NISAで長期的な資産形成/資産運用を行う場合、ぜひ考えていただきたいのが「ポートフォリオ」です。
ポートフォリオとは、株や投資信託など様々な金融商品を組み合わせること。
例えば、国内株で運用する投資信託Aと、外国株で運用する投資信託Bを半分ずつ組み合わせて持つことを「ポートフォリオを組む」と言います。
ここではポートフォリオの組み方とポートフォリオの参考例をご紹介します。
ポートフォリオの目的
ポートフォリオの目的は、ご自身が叶えたい資産運用のゴールイメージに近づけるため、いくつかの金融商品を組み合わせて分散することで、リスクを抑えながらリターンを狙うことです。
ポートフォリオを組むことで、種類や地域の違う複数のものに投資してリスクを分散させ、大きな損失が出ることをなるべく避けることを目指します。投資信託の場合は、それ一つで複数の投資対象に分散投資しているものが大半ですので、一般的には2~5本程度の組み合わせで十分と言えるでしょう。
ポートフォリオの組み方
ポートフォリオの組み方は、ご自身が「どういう資産運用を行いたいか」によって変わってきます。
・安全重視でリターンは少なくても大きな損はしたくない
・積極的に投資して大きなリターンを目指したい
・ある程度のリスクは覚悟してバランス良くリターンを狙いたい
など、人それぞれ自分に合った資産運用のイメージがあると思います。
・安全重視の場合は、債券などローリスクのものを中心に
・積極的にいきたい場合は、株式などハイリターンが狙えるものを中心に
・バランス重視の場合は、債券や株式などを組み合わせたり、バランス型の投資信託を中心に
このように目的に応じて金融商品を選び、その配分も考えるようにしましょう。
PayPay資産運用で取引できる金融商品
PayPay資産運用で取引できる金融商品は、投資信託、米国ETFコース、日本ETFコース、米国株、日本株の5種類です。これらを組み合わせれば様々な状況に対応したポートフォリオが組めます。
日米の株式は比較的変動の大きい金融商品ですが、経済や企業が成長していくにつれて、株価の上昇を期待できるものです。少額からはじめても10年や20年と投資していけば、大きな金額に育つ可能性があります。
投資信託やETF(上場投資信託)は、複数の投資対象に分散投資している金融商品ですので、個人で資産運用を行いポートフォリオを組む上でとても便利な商品です。特に投資初心者の方に向いている金融商品と言えるでしょう。
NISAでのポートフォリオ例
ここでは投資信託を中心にポートフォリオを組む場合の基本となる例をご紹介します。
ご自身の方針や目的に応じて、これらをさらに組み合わせたり類似の投資信託やETFなどに置き換えたりして活用してください。ただし、これらは一例であって、ポートフォリオを組んでもリスクを完全に軽減するものではありません。
オール・カントリー+バランス
世界の株式に分散投資しつつバランスファンドも加えることで、株式一辺倒ではないポートフォリオに。バランスファンドの中に株式も含まれているので、株式中心の積極的な運用はしつつも、少しリスクを抑えた組み合わせになります。
●eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド
●はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)+eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)
金(ゴールド)+バランス
バランス型の投資信託に金(ゴールド)のETFを加えることで、金融マーケットが強い時も弱いときも、株式中心の運用に比べて安定的なポートフォリオとなります。ある程度のリターンを狙いたいけど大きな損はしたくない、という人に向いた組み合わせです。
●金(ゴールド)コース+Oneグローバルバランス
日米個別株+高配当ETF or バランス型
アップルやトヨタ自動車など株式投資を中心にポートフォリオを組む場合でも、投資信託やETFを組み合わせることで分散投資がしやすくなります。高配当株のETFやバランス型の投資信託などでポートフォリオのリスクをコントロールしましょう。
●日米個別株+アメリカ高配当株式コース
●日米個別株+eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
内外アクティブファンド
積極的なリターンを狙いに行くアクティブ型の投資信託を、海外株に投資するものと日本株に投資するもので組み合わせたポートフォリオ。内外のマーケットの違いやどういう銘柄に投資しているかを学ぶのにも適しています。
●ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド+ひふみプラス
新興国ETF
10年後、20年後の成長を考えて新興国株中心に運用する場合、新興国株のETFを複数保有することでカントリーリスクを分散するポートフォリオとなります。先進国も加えるなどのバリエーションも考えられます。
●新興国株式コース+ブラジル株式コース+中国株式コース
●新興国株式コース+ブラジル株式コース+中国株式コース+PayPay投資信託インデックス 先進国株式
日本株+債券型(為替ヘッジなし)
原材料を輸入しているなど円安がデメリットとなる国内の株式を中心に運用する場合、債券型の投資信託で為替ヘッジなしのものと組み合わせることで、円安で下がる株式のマイナスを円安による投資信託のプラスでカバーする組み合わせ。
●日本株+バンクローン・ファンド(ヘッジなし/年1回決算型)
記事作成日:2023年12月21日