エヌビディア決算で注目の半導体関連株3選/ブロードコム、AMD、インテル

エヌビディア決算で注目の半導体関連株3選/ブロードコム、AMD、インテル

目次

生成AIで注目が集まる半導体、次の主役株は?

ブロードコム<AVGO>

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

インテル<INTC>

💡この記事のポイント

エヌビディアを筆頭にAI関連の半導体需要が旺盛

✅半導体セクターを牽引する次の主役株、もしくはエヌビディアと共に成長することが期待される米国株を紹介

✅紹介しているのはブロードコムAMDインテルの3銘柄


  

生成AIで注目が集まる半導体、次の主役株は?

11月20日、半導体セクターを牽引するエヌビディア<NVDA>が2024年8-10月期決算を発表しました。業績は増収増益と好調だったにも関わらず、事前の期待が高すぎて、株価の反応はいまひとつという結果となりました。

 

しかし、AI(人工知能)関連の半導体需要は旺盛で、むしろ材料出尽くによる大きな下落とならなかったことは、引き続き好調が続くと見られていることが背景にあるようです。

生成AIブームにわく半導体セクターですが、エヌビディアに続いて半導体セクターを牽引する次の主役株、もしくはエヌビディアと共に成長する株は現れるのでしょうか?

 

今回は、生成AIブーム以降注目が集まる半導体関連の米国株3銘柄をご紹介します。

 

ブロードコム<AVGO>

企業紹介

無線(ワイヤレス、ブロードバンド)や通信インフラ向けの半導体製品、ソフトウェアなどを製造・販売。

 

注目ポイント

2023年11月に買収した仮想化ソフト企業のVMwareとの統合効果のほか、AI向け半導体関連の製品への需要は強い一方で、その他の半導体関連への需要は低迷が続いているようです。

 

同社はこれまでも2019年8月にウイルス対策ソフト大手のシマンテックの法人向け事業を買収するなど、大手企業を戦略的に買収して規模を拡大してきた経緯がありますので、今後の動向には注目でしょう。

 

また、対話型AI(人工知能)「ChatGPT」を開発したオープンAIが、急増する需要とコスト削減のため、ブロードコムなどと提携し自社製半導体の開発を進めると10月末に報道がありました。このようなAI半導体の大口ユーザーの「エヌビディア依存からの脱却」の動きが、新たなチャンスとなる可能性もありそうです。

 

株価動向

株価は今年6月18日高値185.16ドルから8月5日安値128.5ドルまで下落。そこから上昇に転じ10月9日上場来高値186.42ドルまで上昇した後は、やや弱含みのもみ合いとなっています。

 

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

企業紹介

CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)、APU(CPUとGPUの機能を一つのチップに集積した統合プロセッサ)などの製品を手掛ける半導体メーカー。

 

注目ポイント

同社はデータセンター向けにサーバーコンピューターを製造しているZTシステム社を8月に買収しました。

 

AI関連の大規模データセンター向けサーバーコンピューターの重要性が高まる中、同社はZTシステムズが有するデータセンター関連のテクノロジーを取り込むことで同事業を強化し、エヌビディアに対抗する狙いがあるようです

 

また11月、同社は全従業員の約4%の人員削減を発表しました。AI関連に資源を集中投資するためにAI関連以外の人員を削減し、AI関連の人員増に対応する方針とのことです。

 

2024年度7-9月期決算はデータセンター事業の好調によって、増収増益となりました。ただ、GPUなどのAIアクセラレーターの伸びへの期待が高かったために失望売りが出たようで、利益確定売りに押されてしまいました。

 

株価動向

株価は今年3月8日上場来高値227.30ドルから8月5日安値121.83ドルまで下落。その後は150ドルを挟んで推移していましたが、11月に入ってからは150ドルを下回る水準が続いています。

 

インテル<INTC>

企業紹介

世界最大手のCPU、MPUおよび半導体素子のメーカー。5Gネットワーク・クラウド・AI・自律走行などのソリューションも展開。

 

注目ポイント

AI向け半導体の需要取り込みに遅れをとったことで、2024年に入ってから業績が悪化し始め赤字に転落してしまいました。アームが部門の買収を打診した他、クアルコム<QCOM>が買収提案を行ったという憶測も出ています。

 

業績不振を立て直すために事業のテコ入れを計画しており、2024年度7-9月期決算は減収、赤字転落だったものの、市場予想を上回ったことが好感されているようです。

 

同社はエヌビディアなどと比べて後れを取っている厳しい状況ですが、米国政府からの補助金などの支援や、同業による買収などの材料で注目される可能性もありそうです。

 

株価動向

株価は今年7月17日高値37.16ドルから9月10日安値18.51ドルまで下落。その後は11月8日高値26.43ドルまで上昇し、直近は24~25ドル前後で推移しています。


 

記事作成日:2024年11月27日

ファイナンシャルプランナー
横山利香

短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。

公開日:2024.11.27

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