【株価が動いた理由】アーム、セールスフォース、デル、デボン・エナジー、エクソン・モービル、エスティ・ローダー、フェア・アイザック
目次

アーム・ホールディングス ADR<ARM>

セールスフォース<CRM>

デル・テクノロジーズ<DELL>

デボン・エナジー<DVN>

エクソン・モービル<XOM>

エスティ・ローダー<EL>

フェア・アイザック<FICO>

【株価が動いた理由】アーム、セールスフォース、デル、デボン・エナジー、エクソン・モービル、エスティ・ローダー、フェア・アイザック

アーム・ホールディングス ADR<ARM>

◎2026/03/24(火)終値134.96ドル-1.93ドル

◎この日の通常取引は-1.4%安で終えましたが、取引終了後に発表した半導体の自社開発参入を受けて、時間外取引で+8.14%高となりました

◎設計技術のライセンス供与(IP)に特化してきた従来のモデルから、自社でチップを設計・供給する事業への進出は1990年の創業以来最大の転換となります

◎独自の省電力技術を活かし、データセンター向けCPU「Arm AGI CPU」を展開し、メタ・プラットフォームズ<META>-1.84%やオープンAIなどの大手顧客に直接供給する計画です

◎レネ・ハース最高経営責任者(CEO)は、新事業で5年以内に年150億ドルの売上を目指すと表明

◎総売上高を現在の約5倍となる250億ドルまで拡大させる見通しを示したことが、将来の収益急拡大への期待を誘いました

◎製造は台湾セミコンダクター(TSMC)に委託し、2026年後半に大規模な供給を開始する予定で、インテル<INTC>+0.11%やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>+1.32%などのデータセンター向けCPUの置き換えを狙うようです

◎既存顧客であるエヌビディア<NVDA>-0.25%やアマゾン・ドット・コム<AMZN>-1.38%などと競合する側面はあるものの、AIインフラ需要の爆発的な増加を背景に、アームの成長に寄与するとの見方が強まったようです

 

セールスフォース<CRM>

◎2026/03/24(火)終値183.02ドル-12.16ドル

◎AIエージェントの台頭が既存のサブスクリプションモデルを根底から覆すとの懸念が広がり、前日比-6.23%安となりました

◎AIスタートアップのアンソロピックがデスクトップエージェント「Claude Cowork」の新機能を発表。AIが複雑なオフィス業務を人間に代わって実行する未来が現実味を帯びるなか、ユーザー数に応じて課金する従来のビジネスモデルが通用しなくなるとの弱気派の見方が強まったようです

◎同社も対抗策として自律型エージェント「Agentforce(エージェントフォース)」を強化しており、売上高は年間8億ドル規模(半年で+82%増)に急成長していますが、主力事業への浸食懸念を打ち消すには至らなかったようです

◎また、アンソロピックの発表したレポートで、AIの活用領域が管理・財務・経営業務へ拡大していると指摘したことも、ソフトウェア業界全体のセンチメントを悪化させたようです

◎これにより、モンゴDB<MDB>-7.13%、サービスナウ<NOW>-5.67%、ドキュサイン<DOCU>-5.39%、インテュイット<INTU>-5.37%、オクタ<OKTA>-5.35%、データドッグ<DDOG>-5.15%、クラウドストライク・ホールディングス<CRWD>-4.91%、マイクロソフト<MSFT>-2.67%なども売られました

 

デル・テクノロジーズ<DELL>

◎2026/03/24(火)終値176.91ドル+12.32ドル

バンク・オブ・アメリカ<BAC>のアナリストが、投資判断「買い」を維持し、目標株価を155ドルから172ドルに引き上げたことが好感され、前日比+7.48%高となりました

◎AIサーバー需要が「極めて堅調」であると評価し、同社の2027年度AIサーバー売上高予想500億ドルは「控えめ」で、独自の通年予測を600億ドルと見ているようです

