【今夜のマーケット展望】
◎NYダウ:2025/12/23終値48,442.41ドル+79.73ドル
◎日経平均:2025/12/24終値50,344.1円-68.77円
◎NY見通し-今晩は短縮取引 サンタクロース・ラリー初日の好発進を期待
◎地政学リスクの高まりや米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に、金価格が一時4,530ドルまで上昇し最高値を更新。米当局によるベネズエラへの原油タンカー封鎖といった緊張が安全資産としての魅力を高めており、低金利見通しも追い風
◎アップル<AAPL>がブラジルの規制当局との和解に向け、同国でiPhoneの外部アプリストアや第三者決済を許可すると発表。メルカドリブレ<MELI>による独占禁止法違反の訴えを受けた措置で、105日以内の実施が命じられた。完全な合意履行がなされない場合、最大1億5,000万レアル(約42億円)の支払いが課される見通し
◎テキサス州の連邦判事が、アプリストアにユーザーの年齢確認を義務付ける州法の施行を差し止める仮処分を決定。アップルやアルファベット<GOOGL>らが加わる業界団体による「言論の自由を侵害する」との訴えを認めたもので、1月1日の施行は見送られる。判事は同法を「全書店に全客の年齢確認を強いるようなもの」と指摘し、違憲の可能性が高いと判断
◎アルファベット傘下のウェイモが、サンフランシスコの停電による車両停止を受け、緊急対応プロトコルの改善を発表。緊急対応要員との連携拡大や、信号停止した交差点をより的確に通過するためのソフトウェア更新を実施
◎マイクロソフト<MSFT>のサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が、AI(人工知能)分野での主導権確保に向けた大規模な組織改革を断行。製品開発や資金配分の見直しとともに、幹部や社員に対してAI革命への完全な賛同と迅速な業務遂行を求めており、変革にコミットできない人材には離脱を迫る強硬姿勢を示しているとの報道
◎ボーイング<BA>が、米国防総省からB-52戦略爆撃機の商用エンジン交換プログラムに関連した20億ドルの受注を獲得。また、ロッキード・マーチン<LMT>含め、国防予算を通じた防衛大手への大型発注が続いている
◎ロッキード・マーチンが米国防総省より、輸送機「C-130J」の納入や開発に関連する契約を100億ドル増額された。これにより契約総額は250億ドルに達し、オーストラリアやドイツなど同盟国向けの販売に充てられる
◎ロッキード・マーチンのメンテナンス不足により、F-35戦闘機の2024年の稼働率が50%にとどまったことが米国防総省の報告書で判明。性能要件を大幅に下回る中、同省は適切な経済的調整を行わずに約17億ドルを支払っており、同社への責任追及の甘さが指摘されている
◎ナイキ<NKE>の社外取締役であるアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、ナイキ株5万株(約300万ドル相当)を買い増したことが規制当局への届出で判明。経営陣による自社株買いが好感され、時間外取引で+1.76%上昇
◎ゼネラル・モーターズ<GM>のピックアップトラック「GMCシエラ」において、リコール対象のエアバッグが衝突時に破裂し乗員が負傷した事故が発生し、米当局とGMが調査を行っているとの報道
◎ブラックストーン<BX>傘下の不動産管理会社リブコアが、賃貸価格の操作を巡る米司法省との訴訟で和解。ソフトウェアを介して競合他社と非公開情報を共有し家賃を吊り上げた疑いが持たれていたもので、同社は今後、第三者ソフトを用いた価格設定を行わないことなどに同意している
◎L3ハリス・テクノロジーズ<LHX>が、クアトス・ディフェンスから大型極超音速ソリッドロケットモーター「Zeus」60基の製造に関する意向表明書を受領。これにより同モーターの年間生産能力は50%以上向上し、米軍の極超音速兵器開発の加速を支援する。
◎注目の経済指標:MBA住宅ローン申請指数、新規失業保険申請件数など
◎主な決算発表:なし
(2025年12月24日15時35分執筆)
