今晩は上値の重い展開か。昨日は中東を巡る地政学リスクの後退や、それを受けて原油相場が大幅下落したことで投資家心理が改善。ダウ平均が273.17ドル高(+0.65%)と6営業日ぶりに反発し、S&P500も0.27%高と反発。ハイテク株主体のナスダック総合は0.26%高と3営業日続伸した。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の20.33ポイントから19.80ポイントに低下と、センチメントが改善した。
今晩の取引ではセンチメントの改善を背景に底堅い展開が期待できそうだ。一方、引け後のアルファベットを始め、翌日以降にもアップル、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムの決算発表や、経済指標でも週内に10月ADP民間部門雇用者数、7-9月期国内総生産(GDP)速報値、9月個人消費支出 (PCE)価格指数、10月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)などが発表される。メガキャップの決算発表や重要指標の発表を控えた様子見姿勢が強まることも予想され、上値も重い展開となりそうだ。
今晩の経済指標は10月消費者信頼感指数、9月JOLTS求人件数、8月S&Pケースシラー20住宅価格指数、8月月次住宅価格など。企業決算は寄り前にマクドナルド、ファイザー、アメリカン・タワー、D.R.ホートン、引け後にアルファベット、チポトレ・メキシカン・グリル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ビザなどが発表予定。(執筆:10月29日、14:00)
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