◎別のアナリストも、AIサーバーOEMのトップとしての圧倒的地位を評価し、投資判断「アウトパフォーム」と目標株価180ドルを維持しました

◎メモリ市場の逼迫やPC需要のばらつきが懸念されるなか、AIサーバーおよび関連技術への根強い需要がそれらを相殺し、市場シェアの拡大が続いている点も買いを後押ししたようです

 

デボン・エナジー<DVN>

◎2026/03/24(火)終値50.27ドル+1.78ドル

◎あるアナリストが投資判断を「買い」、目標株価を63ドルとして調査を開始したことが好感され、前日比+3.67%高となりました

◎中東情勢の緊迫化に伴い世界のエネルギー需給が逼迫するなか、米国の石油・ガス産業の相対的な優位性が高まるとの見方が示されました

◎2月に発表されたコテラ・エナジーとの合併による企業規模の拡大(時価総額600億ドル規模)が、投資家の関心を引くうえで重要になると指摘されています

◎非中核資産の売却による財務改善や株主還元の強化が、株価上昇に繋がる可能性があると評価されたようです

◎アナリストは、ウィリアムズ・カンパニーズ<WMB>+1.16%を「買い」、コノコフィリップス<COP>+1.69%、オキシデンタル・ペトロリアム<OXY>+1.55%を「中立」としました

 

エクソン・モービル<XOM>

◎2026/03/24(火)終値165.38ドル+4.25ドル

◎原油価格の反発を受けて買いが優勢となり、前日比+2.63%高となりました

◎前日にトランプ政権が主張したイランとの「前向きな協議」をイラン側が否定したことで地政学リスクが再燃し、WTI原油先物価格が93ドル台まで上昇したことが、同社の収益押し上げ要因として意識されたようです

◎ホルムズ海峡の商業航行が依然として遮断されているなか、大規模な下流事業(精製・販売)を擁する総合石油会社として、供給途絶リスクに対する耐性や原油高メリットが改めて評価されたようです

◎市場では近く発表される決算内容を注視しており、直近のアナリストによる予想の上方修正が、事業の健全性や収益性に対する好意的な見通しを反映していると受け止められているようです

◎これにより、マラソン・ペトロリアム<MPC>+4.89%、フィリップス66<PSX>+4.16%なども買われました

 

エスティ・ローダー<EL>

◎2026/03/24(火)終値71.48ドル-7.81ドル

◎スペインのプーチ・ブランズとの事業統合協議を認めたことで、買収資金調達に伴う新株発行(株式希薄化)や負債増加への警戒感から、前日比-9.84%安と大幅続落しました

◎前日の報道を受け会社側が「協議中」である事実を正式に認めたことで、統合に伴うコスト等が短期的な業績の重荷になるとの見方が強まり、売りが加速したようです

◎市場では、香水需要の低迷が懸念されるプーチに対し過剰な買収額を支払うリスクを懸念する声が出ており、時価総額400億ドル規模の巨大統合への不透明感が嫌気されたようです

◎成長ブランドの取り込みという長期的な利益の一方で、財務リスクが短期的な下押し圧力になると見られているようです

 

フェア・アイザック<FICO>

◎2026/03/24(火)終値995ドル-68.33ドル

◎共和党のジョシュ・ホーリー上院議員が、信用スコア「FICO」の値上げに関して調査を開始すると発表したことが嫌気され、前日比-6.42%安となりました

◎ホーリー議員は、住宅価格が高騰するなかでのスコア値上げが購入者のさらなる負担になっていると指摘。米連邦取引委員会(FTC)に対しても、同社の「反競争的行為」について調査するよう要請しています

◎連邦住宅金融庁(FHFA)のビル・パルテ長官も「信用スコアや信用情報の価格はもっと手頃であるべき」と言及。住宅ローン大手のファニーメイやフレディマックに対し、競合のVantageScoreを利用可能にするよう促すなど、独占的地位への圧力が強まっているようです

◎競合のVantageScore(大手信用情報3社の合弁)が利用料を約1ドルに引き下げたのに対し、FICOは10ドル前後と高額な設定を維持しており、コスト削減を求める政治的・規制的な動きが嫌気され大幅続落となりました

 

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