【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/12/3終値47,882.9ドル+408.44ドル
◎日経平均:2025/12/4終値51,028.42円+1,163.74円
◎NY見通し-利下げ見通しを巡り新規失業保険申請件数などの経済指標に注目
◎EUの欧州委員会が、メタ・プラットフォームズ<META>の対話アプリ「ワッツアップ」へのAI(人工知能)機能導入を巡り、独占禁止法調査を計画しているとの報道。自社AIの統合方法が競争を阻害する懸念があるとして、当局が監視を強めている模様
◎エヌビディア<NVDA>が、最新のAIサーバーを使うと新型AIモデルの性能が前世代比で10倍向上するとのデータを公表。処理を分担し効率化する技術に焦点を当てたもので、中国企業の人気モデルなどで大幅な性能アップが確認されたとしている
◎トランプ大統領が、エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)と会談し、半導体の対中輸出規制に関する自身の立場をファン氏は認識していると述べた。政権が主力製品の中国販売許可を検討する中、ファン氏は過度な規制がAI開発の遅れを招くとして懸念を表明している
◎マイクロソフト<MSFT>が、特定のAI製品の売上目標を引き下げたとする一部報道を否定。広報担当者は「総販売ノルマは引き下げていない」と反論し、報道は販売組織や報酬の仕組みへの理解が欠けていると指摘するなど、市場でくすぶるAI事業の減速懸念を打ち消した
◎スノーフレイク<SNOW>が、11-1月期の利益率見通しが市場予想を下回り、時間外取引で-7.90%下落。同時発表の8-10月期決算は市場予想を上回りアンソロピックとの提携も明らかにしたが、株価が高値圏にある中で収益性の鈍化が嫌気された
◎インテル<INTC>が、売却を検討していたネットワーキング・通信部門を社内で維持すると発表。AIやデータセンター向けサービスの強化には事業統合が有利と判断したもので、非中核事業の削減を進める中で戦略的に保有を継続する方針を固めた
◎ロブロックス<RBLX>のサービスがロシアでブロックされ、数百万人がアクセス不能になったとの報道。当局は不適切なコンテンツが含まれると指摘しており、トルコなどに続く規制措置に対し、会社側は法令遵守と安全対策を講じていると説明
◎ボーイング<BA>が、航空機部品大手スピリット・エアロシステムズの買収を年末までに完了する見通しだと発表。米規制当局がライバルのエアバスへの一部事業売却を条件に計画を承認したことを受けたもので、47億ドル規模の統合手続きが大きく前進
◎セールスフォース<CRM>が、2026年1月期今期の売上高と利益の見通しを上方修正し時間外取引で+1.79%上昇。企業の業務自動化ニーズを背景に自律型AI基盤の成長が加速しており、収益化が進んでいることが好感された
◎シェブロン<CVX>が、2026年の設備投資額を180億~190億ドルにする計画を発表。米国での増産や買収で得たガイアナの権益開発に注力する一方、投資総額は長期目標の下限に抑えて規律を維持し、効率性を高めて収益拡大を目指す方針
◎シースリー・エーアイ<AI>の8-10月期決算は、売上高が市場予想を上回ったものの前年同期比で減収となり、最終赤字も拡大。研究開発費などのコスト増で利益率が予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引で-1.73%下落
◎注目の経済指標:新規失業保険申請件数のほか、11月チャレンジャー企業人員削減数、9月貿易収支など
◎主な決算発表:ダラー・ゼネラル、アルタ・ビューティー
(2025年12月4日15時40分執筆)
