💡この記事のポイント
✅2月13日「NISAの日」にちなんだ銘柄をご紹介
✅NISAでは配当金も税金ゼロで受け取れる
✅配当利回りが5%を超える高配当の日米株をご紹介
🔎登場する銘柄
✅ベライゾン・コミュニケーションズ、商船三井、LIXIL
NISAなら配当金の税金もゼロ
2月13日は「NISAの日」ということで、NISA(少額投資非課税制度)にちなんだ銘柄をご紹介します。
投資で得た利益にかかる税金がゼロになるNISAでは、株の配当金にも税金がかかりません。高配当を出してくれる株をNISAで長く持っておけば、毎年の配当金が税金ゼロで受け取ることができます。
また、安定的に高配当を出す企業というのは、業績も好調で安定していると考えられますし、株主還元に積極的な企業と言えそうです。
さらに、高配当株は株式市場が大きく下落したタイミングでは、配当利回りが高くなり、下値抵抗が期待されます。
このように、一般的にNISAで長期的に保有する銘柄としても高配当株は向いていると言えるでしょう。
そこで今回は、配当利回りが5%を超える高配当の日米株3銘柄をご紹介します。
ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>
企業紹介
米通信大手で、一般消費者や企業、政府機関向けに無線と有線の通信関連製品やサービスを提供。IoT分野にも積極的に投資。
注目ポイント
2024年10-12月決算では、顧客がニーズに応じて料金プランを設定できる「マイプラン」が好評で、携帯電話の月額課金契約者数が四半期としては過去5年間で最高となる加入者増となりました。おかげで、売上高、1株利益が市場予想を上回る結果となり、2024年12月期前期の業績は増収増益となりました。
好調な業績を背景に増配基調が継続していて、前期の配当金は2.64ドルでしたが、今期の配当金は2.69ドルと0.05ドルの増配となりました。予想配当利回りは6.85%を見込んでいます。(2025/2/12現在)
株価動向
株価は2024年9月高値45.36ドルから今年1月10日安値37.59ドルへ下落。その後は上昇に転じたものの、40ドル前後でのもみ合いとなっています。
商船三井<9104>
企業紹介
世界各国で海上貨物輸送、倉庫管理、貨物を取り扱う海運業大手。
注目ポイント
原油や液化天然ガス等のエネルギーや、半導体等の各種製品の輸送、さらにはクルーズ等の事業を展開しています。円安進行や、追加関税前の駆け込み需要によってアジアから北米向けの特需があって、好調な業績となりました。
2024年4-12月期(3四半期累計)の連結経常利益は前年同期比90%増の3,748億円、営業利益は前年同期比52.7%増の1,223億円に拡大しました。好調な業績を背景に通期の業績予想を上方修正しました。
3月、9月末を基準に配当金と株主優待を実施しています。株主優待は3月末と9月末を基準に、「にっぽん丸・MITSUI OCEAN FUJI」のクルーズ優待券や、9月限定で「さんふらわあ」フェリーサービス共通クーポン券を、保有株数に応じて贈呈しています。さらに、2年以上300株以上を長期継続保有した株主には同社オリジナルカタログギフトも贈呈しています。
前期の配当金は220円でしたが好調な業績を背景に増配傾向が続き、2025年3月期今期の配当金は340円を予定しています。予想配当利回りは6.28%を見込んでいます。(2025/2/12現在)
株価動向
株価は2024年8月安値3,992円から今年1月8日昨年来高値5,699円まで上昇。その後はおよそ5,000~5,400円程度で推移しています。
LIXIL<5938>
企業紹介
浴室・台所用製品やサッシ、衛生陶器などに強みがある国内最大手の住宅設備や建材メーカー。積極的な買収戦略が特徴。
注目ポイント
世界各国では金利上昇の影響によって住宅ローン金利は高い水準が続いているため、住宅市場は低迷が続いています。日本でも利上げが行われたことで、住宅ローン金利は上昇基調にあります。国内事業では金利上昇によって新築着工数減少での落ち込みを、リフォームの増加によってカバーしているようです。海外事業では構造改革によるコスト削減の効果が出ているようで回復の兆しが出ているようです。
事業別では、トイレや浴室などのウォーターテクノロジー事業は国内外とも好調で増収増益。リフォームなどのハウジングテクノロジー事業は減収減益も改善傾向にあるようです。
2024年4-12月期(3四半期累計)の売上収益(継続事業ベース)は前年同期比1.6%増の1兆1,405億円、事業利益は同16.7%増の310億円と増収増益となっています。
3月末を基準に配当金を実施しています。今期の配当金は90円を予定していて、予想配当利回りは5.24%を見込んでいます。(2025/2/12現在)
株価動向
株価は2024年8月安値1,551円から10月高値1,810円へ上昇。その後はおおむね1,700円台でのもみ合いとなっています。
記事作成日:2025年2月12日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。