中東情勢で相場が不安定に。原油・ビットコイン・金は今どうなっている?

💡この記事のポイント

✅中東情勢の緊迫化で、WTI原油先物は再上昇

✅原油高は株式市場の重しとなる一方、石油関連株には追い風に

✅ビットコインは高値から50%超下落し、足元では下げ止まりの兆し

✅金価格は世界的な金利上昇を背景に上値の重い展開

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:シェブロンエクソン・モービルストラテジーコインベース・グローバル

✅日本株:出光興産SBIホールディングスマネックスグループ

 

目次

原油高が続くと、企業にも家計にもダメージ

石油関連企業には追い風になることも 

ビットコインはピークから50%超下落。底打ちの兆しも

「有事の金」なのに、金価格が上がらない理由

注目しておきたいのは原油価格

PayPay証券なら100円から買える!

中東情勢で相場が不安定に。原油・ビットコイン・金は今どうなっている?

7月8日(日本時間)以降、アメリカとイランの間では攻撃の応酬が続いています。中東情勢がさらに悪化すれば、日本やアメリカの株式市場にとって大きな不安材料になりそうです。

 

とはいえ、関連するニュースが次々に出てくるため、「結局、何を見ればいいの?」と迷ってしまう人も多いはずです。

 

そこで今、ひとつの目安として注目したいのが原油価格です。代表的な指標には、ニューヨークの市場で取引されている「WTI原油先物」があります。

 

 

原油高が続くと、企業にも家計にもダメージ

現在のWTI原油先物は、1バレル=86ドル前後で動いています。

 

アメリカとイランの軍事衝突がはじまる前の2026年2月28日以前は、1バレル=65ドル前後でした。4月7日には一時117ドル台まで急上昇したため、その頃と比べれば、パニック的な不安はいったん落ち着いていると考えられます。

 

しかし、6月下旬に70ドル割れまで下落していた原油価格は、再び上昇しました。

 

原油が高くなると、企業が支払う燃料費や物流費も増えます。その結果、企業の利益が減ったり、商品の値上げにつながったりする可能性があります。食品や日用品の価格も上がりやすくなるため、私たちの生活にも影響します。

 

こうした物価上昇、つまりインフレを抑えるために行われるのが「利上げ」です。しかし、金利が上がると企業はお金を借りにくくなり、新しい事業や設備への投資を控えることがあります。そのため、利上げは基本的に株式市場にとってマイナス材料です。

 

日本株や米国株が再び本格的に上昇するには、軍事衝突が終結に向かい、原油価格が落ち着くことが重要になりそうです。しばらくはWTI原油価格をチェックしておきましょう。

 

 

石油関連企業には追い風になることも 

原油高は多くの企業にとって負担ですが、石油関連企業にはプラスに働くことがあります。

 

たとえば、シェブロン<CVX>やエクソン・モービル<XOM>、出光興産<5019>などは、原油価格が上がると収益が増えやすい企業です。そのため、原油高が株価の追い風になる可能性があります。

 

米国市場に上場している「アメリカ石油株式コースヴァンエック 石油サービスETF<OIH>)」も、WTI原油価格と似た動きをする傾向があります。

 

こうした銘柄に投資するときも、企業の業績だけでなく、原油価格が上がっているのか、下がっているのかを確認することが大切です。

 

 

ビットコインはピークから50%超下落。底打ちの兆しも

暗号資産(仮想通貨)のビットコインには、いったん下落が止まりつつある兆しが見えています。

 

ビットコイン価格は、2025年10月に過去最高となる126,000ドル台をつけました。しかし、その後は下落が続き、2026年7月1日には一時57,000ドル台まで値下がりしました。

 

最高値からの下落率は50%を超えていますが、足元では65,000ドル台まで回復し、ひとまず下げ止まっているようです。

 

ただし、ここから本格的な上昇トレンドに戻るには、投資家が積極的にリスクを取れる「リスクオン」の環境になる必要がありそうです。戦争や物価、金利への不安が強い間は、ビットコインのように値動きの大きい資産には資金が入りにくくなりやすいと考えられます。

 

ビットコインの値動きと連動しやすい企業としては、ストラテジー<MSTR>、コインベース・グローバル<COIN>、SBIホールディングス<8473>、マネックスグループ<8698>などがあります。

 

 

「有事の金」なのに、金価格が上がらない理由

金(ゴールド)は、戦争や経済危機などが起きたときに買われやすいことから、「有事の金」と呼ばれています。

 

ところが今回は、中東情勢が不安定になっているにもかかわらず、金価格は伸び悩んでいます。その理由のひとつが、世界的な金利上昇です。

 

金は、持っているだけでは利息を受け取れません。金利が上がると、預金や債券など、利息を受け取れる資産の魅力が高まります。その結果、「金利の付かない金」から資金が流出していると考えられます。

 

金価格に連動するETFの「金(ゴールド)コースSPDRゴールド・シェア<GLD>)」や、投資信託の「三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド」も、足元ではやや弱い動きとなっています。

 

ただし、「価格が安いときこそ買いはじめるチャンス」と考えることもできます。

 

金は、株式市場とは違う動きをすることが多い資産です。長期的な視点で、資産の一部を金に分けておくことは、リスクを分散する方法のひとつです。つみたて投資などの対象として継続して購入する意義は引き続きありそうです。

 

 

注目しておきたいのは原油価格

当面の金融市場は、原油価格の上げ下げに敏感に反応しそうです。

 

原油高が続けば、企業のコスト増加やインフレ、利上げへの不安が強まり、株式市場には逆風となります。一方、原油価格が落ち着けば、投資家心理が改善し、株価や金価格などが回復するきっかけになる可能性があります。

 

ニュースの量が多くて迷ったときは、まずWTI原油価格が上がっているのか、下がっているのかをチェックしてみましょう。

 

 

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記事作成日:2026年7月22日