💡この記事のポイント
✅REIT(リート:不動産投資信託)が年初から上昇傾向
✅不動産価格や賃料の上昇、宿泊需要の増加などを背景に上昇も日経平均に比べると出遅れ
✅続伸が期待される国内REITから3銘柄をご紹介
🔎登場する銘柄
✅日本都市ファンド投資法人、日本ビルファンド投資法人、ジャパン・ホテル・リート投資法人
✅REIT(リート:不動産投資信託)が年初から上昇傾向
✅不動産価格や賃料の上昇、宿泊需要の増加などを背景に上昇も日経平均に比べると出遅れ
✅続伸が期待される国内REITから3銘柄をご紹介
✅日本都市ファンド投資法人、日本ビルファンド投資法人、ジャパン・ホテル・リート投資法人
日本都市ファンド投資法人<8953>
日本ビルファンド投資法人<8951>
ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985>
複数の投資家から集めた資金で不動産投資を行い、そこで得られる賃貸料収入や不動産の売買益を投資家に分配するREIT(リート:不動産投資信託)。2021年以降低迷が続いていた東証REIT指数ですが、今年に入ってから上昇が継続し、8月下旬には年初来高値を更新しています。
REIT上昇の背景としては、国内の物価上昇に伴う不動産価格や賃料の上昇の他、外国人観光客をはじめとした旺盛な宿泊需要があげられます。REITはそれぞれ運用方針によって、オフィスビルや商業施設、マンションやホテルに物流倉庫など、投資対象となる不動産が異なっています。
そんな好調なREITですが、日経平均は史上最高値を更新し、年初来安値から年初来高値までの上昇率が+40.4%なのに対し、東証REIT指数は2007年の史上最高値を依然として超えられず、年初来安値から年初来高値までの上昇率も18.84%と、大きく出遅れています。
そこで今回は、投資対象が異なる国内REIT3銘柄をご紹介します。
※国内REIT銘柄はPayPay証券アプリからのみの売買できます
商業施設やオフィスビル、住宅、複合施設など総合型で投資を行う。
2025年8月期の業績予想は売上高が前期比6.2%増の491億円、最終利益が前期比8.5%増の214億円に従来予想から上方修正しました。業績が好調ということもあって、2026年2月期の業績予想も上方修正した他、分配金の増額修正を発表しました。予想分配金利回りは4.99%と高利回りとなっています。(2025年9月2日現在、出所:QUICK)
保有不動産の譲渡に伴う売却益の増加や、金利上昇局面を想定して見込んでいた借入費用の解消、不動産の売買に伴うポートフォリオの入れ替え等によって、好調な業績につながったようです。
株価は2024年12月安値85,800円をつけた後は90,000円を挟んでの推移が続きますが、今年3月11日安値89,900円以降は上昇に転じ、8月20日年初来高値115,500円まで上昇しました。
大型オフィスビルへ投資を行う、三井不動産<8801>系の不動産投資法人。
2025年6月期決算は、売上高が前年同期比1.2%増の512億円、最終利益が前年同期比3.9%増の235億円に拡大しました。同時に公表した2025年12月期の業績予想は、売上高が前年同期比5.4%減の484億円、最終利益が前年同期比19.2%減の190億円に減る見込みです。賃料は上昇傾向が続いているため賃料収入は好調であるものの、不動産取得やインフレによる管理費用の増加等によるコストが増加することが影響しているようです。
予想分配金利回りは3.38%。計画的な不動産の入れ替え等を行うことで安定的な運用が継続できる見通しであることから、安定的な分配金を予定しています。(2025年9月2日現在、出所:QUICK)
株価は今年1月23日年初来安値117,600円をつけた後は、120,000円台でもみ合う動きが続きます。3月に130,000円を突破して以降は安値水準を切り上げる動きとなり、7月に入ってから上昇が継続していて8月20日年初来高値150,000円まで上昇する堅調な動きが続いています。
日本全国のホテルに特化して投資を行う。シンガポール系ファンドが主要スポンサー。
2025年12月期中間期は売上高が前年同期比49.6%増の214億円、営業利益が70.1%増の144億円に拡大し、従来予想を上回る内容になりました。業績が好調ということもあって、通期の業績を上方修正した他、分配金の増額修正を発表しました。分配金利回りは5.53%と高利回りとなっています。(2025年9月2日現在、出所:QUICK)
訪日外国人観光客や国内の宿泊需要が堅調であることから、ホテルマーケットは好調な状況が続いているようです。賃料の上昇がより期待できる不動産の売買に伴うポートフォリオの入れ替えや、既存不動産の大規模な改装を行うなどしたことで収益力が向上し、好調な業績へと繋がっているようです。
株価は今年4月7日年初来安値64,800円をつけた後は上昇に転じます。3月25日につけた高値75,000円を上回って以降も上昇が継続し、8月29日年初来高値87,2000円まで上昇しました。
記事作成日:2025年9月2日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。
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