💡この記事のポイント
✅つみたて投資に向いた投資信託の選び方やチェックポイントを解説
✅投資方針や特徴が異なる投資信託をご紹介
✅目的別にさまざまな組合せ例もご紹介
🔎登場する主なファンド
✅はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)、つみたてバランスファンド、三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、iFreeNEXT FANG+インデックス

✅つみたて投資に向いた投資信託の選び方やチェックポイントを解説
✅投資方針や特徴が異なる投資信託をご紹介
✅目的別にさまざまな組合せ例もご紹介
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つみたて投資に向いた投資信託とは
つみたて投資に向いた投資信託12選
目的別の組合せ例
初心者の方へ
つみたて投資をはじめるとき、最初に悩みやすいのが「どの投資信託を選べばよいのか」ではないでしょうか。投資信託には、世界中の株式に広く投資するもの、米国株や日本株に投資するもの、REIT(不動産投資信託)や金(ゴールド)に投資するものなど、さまざまな種類があります。
大切なのは、人気があるかどうかやパフォーマンスだけで選ばないことです。ご自身の資産形成/資産運用において、どの資産に、どのくらいのリスク/リターン狙いで、どれくらいの期間投資したいのかを考えると、選び方がぐっと分かりやすくなります。
つみたて投資は、短期間で大きな利益を狙うよりも、長い時間をかけて資産を育てる考え方です。そのため、世界経済の成長、企業の利益成長、人口増加や技術革新など、長期で見た時の成長を意識したいところです。その上で、つみたて投資に向いた投資信託を選ぶときのポイントをいくつかご紹介します。
まずは、コストを確認しましょう。
投資信託では、保有している間に信託報酬という費用がかかります。信託報酬とは、運用や管理のために日々差し引かれる費用です。10年、20年と長く持つほど差が出やすくなります。
次に大切なのが分散です。
1つの国や1つの業種だけに投資すると、その地域や分野が大きく伸びた時は良いですが、下がる時の影響も大きくなりがちです。世界株式やバランス型のように、投資先を広く分散するファンドは、つみたて投資の土台に向いています。
分配頻度も見ておきたいポイントです。
分配金とは、投資信託から投資家に支払われるお金のことです。分配金があると受け取る楽しみはありますが、資産形成の初期は、分配金を受け取るよりもファンド内で再投資される形の方が、効率よく資産を育てやすい場合があります。
そのため、つみたて投資では、毎月分配型のように分配頻度が多いものよりも、分配を抑えながら長期の成長をめざすタイプの方が相性がよいと言えます。
NISAを使う場合は、つみたて投資枠の対象かどうかも確認しましょう。
NISA(少額投資非課税制度)では、投資信託などから得られる運用益が非課税になります。つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が定める基準を満たした投資信託などに限られています。成長投資枠との使い分けも意識して、NISAの投資枠を有効活用することも考えておきましょう。
米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
米国の大型株にまとめて投資したい方に向いています。米国企業の成長力に期待する場合、つみたて投資の中心にしやすいファンドの1つです。
日本を含む全世界の株式に幅広く投資するインデックスファンドです。
「米国だけ」「日本だけ」と地域を絞るのではなく、世界全体に分散したい方に向いています。どの国が将来大きく伸びるかを自分で選びきれない方にとって、世界中の株式にまとめて投資できる点が魅力です。
ただし、全世界株式ファンドと言っても、米国株の比率が現在およそ60%以上です。そのため、米国株式ファンドと組み合わせると、思っている以上に米国株の割合が高くなることがあります。
世界の株式を対象に、運用会社が企業を選んで投資するアクティブファンドです。
アクティブファンドとは、指数に連動することをめざすのではなく、運用担当者が銘柄を選び、指数を上回る成果をめざす投資信託です。その分、運用の考え方やコスト、過去の運用状況を確認することが大切になります。
世界株式に分散しながら、プロの銘柄選定にも期待したい方の候補になります。インデックスファンドだけではなく、運用会社の調査力や銘柄選びも取り入れたい場合に向いているファンドです。
米国の大型テクノロジー企業などに投資するインデックスファンドです。
FANG+とは、Facebook、Amazon、Netflix、Googleの頭文字が由来で、この4社を含む米国企業10銘柄で構成された株価指数です。米国の主要ハイテク株に集中投資するファンドです。
ただし、投資先が集中しているため、値動きは大きくなりやすいです。大きく上がる可能性がある一方で、下がる時も大きく下がることがあります。
JPX日経インデックス400に連動する投資成果をめざす国内株式のインデックスファンドです。
日本企業にまとめて投資したい方にとって、個別株を選ばずに日本株へ分散できる選択肢です。海外株式へ投資するファンドは為替の影響を受けやすいですが、日本株ファンドへの投資は為替の影響は限定的で分かりやすさもあります。世界株式や米国株式を中心にしつつ、日本株を自分で厚めに持ちたい場合にも候補になります。
配当利回りに注目して日本株に投資するアクティブファンドです。
配当利回りとは、株価に対してどのくらいの配当があるかを示す指標です。好配当株は、株価の値上がりだけでなく、配当にも注目したい時に候補になります。
このファンドは、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄などに注目して運用されます。日本企業の株主還元や配当に関心がある方には分かりやすいファンドです。
一方で、年4回決算のファンドなので、長期投資で考える場合は分配金再投資がおすすめです。
国内外の株式、債券、REIT(不動産投資信託)など複数の資産に分散するバランス型ファンドです。
債券は国や企業がお金を借りる時に発行するもので、株式とは違う値動きになりやすいです。REITはオフィスビルや商業施設などの不動産に投資する商品です。
1本でさまざまな資産に分散したい方に向いています。自分で複数ファンドの比率を管理するのが不安な方には、最初の1本としても考えやすいファンドです。
主に日本の成長企業に投資するアクティブファンドです。
