人旅行を中心に取り扱っています。近年は国内外のホテル事業にも注力していて、最先端のロボットが働く「変なホテル」も展開しています。
新型コロナウィルス感染症の流行で旅行業界では厳しい業績を強いられましたが、同社をはじめ業績は水際対策終了後から回復傾向にあります。
株主優待は、4月末と10月末を基準に、100株以上を保有している株主には2,000円相当、500株以上を保有している株主には4,000円相当、1,000株以上を保有している株主には6,000円相当のHIS株主優待券と、株数に関わらず500円相当のラグーナテンボス入園割引券を送付しています。
また、今期の配当金は10円、予想配当利回りは0.52%です(24/09/03現在)。
株価動向
株価は今年3月18日に2,019円の高値をつけた後は軟調に推移する動きが続いています。8月5日に日本の株式市場が暴落した時には1,506円まで下落しましたが、その後は上昇に転じ9月3日高値1,930円まで上昇しました。
西武ホールディングス<9024>
企業紹介
関東私鉄の大手、東京北西部や埼玉地盤の西武鉄道と「プリンスホテル」が中心事業。
注目ポイント
西武鉄道をはじめとした交通機関に加え、国内各地のプリンスホテル等のホテル事業を中心に、スポーツを楽しめるレジャー施設等様々な不動産事業を展開しています。
2024年度の業績は、外国人観光客の利用増加や価格改定等の効果からレジャーやホテル事業、鉄道関連事業等が好調で、売上高は順調に増加しているようです。ただ、円高が進んでいることから、外国人観光客の需要が継続するのかに注目でしょう。
株主優待は、3月末と9月末を基準に保有株数に応じた株主優待乗車券と施設利用優待券を発行しています。9月のみ受け取れる施設利用優待券として、300株以上を保有している株主にはウインターシーズンに使えるスキーリフト割引券があります。
また、今期の配当金は30円、予想配当利回りは0.95%です(24/09/03現在)。
株価動向
株価は今年に入ってから上昇が継続していて、7月31日には2,817円まで上昇しました。8月5日に日本の株式市場が暴落した時には2,202円まで下落しましたが、安値を切り上げる動きとなったことで、その後は年初来高値を更新する動きになっています。8月29日に高値3,083円をつけて以降は3,000円台を上回る動きとなっています。
ANAホールディングス<9202>
企業紹介
国内線、国際線ともに首位。LCCの「Peach(ピーチ)」などを傘下にもち、スカイマークへも出資。
注目ポイント
外国人観光客と国内の旅行需要を取り込み、国際線、国内線ともに旅客事業は好調でした。ただ、人件費や燃油費等のコスト負担が大きくなったために営業減益になりました。今期も航空事業は順調ですが、補助金の減少や整備費の増加などで減益予想となっています。
株主優待は、3月末と9月末を基準に100株以上を保有している株主にANAグループ各社・提携ホテル優待と、保有株数に応じたANA国内線搭乗優待を発行しています。ANA国内線搭乗優待は国内全路線(コードシェア含む)の片道1区間が株主割引運賃で利用できます。また、ANAグループ各社・提携ホテル優待では、ホテルや空港内売店、国内外のツアー商品等の割引が受けられます。
また、今期の配当金は50円、予想配当利回りは1.69%です(24/09/03現在)。
株価動向
株価は今年2月1日の高値3,385円以降は値下がりが続いています。4月19日には2,953.5円、6月17日には2,870円、8月5日に日本の株式市場が暴落した時には2,596.5円まで下落して安値を切り下げる動きとなりました。その後は反転上昇に転じ9月3日には高値2,972円まで回復しました。
記事作成日:2024年9月4日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。