前回の記事では、「お金を貯めること」の大切さをお伝えしました。
今回は、「お金を増やす」ことが大切な理由を3つお伝えします。
理由1「やりたいこと」をあきらめなくて済むから
「やりたいこと」はありますか?
「お金があればできるけど……」と、あきらめていることはありませんか?
もし、お金を増やすことができれば、お金が足りなくてあきらめていたことができるようになります。
やりたいことの優先順位1番、2番、3番までしかできなかったのが、4番や5番、とたくさんチャレンジできるようになるのです。
お金を上手に増やせられると、夢をたくさん叶えられて、自分の将来が豊かになりますよね。
理由2「お金にも働いてもらう機会」を活かせるから
お金を増やす方法には、大きく3つあることをご存じでしょうか。
「収入を増やす」と「支出を減らす」、そして「お金に働いてもらう」の3つです。
「収入を増やす」と「支出を減らす」は、方法を考えたり、試したりしたことがあるでしょう。
ところが、「お金に働いてもらう」については、まだチャレンジしていない人も多いかもしれません。
ずいぶん前の金利が高かった時代は、銀行に預金をしておくだけで、利息でお金がどんどん増えました。お金が働いてくれていたのですね。
でも、今は超低金利時代で、預金だけではお金はなかなか増えません。リスクはありますが、お金の働く場所を変えて、運用にまわすという選択肢もあります。
もし、まとまったお金があれば、お金にも働いてもらって増やすのもありです。
お金を増やす3つの方法、ぜひチャレンジしてみましょう。
理由3「インフレ」に対抗したいから
「あれ? この前より高くなっている……」と、買い物で最近よく感じませんか?
生活必需品を中心に、モノの値上がりが続いています。この傾向はしばらく続くようです。
モノの値段が上がる時に注意したいことは、「現金の価値の目減り」です。「現金の価値の目減り」とは、自分が持っている現金の価値がどんどん減ってしまうことです。
仮に年2%の物価上昇があった場合、10年後には、今持っている100万円で82万円相当のものしか買えなくなります。
がんばって100万円を貯めても、そのままにしておくと物価上昇に負けてしまうのです。
そこで、インフレに対処するために、お金を運用にまわすことを検討しましょう。物価上昇で企業の利益が上がれば、株価がプラスになっていく可能性もあります。
「お金を増やす」ことを少額で試してみよう
ここで一つ注意点です。お金を増やそうと、いきなり大きなお金を投資するのはちょっと待ってください。投資は、お金が増える可能性がありますが、減る可能性もあることを頭に入れておく必要があります。
投資の経験を積むために、まずは少額からチャレンジしてみましょう。
「投資信託」なら、日本の株だけでなく、世界中の株にまとめて投資をすることもできて、月1,000円程度から積み立てができます。
積み立て投資は、購入タイミングを分散してくれます。安い時にはたくさん、高い時には少し買うのを自動的にやってくれます。相場は変動するので、積み立てで買う時期を分散させましょう。たとえ相場が安くなったとしても、怖くなって積み立て投資をやめず、5年、10年と長く続けたいですね。
まずは、少額から「お金を増やす」ことにトライしてみませんか?
記事作成日:2023年9月15日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。