プロが企業を調査し、成長が期待できる銘柄を選んで投資する点が特徴です。日本株に投資したいけれど、自分で個別企業を選ぶのは難しいという方に、プロの目利きに期待する選択肢になります。
インデックス型とは違い、運用担当者の判断が成果に影響します。月次レポートで、どのような企業に投資しているかを確認しながら持ちたいファンドです。
新興国株式に投資するインデックスファンドです。
新興国は、経済成長の余地が大きい一方で、政治、為替、金利などが不安定になりやすい国や地域もあります。長期的な成長期待はありますが、先進国株式より値動きが大きくなることもあります。
全世界株式は米国株の比率が高いため、新興国を加えて地域分散のバランスを整える考え方もあります。
アジアの次世代通信関連企業に投資するテーマ型ファンドです。
台湾、韓国、中国、日本、インドなどの5G、通信インフラ、半導体、メモリ、データセンターなど、デジタル社会を支える分野に注目するファンドです。SKハイニックス、台湾セミコンダクター(TSMC)、キオクシアホールディングス<285A>、サムスン電子など、アジアの成長企業や通信関連テーマに関心がある方に適したファンドです。
テーマ型ファンドは、人気が高まった時に大きく上がることもありますが、市場環境が変わると大きく下がることもあります。
世界のREITに投資するインデックスファンドです。
REITは不動産に投資する商品なので、株式とは違う値動きをすることがあります。オフィス、商業施設、物流施設などの不動産から得られる賃料収入などが収益のもとになります。
ただし、REITは金利の影響を受けやすい資産です。金利が上がる局面では、REIT価格が下がりやすくなることがあります。株式とは違う分散先になりますが、値動きが小さい商品というわけではありません。
金価格の値動きをとらえることをめざすファンドです。
金は、株式や債券とは違う値動きをすることがあり、インフレや市場の不安が高まる場面で注目されやすい資産です。また、金は現物資産であり、企業のように倒産などもないことから安全資産と見なされる場合もあります。
一方で、金は企業のように利益を生み出す資産ではありません。株式のように、企業の利益成長や配当を期待するものではない点は押さえておきたいところです。
投資信託は、目的や投資方針に合わせて複数を組み合わせることで、自分に合ったポートフォリオを作ることができます。具体的な比率の例を6つのバリエーションでご紹介します。
・つみたてバランスファンド 100%
国内外の株式だけでなく、債券にも自動で分散投資をしてくれるため、ご自身で比率を調整する手間がかかりません。バランスのとれた運用を1本のファンドで行いたい場合は、バランスファンドが適しているでしょう。
・はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) 50%
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 25%
・SMT JPX 日経インデックス 400・オープン 25%
世界中の株式に投資する「全世界株式インデックス」をベースにしつつ、これからの経済成長が期待される新興国と、日本の主要企業を組み合わせる形です。これにより、米国、日本、新興国、その他の株式を幅広くバランス良く持つことができます。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 60%
・つみたてバランスファンド 20%
・三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド 20%
世界経済を牽引する米国株式(S&P500)を中心に据えながら、債券などを含むバランスファンドと、株式とは異なる値動きをする金(ゴールド)を加えた構成です。米国の成長力に期待しつつ、リスクを分散し相場の下落時にも備えておきたい方向けの組合せです。
・キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) 40%
・SMT JPX 日経インデックス 400・オープン 20%
・ひふみプラス 20%
・みずほ好配当日本株オープン 20%
世界の優良企業に投資するアクティブファンドを土台に、日本株のインデックス、独自の調査で発掘する日本の成長株、そして日本の高配当株と、特色の異なる3つの日本株ファンドを組み合わせる形です。グローバルな成長を追いながら、為替リスクの低い日本の身近な企業もしっかり取り入れたい方に適した組合せです。
・iFreeNEXT FANG+インデックス 35%
・次世代通信関連アジア株式戦略ファンド 愛称:THE ASIA 5G 35%
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 30%
米国の巨大IT企業、アジアの次世代通信関連、新興国全体と、高い成長ポテンシャルを秘めた分野を積極的に取り入れる構成です。分散しつつもアグレッシブにリターンを狙いたい方に適した組合せです。
・つみたてバランスファンド 50%
・SMT グローバル REIT インデックス・オープン 20%
・三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド 20%
・キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) 10%
バランスファンドをベースに、REIT、金、世界株式をご自身の運用方針に応じて組み合わせる構成です。バランスの幅を広げつつ、取れるリスクや狙いたいリターンに応じて配分を変えることで、自分なりのバランスファンドを作るイメージになります。バランスファンド1本よりも自分に合ったポートフォリオを目指せます。
投資において重要なのは、相場が良いときも悪いときも「淡々と長く続けること」です。つみたて投資は、購入するタイミングを分散できるため、一度にまとめて投資するよりも高値づかみのリスクを抑えやすい方法です。
ただ、運用がはじまったら完全にほったらかしにするのではなく、月に一度は各ファンドの「月次レポート」をチェックしてみてください。今どのような資産が好調なのかを眺めるだけでも、経済への理解が深まるでしょう。
また、長く運用を続けていると、当初決めた資産の割合(バランス)が値動きによって崩れてくることがあります。半年に一度など定期的に確認し、増えすぎたファンドを少し売って減ったファンドを買い足すポートフォリオの「リバランス」を行ったり、ご自身の年齢や目的に合わせてファンドや配分比率の見直しを行ったりしながら、無理のないペースで資産運用を続けていきましょう。
記事作成日:2026年5月26日