【株価が動いた理由】レーザーテック

【株価が動いた理由】レーザーテック

レーザーテック<6920>

  

◎2024/9/30(月)終値23,605円-2,630円

◎週末27日は自民党総裁選でアベノミクス継承の姿勢を示す高市早苗氏への期待で日本株は全面高となりましたが、マーケットにネガティブな政策運営を行うと見られる石破茂氏が新総裁に選ばれ、東京市場は全面安となり、レーザーテックも前日比-10.02%の大幅安となりました

◎有利と見られていた高市氏は日銀の利上げに否定的であったことから、27日は株高/円安が進み「高市トレード」で同社など半導体関連株が急騰していましたが、石破氏は総裁選で金融所得税の強化や、利上げに前向きな発言をしており、これらは株式市場にとってネガティブ要因となるため警戒感が高まっているようです

◎また、30日の東京市場は週末の米国市場でのハイテク株安の影響を受け、同セクターは大幅安となりました

◎上記と同様の理由により為替市場では円高ドル安が進行していることも、レーザーテックなど輸出関連企業の重石になっていると見られます

◎他にも、週末に中国当局が米国政府の経済制裁に対抗し、AI(人工知能)半導体に関して海外企業ではなく、中国企業の製品を使うように国内企業に圧力を強めていると報じられたことも、半導体業界を取り巻く不透明感が強まったとして嫌気されたようです

◎加えて、日本の公正取引委員会が生成AIの関連市場について実態調査に乗り出す方針を固めたことも報じられており、これも半導体業界を取り巻く当面の不透明要因として警戒されているようです

◎株価は5月23日の上場来高値45,500円から8月5日安値18,665円へ下落、9月27日に26,345円まで上昇しましたが、この日は一時23,500円まで下落しました

 

 

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公開日:2024.9.30

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