やっぱり低コストファンドが良いの?

💡この記事のポイント

✅コストは安い方が良いが、それだけで選ぶのは要注意

✅コストだけでなく、パフォーマンス等も大事

✅自分に合ったリスクか、投資先の分散ができているかも意識しよう

🔎登場するファンド

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド


目次

ファンド選びのポイントはコストだけじゃない

コスト以外に確認したい3つのポイント

参考ファンド3選

やっぱり低コストファンドが良いの?

投資信託を選ぶときに、「コストは安い方が良い」と聞いたことがありませんか?


確かにコストは重要なポイントです。しかし、それだけで選んでしまうと、自分に合わない投資になってしまう恐れもあるので要注意です。


そこで今回は、投資初心者の方に向けて、投資信託を選ぶ際に、コストを含めて見るべきポイントをお伝えします。


ファンド選びのポイントはコストだけじゃない

仮に、全く同じ内容のファンドであれば、コストが低ければ低いほど運用効率が上がるため、最終的に受け取る資産が多くなります。そのため、「同じようなファンドなら、コストが安い方を選ぶ」というのは良い判断です。


しかし、実際にはまったく同じ内容のファンドは存在しません。運用スタイルや投資対象、リスクの大きさなどがそれぞれ異なります。


そのため、コスト以外のポイントにも目を向けることが大切です。


コスト以外に確認したい3つのポイント

では、コスト以外にチェックしたいポイントを3つお伝えしましょう。


①パフォーマンス

コストがどれだけ安くても、リターンが低ければトータルで損をすることもあります。


例えば、Aファンドの信託報酬が年0.1%でリターンが年3%、Bファンドは信託報酬が年1%でリターンが年5%だった場合を考えてみましょう。


コストは確かにAファンドが低いので魅力的です。しかし、リターンはBファンドの方が高く、コストとリターンをあわせて考えると、最終的にはBファンドの方が得られる資産は大きくなります。


コストの安さだけに着目するのではなく、リターンを含めた「総合的なパフォーマンス」の確認も大切なのです。


もちろん、コストはあらかじめ決まっていますが、リターンは未知数です。過去のリターンはあくまでも過去のもので未来を約束するものではありませんが、参考情報の一つとしてリターンも確認しておきましょう。


②リスクの大きさ

「人気だから」といって、株式100%のファンドを選んで、たくさんの金額を投資していないでしょうか。


株式100%のファンドは値動きが大きく、大幅に下落することもあるため、リスクを抑えて投資をしたいと考えている人には合っていないかもしれません。短期的な値下がりで不安になって途中で売ってしまい、損をしてしまう場合もあります。


そのため、「自分に合ったリスクか」を考えた上で商品を選ぶことも大事です。


月次レポートなどで過去の値動きを参考にし、どの程度の変動が考えられるか確認してから選びましょう。


③投資先の地域や資産

低コストファンドに注目すると、似たようなタイプのファンドにばかり投資してしまうケースがあります。


例えば、米国株の比率が約63%のオルカンと「S&P500」に連動するインデックスファンドを両方持っている場合、投資先が米国株に偏り、どちらも同じような値動きとなるため、分散効果が高いとは言えません。


リスクを分散させるためには、投資先の地域や資産の種類を幅広く分散させることも忘れないようにしましょう。


それでは、コストが安いだけでなく、リスクや投資先が異なるファンドの例を紹介します。


参考ファンド3選

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)

✔️これ1本で全世界の株式に幅広く投資できる

✔️主な投資地域は、米国63.1%日本4.9%イギリス3.3%、カナダ2.9%、ドイツ2.4%

✔️運用コストがトップクラスに低い

✔️世界経済の成長を取り込み運用したい人に向いている

✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠


eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

✔️新興国株に分散投資できるインデックスファンド

✔️主な投資地域は、中国27.2%台湾18.5%インド17.7%、韓国10.3%、ブラジル3.6%

✔️組入上位には、台湾セミコンダクターテンセントアリババシャオミなど

✔️業界最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズ

✔️NISA:つみたて投資枠・成長投資枠


三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド

✔️国内の金(ゴールド)価格の値動きに連動する投資信託

✔️金に手軽に投資できるファンドとして人気

✔️金は株式とは違う値動きをする傾向があり、分散投資に役立つ

✔️投資信託なのでつみたて投資にも向いている

✔️NISA:成長投資枠



記事作成日:2025年8月6日

ファイナンシャルプランナー
西山美紀

出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。

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