【株価が動いた理由】アドバンテスト

【株価が動いた理由】アドバンテスト

アドバンテスト<6857>

 

◎2024/10/31(木)終値9,148円+553円

◎今期業績予想の上方修正自社株買いを発表し、前日比+6.43%の大幅高となりました

◎2025年3月期今期純利益予想を1,220億円(前期比95.9%増)とし、従来予想1,050億円から上方修正し、市場予想1,158億円も上回りました

◎上方修正は今期2回目となり、純利益の見通しは過去2番目に高い見通し水準となりました

◎米エヌビディア<NVDA>の生成AI(人工知能)半導体向けなどの試験装置(テスタ)が業績をけん引しているようです

◎半導体の複数機能を1つのチップに集約したSoC(システム・オン・チップ)向け売上高予想は320億円上方修正し3,240億円(同32%増)、高性能メモリー向けは30億円上方修正し1,460億円(同70%増)となる見通しです

◎最高経営責任者(CEO)は「テスタ市場はさらなる拡大が見込まれる」と述べ、2024年のSoCテスタ市場を7月時点から3億ドル(約450億円)引き上げ、約35億ドル~約38億ドル(約5,300億円~約5,750億円)と予測しているようです

◎なお、同社は対ドル1円の円安が営業利益を年11億円押し上げますが、下期の想定為替レートを1ドル=140円と足元の152円程度よりも円高水準に設定していることから、今期業績がさらに上振れる可能性もありそうです

◎また、好調な業績見通しを踏まえて、最大500億円または900万株の自社株買いを発表したことも好感されたようです、

◎アナリストらは想定以上の好業績や自社株買いをポジティブに受け止め、目標株価を8,000円前後から10,000円台に引き上げたようです

◎一方、PER(株価収益率)はこの日の終値で55.4倍と、東京エレクトロン<8035>の22.5倍、レーザーテック<6920>の28.6倍と比べ割高と見る声もあるようです

◎株価は4月30日安値4,952円以降は、おおむね5,300~7,000円程度で推移していましたが、9月9日安値5,472円からは上昇基調が続き、この日は一時9,310円まで上昇し上場来高値を更新しました

 

 

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公開日:2024.10.31

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