💡この記事のポイント
✅現実世界で動く「フィジカルAI」に注目集まる
✅ 工場、物流、医療現場などでの活躍に期待
✅ フィジカルAI関連の日米株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:エヌビディア、テスラ、インテューイティブ・サージカル
✅日本株:安川電機、ファナック、ソフトバンクグループ

✅現実世界で動く「フィジカルAI」に注目集まる
✅ 工場、物流、医療現場などでの活躍に期待
✅ フィジカルAI関連の日米株をご紹介
✅米国株:エヌビディア、テスラ、インテューイティブ・サージカル
✅日本株:安川電機、ファナック、ソフトバンクグループ
現実世界での活躍が期待される「フィジカルAI」
エヌビディア<NVDA>
テスラ<TSLA>
インテューイティブ・サージカル<ISRG>
安川電機<6506>
ファナック<6954>
ソフトバンクグループ<9984>
川崎重工業<7012>
エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、AI(人工知能)における次の波は「フィジカルAI」であると述べています。フィジカルAIは、AIがチャットや画像生成のようなデジタルの世界だけでなく、ロボットなどを通じて現実の「物理(フィジカル)空間」で作業や操作を行う技術のことを指します。
これまでのAIは、主にデータを分析したり、文章を作ったりする「脳」としての役割が中心でした。しかし、AIの急速な進化によって、その「脳」がロボットの「体」と結びつき、人間のように考え、動くことが期待され始めています。
例えば、米国の新興企業Figure AIが開発する人型ロボットに、マイクロソフト<MSFT>やオープンAIが相次いで出資したことが大きな話題となりました。また、テスラ<TSLA>も人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の開発を進めています。
フィジカルAIは、工場での複雑な組み立て作業、物流倉庫でのピッキング、医療・介護現場、さらには家庭での家事など、多くの分野での活躍が進みつつあるようです。
そこで今回は、この「フィジカルAI」をテーマに、関連する米国株・日本株をご紹介します。
AIの学習や処理に欠かせない「GPU(画像処理半導体)」で世界トップシェアを誇る半導体メーカーです。
2024年には、人型ロボット向けの汎用AIモデル「Project GR00T(グルート)」と、これを支えるロボット開発基盤「Isaac(アイザック)」の大型アップデート、さらに人型ロボット用の新型AIコンピューター「Jetson Thor(ジェットソン ソー)」を発表しました。同社はGPUから開発プラットフォームまで幅広く提供しており、フィジカルAIの基盤を支える中心的な存在となりそうです。
電気自動車(EV)の最大手として知られていますが、AI開発にも注力しています。
特に注目されているのが、自社開発中の人型ロボット「Optimus」です。EVの自動運転技術で培った高度なAI(画像認識や判断能力)をロボットに応用し、将来的には工場や家庭などでの活用を目指しています。フィジカルAIを体現する代表的な企業の一つと言えそうです。
手術支援ロボット「ダビンチ(da Vinci)」で世界的に高いシェアを持つ米国の医療機器メーカーです。
同社のロボットは、医師による精密な操作をAIやロボティクス技術がサポートし、患者への負担が少ない低侵襲手術を実現します。今後、医療現場でフィジカルAIが浸透すれば、同社製品がさらに進化し、医療における代表的な活用例となりそうです。
産業用ロボットや「サーボモーター(ロボットの関節などに使われる精密モーター)」の分野で高い技術力を持つ大手メーカーです。
AI技術でロボットをより高度に制御する「フィジカルAI」の開発に関して、エヌビディアや富士通<6702>と提携すると発表し、注目を集めています。さらに、アステラス製薬<4503>と共同で、「細胞医療」の領域においてロボットとAIを活用した細胞培養の自動化・高精度化を目指す新会社を設立したと発表し、医療分野での応用が期待されます。日本のフィジカルAI関連の代表格と見られています。
工作機械用の「CNC(数値制御)装置」や、工場で使われる「産業用ロボット」で世界的なシェアを持つ日本企業です。
工場の自動化(FA)をリードしてきた存在であり、フィジカルAIの活用が最も期待される分野の一つである製造業で、重要な役割を担っています。同社の「フィールド・システム」は、設備データの収集・可視化・分析とアプリ活用を現場で完結できる基盤であり、フィジカルAIの発展により製造現場の知能化がさらに進みそうです。
国内外の先端テクノロジー企業への投資を中核とし、通信事業なども手がける企業グループです。
孫正義会長兼社長は「人知を超えるASI(人工超知能)技術のプラットフォーマーを目指す」としており、AI分野への投資を強めています。最近では、産業用ロボットで世界4強の一角とされるスイスABBのロボット事業を買収すると発表しました。これにより、ロボットにAIが搭載される「フィジカルAI」分野への投資を本格化させ、AIの重点投資領域(半導体、ロボット、データセンター、電力)を強化していくようです。米国での自動化工場群「インダストリアルパーク」構想なども報じられており、フィジカルAIを活用した製造業の革新に向けた動きが注目されそうです。
産業用ロボットの分野で長い歴史を持ち、三菱重工業<7011>、IHI<7013>とともに防衛関連株としても知られています。
フィジカルAIの実用化に積極的で、米国のAIロボティクス企業Dexterity(デクステリティ)と、トラックへの自動荷積みを行うロボット「Mech(メック)」を共同開発しました。川崎重工業はMechのロボットアーム開発を担当し、Dexterityの高度なAI技術と組み合わせることで、物流分野の人手不足解消への貢献が期待されています。このほか、AIを活用した人型ロボット「Kaleido(カレイド)」の開発も進めています。
記事作成日:2025年10月23日
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