💡この記事のポイント
✅今年は乱高下もありつつ4万円突破もあり堅調だった日経平均
✅将来の「テンバガー(10倍株)」候補として注目の日本株をご紹介
✅ディー・エヌ・エー、楽天グループ、NTTデータグループ
2024年、日本の株式市場は半導体関連銘柄を中心に堅調な動きとなったこともあって、日経平均株価が7月に4万円を突破するなど強い動きとなりました。その後乱高下もありましたが底堅い推移が続いています。
年末となり気になることと言えば来年、2025年の日本の株式市場はどのような動きとなるのか、ということではないでしょうか?
そこで今回は、2025年に個人投資家の注目を集めて、将来のテンバガー候補となるかもしれない日本株3銘柄をご紹介します。
ディー・エヌ・エー<2432>
企業紹介
スマートフォン向けゲームの開発が主力でゲーム課金が収益の柱。ライブストリーミング、スポーツ、AI(人工知能)、車関連など多角化展開。
注目ポイント
2024年10月末から、世界各国で配信を開始したスマホ向けゲームアプリ「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケモントレーディングカードゲームポケット、ポケポケ)」が、全世界累計で1,000万ダウンロードを突破するなど好調のようです。スマホ内にポケモンカードをコレクションできるようになっていて、今後は世界中のプレイヤーとの対戦もできるようになるようです。
なお同社はスマホゲームアプリやライブ配信のほか、自動車や医療関連といった様々な事業を展開しています。傘下にはプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」や、バスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」の他、サッカークラブ等があります。
株主優待は9月に、保有株数に応じた株主優待を実施しています。具体的には、プロバスケットボール観戦チケット引換証や、横浜DeNAベイスターズの公式戦への招待を抽選で実施しています。
今期の配当金は20円、予想配当利回りは0.75%です(24/12/24現在)。
株価動向
株価は今年に入ってから1,500円を挟んでもみ合う動きが続いていましたが、8月5日安値1,277.5円から12月17日年初来高値2,884.5円へ上昇。
上場来安値は今年2月16日の1,213.5円で、現在の株価2,645円はまだ2倍弱の水準です。上場来高値は2011年の4,330円です。
楽天グループ<4755>
企業紹介
ネット通販「楽天市場」を運営。通信インフラや携帯電話事業、旅行や金融など幅広く展開。
注目ポイント
ネット通販の「楽天市場」のほか、「楽天モバイル」「楽天トラベル」「楽天カード」などを幅広く展開しています。これらのサービスを利用すると楽天ポイントがたまる楽天経済圏を築いており、ポイントを集めたい人達のポイ活でも活用されています。
同社が展開する楽天モバイルでは、動画視聴や音楽ダウンロードなどでデータ通信が増加する人のために、データ無制限で税込3,278円と格安の料金プランを提供しています。さらに、日常生活での大切なデータを保存するために、50GBのクラウドストレージサービスを無料で提供しています。
株主優待は2024年12月末時点に100株以上保有の株主を対象に、「楽天モバイル」回線の音声+データ通信(30GB/月)を1年間無料で提供します。
株価動向
株価は今年に入ってから上昇基調が続いています。8月5日安値649.6円から9月3日年初来高値1,069.5円へ上昇。その後は900円を挟んでもみ合う動きが続いています。
上場来安値は今年2月9日の612.1円で、現在の株価869.5円はまだ42%の上昇です。上場来高値は2015年の2,395円です。
NTTデータグループ<9613>
企業紹介
大規模なシステム統合やネットワークシステムを提供する情報サービス最大手。官公庁や金融機関向け大型システムに強み。
注目ポイント
国内外300社を超える企業を傘下に持ち、世界50ヵ国以上でITサービスを提供。日経平均株価の構成銘柄に採用されています。
国内は官公庁や金融機関向けのデジタル投資案件が拡大している他、海外では生成AI等で需要が増大しているデータセンター事業等が拡大しているようです。また、国内企業にクラウドへの移行を促すために、オラクルのクラウドプラットフォーム「Oracle Alloy」を導入して生成AI機能を含むサービスを2025年12月から順次提供する予定です。
今期の配当金は25円、予想配当利回りは0.84%です(24/12/24現在)。
株価動向
株価は今年に入ってから2,300円を挟んでもみ合う動きが続いていましたが、8月9日年初来安値1,852円から12月12日年初来高値3,120円へ上昇。
上場来安値は1995年の242円で、上場来高値は1999年の5,460円と、すでに過去にテンバガーを達成しています。その後、2012年に426.6円まで下落し、そこからは上昇基調で、現在の2,983円は約7倍。過去のように10倍を超えるか注目です。
記事作成日:2024年12月25日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。