【NY市場:5月30日】
★ギャップ<GAP>
・2025/5/29(木)終値27.95ドル-0.29ドル
・2025年2-4月期売上高と一株当たり利益は市場予想を上回った
・2026年1月期今期の関税影響は1億~1億5,000万ドルと予想し、将来の収益性に影響があるリスクを警告
・時間外取引では大幅下落
★デル・テクノロジーズ<DELL>
・2025/5/29(木)終値113.63ドル-0.14ドル
・2025年2-4月期売上高は市場予想を上回った。一株当たり利益は市場予想を下回った
・2025年4月末時点のAIサーバー受注残は市場予想を大きく上回った
・新たに開示した2025年5-7月期売上高と一株当たり利益予想は市場予想を上回った
・2026年1月期今期の一株当たり利益予想を上方修正し、市場予想を大きく上回る見通しとなった
・時間外取引では上昇
【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/5/29(木)終値42,215.73ドル+117.03ドル
◎30日の米国株は下落か
◎米国際貿易裁判所が出したトランプ関税の差し止め命令を、二審にあたる米連邦巡回区控訴裁判所が判決の一時停止を命じ、差し止め命令も当面は発効しないことに
◎これを受けて、東京市場は大幅反落。アジア市場も下落。欧州市場は小動きスタート。米国主要株価指数の先物取引は下落
◎関税が差し止められた場合への対処として、トランプ政権は150日間にわたり最大15%の関税を適用できる文言を含む現行法に基づき、世界の大半の国に暫定的に関税を課すことを検討していると報道
◎トランプ大統領とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が初面会。トランプ大統領は早期の利下げを求め、パウエル議長は関税政策の先行きが読めず利下げを急がない、金融政策の運営で政治的な配慮をしないと回答
◎マイクロソフト<MSFT>が、AI(人工知能)アシスタント「Copilot」を英銀バークレイズが10万ライセンスの購入で合意したと社内向けイベントで発言。また、アクセンチュア、トヨタ自動車、フォルクスワーゲン、シーメンスを含む数十の企業が10万を超えるユーザーを抱えていると発言
◎ドイツが、アルファベット<GOOGL>やメタ・プラットフォームズ<META>など大規模オンラインプラットフォームの収益に、10%の課税を検討していることを表明
◎ケイデンス・デザイン・システムズ<CDNS>とシノプシス<SNPS>が、米商務省産業安全保障局(BIS)から中国に対する新たな輸出規制の通知を受けたと発表。前日にシノプシスは「BISからの通知を受けていない」とコメントしていたもの
◎ウェルズ・ファーゴ<WFC>は鉄道機器リース部門を売却すると発表。今後は銀行、投資、住宅ローン商品など主要な銀行業務に注力する方針
◎ダナハー<DHR>は精密医療の向上を目指した先進的診断テストの開発加速を目的に、製薬大手アストラゼネカとの提携を発表。
◎エクアドル政府はデジタル変革プロセスの一環として、パランティア・テクノロジーズ<PLTR>と提携すると発表
◎コストコ・ホールセール<COST>の2025年2-4月期売上高は市場予想を下回った。一株当たり利益は市場予想を上回った。時間外取引では小動き
◎マーベル・テクノロジー<MRVL>の2025年2-4月期売上高と一株当たり利益はともに市場予想を小幅に上回った。新たに開示した2025年5-7月期売上高予想は前四半期から増加する見通し。時間外取引では下落
◎アルタ・ビューティー<ULTA>の2025年2-4月期売上高と一株当たり利益はともに市場予想を大きく上回った。経営陣は関税影響に対応し、顧客エンゲージメントを高めるための施策に注力すると強調。時間外取引では大幅上昇
◎ゼットスケーラー<ZS>の2025年2-4月期売上高と一株当たり利益はともに市場予想を上回った。新たに開示された2025年5-7月期売上高予想は前四半期から増加する見通し。最高財務責任者(CFO)の交代も併せて発表。時間外取引では大幅上昇
◎主な決算発表:なし
◎注目の経済指標:4月個人消費支出(PCEデフレーター)、5月シカゴ購買部協会景気指数、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
(2025年5月30日16時15分執筆)