【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/12/18終値47,951.85ドル+65.88ドル
◎日経平均:2025/12/19終値49,507.21円+505.71円
◎NY見通し-クワドルプル・ウィッチングでボラタイルな展開か
◎ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が2026年の商品価格見通しを公表し、金価格は各国中銀の需要や米利下げを背景に、2026年12月までに1オンス=4,900ドルへ上昇すると予想
◎オラクル<ORCL>と数社が、TikTokの親会社の字節跳動(バイトダンス)と米国合弁会社設立に向けた拘束力ある契約を締結。TikTokの周受資最高経営責任者(CEO)が従業員に通知し、2026年1月22日の完了を目指す。新会社は新規投資家が50%を保有し、データ保護やアルゴリズム管理を担うことで、米国での事業継続と安全保障上の懸念解消を図る
◎オラクルとオープンAIが進めるミシガン州のデータセンター計画で、公益企業DTEエナジーによる電力供給が当局に全会一致で承認された。オラクルが建設費や最低料金を負担して一般顧客を保護する契約となっており、AI(人工知能)インフラ稼働に不可欠な電力確保の懸念が解消
◎ナイキ<NKE>の2025年9-11月期決算は、売上高が前年同期比1%増の124億ドルと市場予想を上回ったものの、時間外取引で株価は-10.75%急落。D2C(消費者直接取引)部門が予想に届かず、傘下の「コンバース」が30%減収となるなど中国事業を含めた低迷が嫌気された。エリオット・ヒルCEOは再建策が「中盤戦」にあるとし、本格的な回復にはなお時間を要するとの慎重な見方を示した
◎オープンAIが、最大8,300億ドルの企業価値で1,000億ドル規模の資金調達を目指しているとの報道。AI市場の減速懸念がある中、2026年1-3月期末までの完了を計画し、IPO(新規株式公開)も視野に入れる。ソフトバンクグループ<9984>がエヌビディア<NVDA>株売却益などで投資を実行するほか、オラクルとの連携やウォルト・ディズニー<DIS>からの出資も確保し、アルファベット<GOOGL>に対抗して巨額のインフラ投資資金を賄う狙い
◎トランプ政権が、エヌビディアの高性能AI半導体「H200」について、中国への輸出許可に向けた省庁間審査を開始したとの報道。トランプ大統領は販売容認と手数料徴収を示唆しており、米国製品を供給し続けることで、ファーウェイなど中国企業の独自技術開発の加速を抑制し、米国の優位性を保つ狙いがある
◎マイクロソフト<MSFT>、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベットなど24社が、トランプ政権のAI新戦略「ジェネシス・ミッション」への参加を表明。科学・エネルギー分野でのAI活用を推進し、創薬や製造業での革新を目指す
◎ゼネラル・モーターズ<GM>のスターリング・アンダーソン最高製品責任者(CPO)が、バーラ最高経営責任者(CEO)の後継候補に浮上したとの報道。テスラ出身のアンダーソン氏は6月に入社し、ソフトウェアや自動運転技術の統括を担う。EV(電気自動車)事業の黒字化やサブスク収益の拡大という課題に対し、技術畑のリーダーシップで改革を加速させる狙いがあるが、現CEOの続投も選択肢に残る
◎フェデックス<FDX>が、2026年5月期今期の利益見通しを引き上げた。2025年9-11月期の一株当たり利益は4.82ドルとなり市場予想を大幅に超過。地上・航空網の統合による10億ドル規模のコスト削減や国内需要の回復が寄与した
◎ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの主要株主ハリス・アソシエイツが、パラマウント・スカイダンスによる買収提案の修正に前向きな姿勢を示したとの報道。現状ではネットフリックス<NFLX>の提案が条件面で優ると評価しているものの、パラマウント側が財務・契約条件を改善すれば歓迎する意向であり、ボールは相手側にあるとして再提案を促す格好
◎スターバックス<SBUX>やコストコ・ホールセール<COST>などに食品を供給する米キュイジーヌ・ソリューションズが、事業売却の検討に向けてモルガン・スタンレー<MS>とロスチャイルドを雇用したとの報道。評価額は20億ドル以上に達する可能性がある
◎アクセンチュア<ACN>の2025年9-11月期決算は、AI関連の需要増を背景に売上高と一株当たり利益が市場予想を上回った。新規受注も210億ドルと堅調だったが、続く2025年12月-2026年2月期の売上高見通しの中央値は市場予想を下回った
◎注目の経済指標:10月個人消費支出(PCE)価格指数、11月中古住宅販売件数など
◎主な決算発表:カーニバル
(2025年12月19日15時40分執筆)
