株式はさまざまな投資商品の1つ
ひとくちに「投資」といっても、株式や不動産、金(ゴールド)や暗号資産など、さまざまな種類があります。では、投資初心者にとって比較的利益を狙いやすい投資先は何でしょうか?これはその時々の投資環境によっても大きく左右されます。
たとえば、株式や不動産の価格は景気が良い時に上昇し、景気が悪くなると下落するのが一般的です。逆に、世界経済の先行きに不安が出てくるような局面では、金価格などが上昇する傾向があります。ですので、投資家は経済動向などを注視しながら投資先を選択していくことも大切です。
持っているだけでコストは必要?
一方で、投資家のコストは金融商品によって大きな差があります。たとえば、不動産を保有している場合には固定資産税がかかりますし、建物の修繕費やメンテナンス費、管理委託費などのコストも発生します。金の現物投資であれば、重さや業者によって数千円程度の手数料に加えて、保管のための管理手数料なども必要です。
それらの金融商品に比べて、投資家側のコストが格段に低い商品の1つが株式投資です。売買手数料は発生しますが、ごくわずかです。実際、ほとんどのネット証券では、10万円の取引に対しての手数料は数百円程度。また、口座開設や口座管理料などのコストもかかりません。
株式投資の経験がない人の中には、「サブスク」のように株を持っているだけで費用が発生すると思っている人もいらっしゃるようですが、株式や証券口座を持っているだけでは費用は一切かかりません。
株式投資の利益に対する税金は20.315%
次に、株式投資の税金について簡単に触れておきましょう。株式投資では、値上がりや配当で得た利益に対して20.315%の税金がかかります。基本的には確定申告が必要ですが、口座を開設する際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておけば、確定申告の必要はありません。
一方、年間を通して損失が出た場合には、確定申告を行えば、翌年以降3年間に渡って損失を繰り越すことができます。繰り越した損失は、翌年以降も確定申告を行うことで得られた利益と相殺できます。その分だけ利益は少なくなるので、税金も抑えられます。
株式投資の利益はNISAを使えば非課税
なお、NISA(少額投資非課税制度)を活用した場合には、本来必要な20.315%の税金も非課税になります。2024年からは「新しいNISA」がスタートしますので、検討してみてはどうでしょうか?
このように株式投資にかかわる投資家側のコストは、そのほかの投資商品に比べて低く抑えられています。コストが高ければ、その分、利益も少なくなりますので、決して無視することはできません。なお、PayPay証券では、100円や1,000円から投資できるなど、投資初心者にとってのハードルも低く設定しています。
株式投資に興味のある人は、まずは口座を開いてみてはいかがでしょうか。
記事作成日:2023年10月4日