【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/11/19終値46,138.77ドル+47.03ドル
◎日経平均:2025/11/20終値49,823.94円+1,286.24円
◎NY見通し-エヌビディアの好決算を受けてAI株を中心に堅調か
◎米ホワイトハウス当局者が、エヌビディア<NVDA>のAI(人工知知能)チップ輸出を制限する「GAIN AI法」に反対するよう議員に働きかけ、法案の成立は見通せない模様。トランプ大統領はエヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>の最良製品の対中輸出を容認する姿勢を示唆
◎エヌビディアが、11-1月期の売上高予想が市場予想を上回り、アナリストらは「完璧な決算」と評価 。押され気味の「推論」用途での競争優位性も示され、懸念されていたAIバブルへの警戒感は和らいだとの見方が優勢
◎米商務省が、UAEとサウジアラビアに拠点を置く2社に対し、エヌビディアのGB300サーバーなど最大7万個の先進AIチップの販売を承認 。トランプ政権の意向を反映したもので、中東諸国のAI競争参入を後押しする
◎メタ・プラットフォームズ<META>が、オーストラリアで12月10日以降、「インスタグラム」など同社SNSへの16歳未満の利用者のアクセスを全面禁止すると発表 。同国のSNS利用制限法施行に合わせた措置で、既にアカウント停止の通知を開始している
◎メタ・プラットフォームズの中心的な存在であるヤン・ルカン氏が、年末に同社を退社し新たなAIスタートアップを立ち上げると発表 。ルカン氏はFacebook AI Researchを設立しAI分野のリーダーとして貢献、ディープラーニングの「ゴッドファーザー」の1人として広く知られている
◎アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルが、米国以外では最大規模となるAIインフラハードウェアエンジニアリングセンターを台湾に開設 。台湾総統は台湾が信頼できる技術パートナーであることの表れだと述べた
◎アルファベット主導のAI活用プロジェクト「タペストリー」に、ニュージーランドの電力会社4社が参画 。異常気象などによる送電網の障害に対する耐性を強化することが目的で、AIツール「GridAware」を開発
◎マイクロソフト<MSFT>が、サウジアラビアの政府系ファンド(PIF)およびサウジの情報技術企業SITEと覚書に署名 。サウジ国内でマイクロソフトのソブリンクラウドサービスの提供を検討する狙い
◎パロアルトネットワークス<PANW>が、クラウド管理・監視企業クロノスフィアを33億5,000万ドルで買収すると発表 。AIサービスの強化が狙いで、クロノスフィアのデータ上でAIエージェントによる自律的な問題検出を可能にする
◎ネットフリックス<NFLX>が、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収が成功した場合、スタジオの映画を劇場で公開し続けると経営陣に表明 。既存の劇場公開契約も尊重されると報じられた
◎米大リーグ機構(MLB)が、コムキャスト<CMCSA>、ウォルト・ディズニー<DIS>、ネットフリックスの3社と3年間で総額8億ドルの新たな放映権契約を締結 。ネットフリックスはホームランダービー、コムキャストは日曜夜の試合などの放映権を取得
◎モデルナ<MRNA>が、mRNA(メッセンジャーRNA)医薬品の製造過程全体を米国内で完結させる方針を示した 。国内生産網強化に向けた重要な一歩で、マサチューセッツ州の既存施設に1億4,000万ドル余りを投じ、受託製造業者への依存度を減らす
◎オラクル<ORCL>が、AIインフラへの巨額投資への懸念から株価が過去最高値から19日終値まで-34.76%下落で主要AI関連株で最も大きい下げ幅 。180億ドルの新規債券発行で負債が1,000億ドルを超え、投資適格格付けを持つテック企業で最も負債が多い企業となり、格下げの懸念も高まっているとの報道
◎注目の経済指標:9月雇用統計、10月中古住宅販売件数
◎主な決算発表:ウォルマート
(2025年11月20日15時50分執筆)
