トランプ&イーロン・マスク「防衛/宇宙」関連の日米株6選

トランプ&イーロン・マスク「防衛/宇宙」関連の日米株6選

目次

「防衛/宇宙」はトランプ政権の注目テーマ

パランティア・テクノロジーズ<PLTR>

クラウドフレア<NET>

ロッキード・マーチン<LMT>

三菱重工業<7011>

IHI<7013>

三菱電機<6503>

💡この記事のポイント

✅トランプ政権の「防衛/宇宙」は日米注目テーマ

✅日本の防衛予算は過去最大へ

✅宇宙関連事業の規制緩和に期待

 

🔎登場する銘柄

✅米国:パランティア・テクノロジーズクラウドフレアロッキード・マーチン

✅日本:三菱重工業IHI三菱電機


 

 

「防衛/宇宙」はトランプ政権の注目テーマ

2025年の日米株式市場の注目テーマの一つが「防衛関連」です。日本では、昨年12月に政府が過去最大の防衛予算を閣議決定。日米首脳会談では、トランプ大統領からのさらなる防衛費の増額要求はなかったとのことですが、日本に限らず今後も防衛費増額のプレッシャーは続きそうです。

 

一方、これに派生して注目されているのが「宇宙関連」です。日米首脳共同声明でも宇宙関連への言及があり、トランプ大統領の宇宙への積極姿勢が見て取れます。

また、トランプ大統領の側近でもある実業家のイーロン・マスク氏の存在も宇宙関連事業への期待を高めています。マスク氏は、宇宙事業を展開する「スペースX」の創業者。トランプ政権で「スペースX」などの民間企業が宇宙開発事業を展開しやすくなるなど、規制緩和が行われる可能性が高まっています。

 

今回は、これら防衛/宇宙関連の日米株をご紹介します。

 

パランティア・テクノロジーズ<PLTR>

ビッグデータ分析のためのソフトウェアなどを手がけています。同社製品は、防衛や情報収集を目的に、諜報機関のほか米国政府や同盟国の政府機関も利用しています。また、宇宙関連アプリケーションのソフトウェア・プラットフォームも開発。

2024年10-12月期決算では、売上高が市場予想を上回り、今後の成長にも自信を示したことから株価が急騰しました。

 

株価は2024年1月安値15.66ドルから今年1月には85ドル程度まで約5.4倍に急上昇。さらに直近の好決算を受け、2月11日には一時118.66ドルまで上昇して上場来高値を更新しました。

 

クラウドフレア<NET>

クラウド型サービスプラットフォームを手がけるIT企業。セキュリティ技術に定評があり、NASA(アメリカ航空宇宙局)やそのほかの宇宙関連機関などが同社のソフトウェアを使用しているようです。

2024年10-12月期決算では、売上高や一株当たり利益が市場予想を上回り、株価は急騰しました。

 

株価は、2024年7月以降80ドル前後で推移していましたが、10月頃から右肩上がりの上昇を開始。今年に入ってからも好調な動きとなっており、2月10日高値176.73ドルまで上昇しました。

 

ロッキード・マーチン<LMT>

「F-35ステルス戦闘機」や無人偵察機など、さまざまな軍事製品を製造する世界的な防衛関連企業。そのほかにも衛星など宇宙関連事業も展開しています。

2024年10-12月期(第4四半期)決算は、売上高が予想を下回りましたが、ミサイルおよび火器管制システム(MFC)部門と航空部門は市場予想を上回りました。2025年12月期今期一株当たり利益予想は、市場予想を下回っています。

 

株価は2024年10月上場来高値618.95ドルをピークに調整しており、今年2月10日安値440.71ドルまで下落しました。トランプ政権の政策には欠かせない銘柄だけに今後の値動きに注目です。

 

三菱重工業<7011>

航空や防衛、タービンなどを手がける総合重機の最大手。潜水艦や戦闘機、ヘリコプターなど、防衛省への納入実績は国内トップ。昨年は防衛関連銘柄の中核として、投資家の注目を浴びました。

アラブ首長国連邦(UAE)宇宙庁とは、H3ロケットの打ち上げで合意。

足元の業績は良好で、2025年3月期今期業績予想を上方修正し、増収増益を見込んでいます。

 

株価は2024年8月安値1,250円から12月上場来高値2,485円まで上昇しました。その後はおよそ2,100~2,400円程度で推移しています。今後は上場来高値を更新し、もみ合いを抜けるかどうかが注目されます。

 

IHI<7013>

日本のジェットエンジン生産の約7割を担うリーディングカンパニー。防衛省が運用する航空エンジンの開発や生産を手がけ、戦闘機用は全機種を担当しています。

また、宇宙ステーションの建設では、日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームを開発。

足元の業績も良好で、2025年3月期今期は前期から黒字転換し、大幅な増収増益の見込みです。

 

株価は2024年1月安値2,729円から11月高値9,479円まで上昇し、約3.5倍高を達成。今年2月4日には一時9,908円まで上昇して上場来高値を更新しました。今後は、心理的節目となる10,000円の大台を突破できるかが注目されます。

 

三菱電機<6503>

総合電機の大手。衛星通信地球局設備、衛星追跡管制設備、移動体衛星通信端末システム、宇宙天文観測設備など、宇宙関連の業務も幅広く手がける。

防衛省への納入実績では、中距離地対空誘導弾などを納入し、4位にランクインしています。

2025年3月期今期は増収増益の見込みです。

 

株価は2024年5月上場来高値2,942.5円から8月安値1,867円へ下落。その後11月高値2,826.5円まで上昇後は、およそ2,500~2,700円程度で推移していましたが、直近の決算でファクトリーオートメーション(FA)事業が振るわず、2,400円前後まで下落しました。

 

記事作成日:2025年2月12日

公開日:2025.2.12

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