皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。「注目ファンドを深掘り」このシリーズでは、当社取扱投資信託の中から1本をピックアップしてご紹介していきます。投信選びの参考にしていただければ幸いです。
ファンド概要
国内トップクラスの投信会社である野村アセットマネジメントが、満を持して「低コストインデックスファンド」を打ち出してきた「はじめてのNISA シリーズ」。その中でも看板商品である全世界株式インデックス(オールカントリー)、いわゆる「オルカン」です。
業界トップクラスの低コストで利用できるオルカンということで注目を浴びています。株式市場全体に投資したいという場合など、資産運用の中心として利用しやすい投資信託の一つと言えそうです。
何を選べば良いか迷っている初心者は、「まずこの1本からつみたてをはじめる」のも良いでしょう。
月次レポートから
米国株に約6割。組入れ上位のアップルとマイクロソフトを合わせると、日本全体への投資割合より多い比率です。いかに米国株市場や巨大企業が大きい存在か分かります。
騰落率は、設定間もないファンドでありながらも安定的にベンチマークと同等の値動きのようであり、インデックスファンドとして問題なさそうです。
国・地域別配分
アメリカ:61.1%、日本:5.4%、イギリス:3.4%、カナダ:2.9%、フランス:2.8%、スイス:2.7%、ドイツ:2.1%、アイルランド:1.9%、オーストラリア:1.8%、その他:15.8%
業種別配分
ソフトウェア:7.3%、半導体・半導体製造装置:6.8%、銀行:6.6%、コンピュータ・周辺機器:5.4%、医薬品:4.5%、石油・ガス・消耗燃料:4.2%、インタラクティブ・メディアおよびサービス:4.1%、保険:3.0%、大規模小売り:2.9%、資本市場:2.9%、その他:52.3%
組入上位10銘柄
APPLE INC:4.4%、MICROSOFT CORP:3.9%、AMAZON.COM INC:2.1%、NVIDIA CORP:1.8%、ALPHABET INC-CL A:1.2%、META PLATFORMS INC-CLASS A:1.2%、ALPHABET INC-CL C:1.1%、TESLA INC:1.1%、BROADCOM INC:0.7%、JPMORGAN CHASE & CO:0.7%
騰落率
| 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 設定来 |
当ファンド | 1.5% | 5.5% | ー | ー | 8.4% |
ベンチマーク | 1.7% | 5.7% | ー | ー | 8.6% |
※データは2023年12月29日時点
初心者が最初に選ぶ1本に
MSCI ACWIは、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出している株価指数の一つで、ACWIは「All Country World Index」の略です。
先進国や新興国などの株式市場全体を表しているこの株価指標に連動することを目指しているファンドですので、特に地域にこだわらず世界中の株式市場に投資をするのに適したファンドです。なお、「原則為替ヘッジなし」なので、円安は基準価額にプラス、円高は基準価額にマイナスの要因となります。
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)は約6割が米国株であり米国株のパフォーマンスに大きな影響を受けます。それが世界の株式市場なので当然ですが、もう少し他の地域や将来性のある新興国株にも投資したいと考える場合などは、このオールカントリーに加えて新興国株に連動するインデックスファンドなどを組み合わせるのも一つです。
とは言え、低コストで世界中の株式に幅広く分散投資できるわけで、NISAでつみたてしたり資産運用をする際の柱となり得る1本だと思います。
このファンドを中心に、もう少しリスクを抑えたい場合は、債券型ファンドを組み合わせたり、株式とは違った値動きをする場合が多い金(ゴールド)のETF(上場投資信託)などを組み合わせてバランスを整えることもできます。
「はじめてのNISA」というシリーズ名が示す通り、初心者が最初に選ぶ一本に適したファンドと言えそうです。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年1月22日