【投資相談室】インデックスとアクティブどっちのファンドがお薦めですか?

【投資相談室】インデックスとアクティブどっちのファンドがお薦めですか?

目次

Q<初心者>:インデックスとアクティブどっちのファンドがお薦めですか?

アクティブは負けているのか?

結局どっちが良いのか?

皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。今回は投資信託の2つのタイプについてどちらが良いか?というご質問です。データも交えながら、個人的な考えで回答しました。

  

 

Q<初心者>:インデックスとアクティブどっちのファンドがお薦めですか?


A:NISA(少額投資非課税制度)で資産運用をはじめるという方からいただいたご質問です。投資信託には「インデックス型」と「アクティブ型」があるが、結局どっちが良いの?というものです。

 

まずは2つの違いを見てみましょう。

 

 

インデックスファンドとは?

インデックスとは特定の株式市場などの動きを表す指標です。日経平均やNYダウなどの株価指数や、債券や不動産などの指数もあります。それらの指数の動きに連動する運用を目指すのがインデックスファンドです。

 

インデックスファンドは一般的に、個別企業等の分析や調査を行わないため、運用管理費用(信託報酬)などのコストが低い特徴があります。

 

【インデックスファンドの例】
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
たわらノーロード日経225
米国株式配当貴族(年4回決算型)
iFree 新興国債券インデックス

  

アクティブファンドとは?

アクティブファンドはインデックスを上回る成績を目指して運用する投資信託です。

 

投信会社のプロが個別の企業など投資対象を調査/分析し銘柄選定を行い、売買のタイミングも検討して運用を行います。その分、人材等コストをかけて運用しているため、コストはインデックスファンドより高くなる傾向があります。

 

アクティブファンドはファンドによってパフォーマンスにはばらつきがあるので、ファンド選びも重要です。

 

【アクティブファンドの例】
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界
新興国連続増配成長株オープン
HSBCインド オープン
ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド
コモンズ30ファンド

 

アクティブは負けているのか?

同じ投資信託でも、インデックスファンドとアクティブファンドは性格が大いに異なります。ただ以前からアクティブはなかなかインデックスには勝てないと言われがちです。

 

実は、アクティブファンドとインデックスの比較を、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが「SPIVA (S&P Indices Versus Active)」というリサーチで行っています。

 

以下はインデックスを下回っているアクティブファンドの割合です。数値が低いほど良いアクティブファンドが多いということです。

 

このように多くのアクティブファンドがインデックスを下回っているようです。これは米国など海外でも同様で、むしろ日本はインデックスに負けていないアクティブファンドが欧米に比べて多いと言えます。

 

また、この表にはありませんが日本のアクティブファンドでも海外に投資するものより国内に投資するファンドの方が成績は優秀で、また大型よりも中小型株に投資するアクティブファンドの方が好成績です。

 

やはり、地元日本の企業を調査し分析している成果は出ているようです。中小型株に投資するファンドは、おおよそ半分程度のアクティブファンドがインデックスに負けていません。これはあくまで勝ち負けだけですから、中にはインデックスを大きく上回るファンドもあります。アクティブファンドを選ぶ魅力は充分あると言えるでしょう。

 

結局どっちが良いのか?

これはどちらかと一刀両断できるものではありません。

それぞれに良さや魅力と注意点があります。資産運用は二択でどちらかに全振りしなければいけないわけでもありません。半分をインデックスファンドにして、残りをアクティブファンド数本に分散する、といったやり方もあります。

 

インデックスファンドは分かりやすさと低コストで人気ですから、特に言及することはありませんが、個人的にはアクティブファンドに魅力を感じます。

 

世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>はアクティブ運用の権化のような銘柄ですが、株価は1955年の約2万ドルから直近の約60万ドルまで約30倍に上昇しています。

 

バフェット氏ではなくとも、上手く銘柄を発掘し運用してくれそうなファンドを見いだして保有するロマンはインデックスファンドにはありません。

 

上記アクティブファンドの例にある、ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンドは「英国のバフェット」と呼ばれている著名投資家テリー・スミス氏が設立した投資運用会社のファンドです。

 

コモンズ30ファンドは「30年」「30社」「対話」を特徴にこだわりを持って運用しているファンドで、応援したくなる側面もあります。

 

資産運用の原点であり醍醐味がアクティブファンドにはあります。ぜひお気に入りのファンドを探してみてください。

 
皆さまからの投資相談を、ぜひお気軽にX(旧Twitter)TikTokなどにお送りください。

公開日:2024.2.22

投資相談室

シェアする
FacebookXnote

金融商品取引法に基づく表示事項

●本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等:PayPay証券株式会社 https://www.paypay-sec.co.jp
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2883号
加入協会:日本証券業協会
指定紛争解決機関:特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
●リスク・手数料相当額等について
証券取引は、株価(価格)の変動等、為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化や、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために元本損失が生じることがあります。
お取引にあたっては、「契約締結前交付書面」等を必ずご覧いただき、
「リスク・手数料相当額等(https://www.paypay-sec.co.jp/service/cost/cost.html)」について内容を十分ご理解のうえ、ご自身の判断と責任によりお取引ください。

免責事項等
●本資料は、投資判断の参考となる情報の提供を目的とし、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断で行ってください。
●本資料は、信頼できると考えられる情報源に基づいて作成されたものですが、基にした情報や見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本資料に記載された内容は、資料作成日におけるものであり、予告なく変更する場合があります。
●本資料に基づき行った投資の結果、何らかの損害が発生した場合でも、理由の如何を問わず、PayPay証券株式会社は一切の責任を負いません。
●電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、無断で本資料の一部または全部の複製、転載、転送等は行わないでください。