今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が38.04ドル高(+0.09%)と小幅に反発した一方、S&P500が0.16%安、ナスダック総合が0.30%安とともに2日続落した。前日に大きく下落したことで押し目買いが強まり、主要3指数がそろって上昇する場面もあったが、週末金曜日の8月雇用統計の発表を控えた様子見や、時価総額上位のエヌビディアの続落などが重しとなった。週初来ではダウ平均が1.41%安、S&P500が2.27%安、ナスダック総合が3.55%安とそろってマイナス圏となった。
今晩は経済指標をにらんだ神経質な展開か。8月初めに発表された7月雇用統計が予想外に悪化したことで、景気後退(リセッション)懸念が再燃しており、寄り前に発表される新規失業保険申請件数、8月ADP民間部門雇用者数、寄り後発表の8月ISM非製造業総合指数(PMI)に注目が集まる。利下げ見通しを巡っては金曜日発表の8月雇用統計が最大の注目点となるが、今晩の新規失業保険申請件数、8月ISM非製造業PMIが弱い結果となれば、リセッション懸念が一段と高まることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、8月ADP民間部門雇用者数、8月ISM非製造業PMI、8月チャレンジャー企業人員削減数、8月S&Pグローバル・サービス業PMI確定値など。企業決算は引け後にブロードコムなどが発表予定。(執筆:9月5日、14:00)
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