物価高が続くいま、いろいろな節約を考えている人も多いのでは?
でも、「節約=我慢」だと思うのは、要注意!!
なぜなら、やりたいことを我慢しすぎると、節約がイヤになってしまうからです。
今回は、やりたいことを我慢しないための3つの節約術をお伝えします。
1.「欲しいものリスト」をつくる
節約をしようと思うと、「欲しいもの」「好きなもの」から減らしていませんか?
本来、お金は欲しいもの、好きなものに使うためにあるはず。支出を減らすときは、優先順位が低いものから減らすのが鉄則です。
そこで、おすすめの方法が「欲しいものリスト」をつくること。
あなたは、どんなものが欲しいでしょうか?
今の自分が欲しいもの、来年の自分が欲しいもの、5年後の自分が欲しいもの…とイメージしながら書き出してみてください。
そして、優先順位の高い順番に並べておくのです。
すると、優先順位の高いものにお金を使うようになり、リストに入っていないもの(=優先順位の低いもの)には、自然とお金を使わなくなるでしょう。
欲しいものが手に入るようになると、ストレスによる衝動買いを防ぎやすくなりますよ。
2.使う前に「先に貯める」
我慢せずにお金を貯めている人がやっていることは、「お金を先に貯めること」。
つまり、「我慢して支出を減らす」→「お金を貯める」という順番ではなく、「先にお金を貯める」→「手元に残ったお金を自由に使う」という順番なのです。
毎月のお給料日に、真っ先に貯蓄を確保してしまいましょう。手取り月収の1割以上、ゆとりがあれば2割以上を、目指したいですね。
先にお金を貯めれば、残りのお金を使い切ったとしてもしっかり貯蓄ができます。
「わかってはいるけど、先に貯めるのは面倒…」という方は、勤務先の財形貯蓄や給与振込口座の自動積立定期預金に申し込んで、自動的に貯める仕組みをつくりましょう。
これで、手元のお金を自由に使える解放感を手に入れられます!
3.外食は「記憶に残るもの」を
気軽に入りやすいファーストフードやファミリーレストラン。ちょっと疲れたときや自炊するのが面倒なときに、利用することもあるでしょう。
しかし、1回あたりの会計は高くなくても、回数がかさむと大きな金額になるので注意が必要です。
例えば1回1,000円の外食を週に3回行ったとすると、1ヶ月で1万2,000円という大きな出費になってしまいます。
1ヶ月で1万円以上という大きなお金を使っても、「いつもファーストフードばかり」「別に良い外食はしていない」などと不満に思っていれば、もったいないことです。
そこで、ファーストフードやファミリーレストランになんとなく行く回数を減らし、そのお金でワンランク上のお店に行ってみるのがおすすめです。「行きたかったお店」「ちょっとお高めのお店」など、特別感のあるお店を選べば、回数が少なくても記憶に残り満足感が高まります。
結果として外食費の合計金額が減ってお金が貯まるようになるでしょう。
今回は、やりたいことを我慢しない節約術を3つお伝えしました。我慢をする節約は、長続きしません。自分のやりたいことにお金を使えるように、ぜひコツを押さえてみてくださいね。
記事作成日:2023年10月27日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。