サイバーセキュリティ関連の米国株3選/クラウドフレア、パロアルト、クラウドストライク

サイバーセキュリティ関連の米国株3選/クラウドフレア、パロアルト、クラウドストライク

目次

AI(人工知能)活用で注目が高まる

クラウドフレア<NET>

パロアルト・ネットワークス<PANW>

クラウドストライク・ホールディングス<CRWD>

AI(人工知能)活用で注目が高まる

今年のノーベル賞では、物理学賞と化学賞でAI(人工知能)に関連する研究が受賞の対象となり、AIの研究者が国際社会の発展に貢献していることが評価された年になりました。

 

様々な分野でAIが活用され始めていますが、AIの利用の拡大と共にサイバーセキュリティの重要性が高まっています。セキュリティにもAI時代に合った機能が求められ、従来以上の役割を担う欠かせない存在となってきました。

 

そこで今回は、AIの発展でニーズが高まりそうなサイバーセキュリティ関連の米国株3銘柄をご紹介します。


クラウドフレア<NET>

企業紹介

クラウド型プラットフォームの構築のほか、セキュリティ強化のネットワークサービスも提供。

 

注目ポイント

コンテンツ配信ネットワークやセキュリティサービスを提供する大手で、「WAF」「Bot Management」などのセキュリティ製品も展開しています。今年9月にはAIボットによるWebサイトのコンテンツ利用状況を分析・管理できる「AI Audit」を発表しました。

 

また、クラウド セキュリティ機能を提供するKivera社を買収し、クラウドフレアのサービスと統合することで、セキュリティの強化とコンプライアンスの自動化やコストのかかる規制違反の防止を実現しました。

 

プロダクト&エンジニアリング部門の担当責任者に、サービスナウ<NOW>の元社長兼最高執行責任者(COO)のチランタン・CJ・デサイ氏を任命したことを好感して、株価は10月に入ってから上昇しています。なお、営業赤字が続いていますが、2024年度第2四半期には営業赤字が縮小しました。今後さらなる縮小となるのかには注目でしょう。

 

株価動向

株価は今年2月9日高値116ドルから6月3日安値66.24ドルへ下落。その後は80ドルを挟んでの推移が続きましたが、10月に入ってから90ドル台まで値上がりしています。


 

パロアルト・ネットワークス<PANW>

企業紹介

ネットワークをサイバー攻撃から保護するセキュリティプラットフォームを、大企業、政府等公共機関、医療機関などに提供。

 

注目ポイント

ネットワークセキュリティソリューション「Strata」、クラウドセキュリティソリューション「Prisma」、セキュリティ統合プラットフォーム「Cortex」などを提供しています。また、生成AIにフォーカスしたセキュリティ機能「AI Access Security」も提供しています。

 

セキュリティの自動化(SOAR)のDemisto社、クラウドセキュリティのEvident.io社、Redlock社の買収や、セキュリティ関連企業のTwistlock社やPureSec社を傘下に収めるなどM&Aにも積極的。

 

プラットフォーム化戦略が奏功したようで、今年7月通期の業績は増収、増益と好調でした。そのため、業績のさらなる上振れが期待されています。また、AIの学習機能を活用した製品などを手掛ける次世代セキュリティー事業なども好調とのことです。

 

株価動向

株価は今年8月5日安値284.02ドルから8月20日高値375.37ドルへ上昇。その後10月1日安値328.25ドルまで下落しましたが、10月11日に一時378.33ドルまで上昇し8月高値を上回りました。


 

クラウドストライク・ホールディングス<CRWD>

企業紹介

世界各国の企業向けに、クラウドベースの端末保護セキュリティソリューションを提供。

 

注目ポイント

次世代型アンチウィルス「Falcon Prevent」やUSBデバイスコントロール「Falcon Device Control」などを提供しています。AI搭載のプラットフォームにより、超精密な検知・自動化された保護と修復、脅威ハンティング・優先順位付けされた脆弱性の観測を実現しています。
 

2024年7月に世界各国の銀行や空港などで大規模なシステム障害を引き起こしたために株価は急落を余儀なくされましたが、金銭的・法的責任は限定的と予想するアナリスト・レポートが出たことから、株価はその後、落ち着きを取り戻しています。さらに、2025年度第2四半期の業績は好調で、営業損益が黒字転換しました。システム障害による影響は予想よりも軽微なようですが、通期の見通しについては下方修正しました。

株価動向

株価は2023年年初以降から上昇が続き、今年7月9日に上場来高値398.33ドルをつけましたが、システム障害を嫌気して8月5日安値200.81ドルまで下落。その後は決算が順調だったため上昇する動きになり、足元は300ドル台まで回復しています。


記事作成日:2024年10月16日

ファイナンシャルプランナー
横山利香

短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。

公開日:2024.10.16

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