【注目ファンドを深掘り】 新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

【注目ファンドを深掘り】 新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

目次

ファンド概要

月次レポートから

皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。「注目ファンドを深掘り」このシリーズでは、当社取扱投資信託の中から1本をピックアップしてご紹介していきます。投信選びの参考にしていただければ幸いです。

 

ファンド概要

新光日本小型株ファンド 愛称:風物語

 

大型株ファンドの特徴

株式に投資するファンドを選ぶ場合、多くの人は日経平均やTOPIX、S&P500やオルカンなどのインデックスファンドを思い浮かべると思います。シンプルではじめのチョイスとしては妥当でしょう。

しかし、インデックス(株価指数)の多くは、時価総額の大きな銘柄や株価の高い銘柄の値動きに影響されやすい特徴があります。直近で言えば時価総額の大きなエヌビディア<NVDA>が他以上に大きく上昇したため、エヌビディアが含まれているインデックスかどうかで上昇率に大きな差が生まれました。

これは良し悪し両面ありますが、先ほど上げたような主要なインデックスは、多かれ少なかれ大型株の影響を受けますし、値動きも似たような傾向になります。

今後、大型株が下がったり、成長が鈍化した場合、主要インデックスファンドも下落したり伸び悩んだりするはずです。
 

コア・サテライト戦略

一方、小型株ファンドはオルカンなどに比べると純資産総額も小さく目立たない存在です。資産運用には「コア・サテライト戦略」というものがあり、コア(中核/守り)を中心にサテライト(衛星/攻め)を組み合わせる手法ですが、一般的に小型株ファンドはコアにはなり得ません。あくまでサテライトとして資産の一部を割り振る際に使われるタイプの投資信託です。

だからといってダメというわけではありません。むしろコアにはない特徴に価値があります。同じ株式ファンドでも大型株とは異なる値動きとなる場合があります。大型株がドンドン買われている際は小型株は忘れられたかのように値動きが乏しく、大型株の上昇が止まった際に小型株が上がり出す、というようなこともあります。これは循環物色と言って、成長株と割安株が交互に買われるなどマーケットではよく見られる光景です。

 

飛躍的に成長する可能性

また、小型株には飛躍的に成長する可能性を秘めた銘柄が含まれている可能性があるのも大きな魅力です。大型株はすでに成長して大きくなっているので、そこからさらに何倍にも上昇するのは簡単ではありません。エヌビディアはレアケースと言えるでしょう。

小型株は大きく成長する魅力がある一方、極端に業績が悪化したり、倒産したりといったリスクもあります。それだけ銘柄の選別や分析力が必要になってきますから、専門家に任せられる小型株ファンドはとてもありがたい投資信託です。

また、数十といった多くの銘柄に分散投資されているので、万一ある企業に問題があってもファンド全体で見ればそれほど大きなマイナスにはなりません。問題のある企業が見つかれば他の適切な銘柄への入れ替えもファンドマネージャーが行ってくれます。

 

月次レポートから

組入上位10銘柄(組入銘柄数77銘柄)

 

組入上位10業種

 

騰落率(税引前分配金再投資)

 

成績優秀なファンド

この「新光日本小型株ファンド 愛称:風物語」は、国内の小型成長株に投資するファンドの中で長期的に好パフォーマンスを残しています。

また、運用で取ったリスクに見合うリターンを上げているかを見るシャープレシオという指標でも、同種のファンド内で優秀な数値であり、効率の良い運用をしているファンドと言えそうです。

また、大型株の多い東証プライム市場指数は年初から直近7月19日までの上昇率は19.5%であるのに対し、小型株の多い東証グロース市場指数は-3.7%と下落しています。大型株に対し小型株が出遅れているのは顕著な状況です。

にもかかわらず、このファンドの年初からの上昇率は4.9%と小型株全体の動きよりも大きく上昇しています。小型株ファンドとしての面目躍如といったところです。大型株ファンドから一部を乗り換えたり、追加するのに適した小型株ファンドと言えそうです。

 

※詳細な商品性は目論見書をご覧ください

記事作成日:2024年7月24日

公開日:2024.8.1

注目ファンドを深掘り

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