💡この記事のポイント
✅巨額のAIインフラ投資を巡り、資金負担や収益化への警戒感が強まる
✅AI関連株が売られる一方、好業績などを背景に底堅く推移する銘柄も
✅マグニフィセント・セブンなど米国の主力株の状況をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア

✅巨額のAIインフラ投資を巡り、資金負担や収益化への警戒感が強まる
✅AI関連株が売られる一方、好業績などを背景に底堅く推移する銘柄も
✅マグニフィセント・セブンなど米国の主力株の状況をご紹介
✅アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア
巨額のAI投資、焦点は「需要」から「持続性」へ
アップル<AAPL>
マイクロソフト<MSFT>
アルファベット<GOOGL>
アマゾン・ドット・コム<AMZN>
エヌビディア<NVDA>
メタ・プラットフォームズ<META>
テスラ<TSLA>
マイクロン・テクノロジー<MU>
スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ<SPCX>
ブロードコム<AVGO>
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これまで米国株式市場をけん引してきたAI関連株に、売りが広がっています。
AIの需要がなくなったわけではありません。投資家が警戒しているのは、AIの開発やサービスの提供に必要な巨額の投資が、将来どれだけの利益につながるのかという点です。
そのきっかけのひとつが、AI向けデータセンターを運営する「コアウィーブ」を巡る資金調達への懸念です。これにより、巨額の資金を必要とするAIインフラ投資を今後も継続できるのか、投資に見合う収益を確保できるのかといった懸念が強まりました。
AIを支える巨大なデータセンターには、半導体だけでなく、建設費や電力、ネットワーク設備など巨額の投資が必要です。こうした投資の拡大を背景に、投資家が注目しているのは、主に次の3点です。

例えば、メタ・プラットフォームズ<META>が10月21日に発表した2026年7-9月期決算では、売上高は前年同期比26%増と好調でした。
一方、事業活動で得た現金は327.9億ドルだったのに対し、設備投資などは349.1億ドルに達しました。その結果、企業が事業で稼いだ現金から設備投資などを差し引いた「フリーキャッシュフロー(FCF)」は21.2億ドルのマイナスとなりました。
広告事業で高い収益力を持つメタでも、巨額の設備投資によって現金の支出が膨らんでいることが分かります。さらに、2026年12月期今期の設備投資計画の下限を従来より50億ドル引き上げ1,350億ドルとしたことなども含め、翌22日に株価は前日比-6.97%と大きく売られました。

ただ、こうした逆風のなかでも、AI投資の負担が意識される銘柄が下落する一方、個別材料や業績への期待から底堅く推移している銘柄もあります。
そこで、今回は米国の主力株の状況をご紹介します。
「iPhone」や「Mac」などの製品に加え、アプリやクラウドなどのサービスも展開する世界的なテクノロジー企業です。
7月30日に発表した2026年4-6月期の決算は、売上高が前年同期比16.4%増、営業利益は同26.6%増と好調でした。好調な「iPhone」の売上が業績を牽引しています。
9月9日には同社としては初の折りたたみスマホ「iPhone Duo」を、10月13日には新たなデバイス「HomeView」を発表しています。2026年7-9月期決算は11月2日に発表予定です。
株価は7月31日安値300ドルから順調に回復し、10月22日もAI関連株が売られるなかで底堅い動きとなり348.36ドルまで上昇し、上場来高値を更新しました。
パソコン向け基本ソフト「Windows」や業務用ソフト「Microsoft 365」、クラウドサービス「Azure(アジュール)」などを展開しています。
7月29日に発表した2026年6月期前期の決算は、売上高が前期比17.8%増、営業利益は同20.8%増と好調でした。
同社では、個人向けと法人向けに分かれていたAIアシスタント「Copilot(コパイロット)」の統合を進め、さまざまな機能を追加しています。2026年7-9月期決算は10月28日に発表予定です。
株価は好調な業績を背景に、6月25日年初来安値349.2ドルから10月13日年初来高値550.15ドルまで上昇。その後は上昇一服で10月22日安値520.3ドルまで下落しました。
検索サービス「Google」や動画配信サービス「YouTube」、AI関連検索サービス「Google」や動画配信サービス「YouTube」、クラウドサービスなどを展開しています。
7月22日に発表した2026年4-6月期の決算は、売上高が前年同期比24.2%増、営業利益は同30.4%増と2ケタの増収増益でした。特に企業向けのクラウド事業が成長を支えているようです。
9月末には、新たな最先端AIモデル「Gemini 4 Argon(ジェミニ 4 アルゴン)」を発表しています。2026年7-9月期決算は10月28日に発表予定です。
株価は5月18日の上場来高値408.61ドル以降は調整が続き、直近では320ドル程度まで下落しています。
世界最大級のネット通販事業に加え、クラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」を展開しています。
7月30日に発表した2026年4-6月期の決算は、売上高が前年同期比19.6%増、営業利益は同43%増と大幅な増収増益でした。主力のAWSが業績を牽引しています。
10月15日には、AIデバイスのBeeから「Bee Frontier」と「Bee Eclipse 」の2つの新しいAI製品を発表しています。2026年7-9月期決算は10月29日に発表予定です。
株価は8月3日の上場来高値287.20ドルから9月16日安値244.3ドルまで下落。その後260ドル台まで回復していましたが、直近は9月安値に近づいています。
コンピューターの画像処理に用いるGPU(画像処理半導体)を中心とする半導体やAIコンピューティング関連のソフトウェアとシステムの設計・開発を手がけています。
8月26日に発表した2026年5-7月期の決算は、売上高が前年同期比2.1倍、営業利益は同2.2倍と大幅な増収増益でした。AI需要を背景に主力のデータセンター部門が業績を牽引しています。
10月15日にはボルボとパートナーシップを拡大し、将来のボルボ車における自動運転技術の安全性を新たなレベルに引き上げると発表。翌16日にはメルセデス・ベンツと次世代自動運転システムの発展に向けて戦略的パートナーシップを拡大すると発表しています。
株価は10月6日上場来高値243.37ドル以降は上昇一服となり、直近は210ドル程度まで下落しています。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である「Facebook」や「Instagram」などの運営のほか、VR(仮想現実)ヘッドセットやAI搭載スマートグラスの研究・開発も手がけています。
10月21日に発表した2026年7-9月期の決算は、売上高が前年同期比26%増の646億ドルとなった一方、営業利益は同37%減の129.9億ドルでした。営業利益の減少には、訴訟和解に伴う98.9億ドルの費用計上が大きく影響しています。また、フリーキャッシュフローは21.2億ドルのマイナスとなりました。
なお、9月にパーソナルAIエージェント「ミューズ」や、専用の小型携帯端末「ミューズ・チャーム」を発表しています。
株価は9月24日の年初来高値779.82ドル以降はもみ合いが続いていましたが、10月中旬以降は下落基調で、直近は640ドル前後まで下落しています。
EV(電気自動車) の設計・製造・販売のほか、自動運転技術や蓄電池、太陽光発電関連、ロボットなどの開発・提供も行っています。
10月21日に発表した2026年7-9月期の決算は、売上高が前年同期比ほぼ横ばいの280.5億ドル、営業利益は同55.8%減の7.2億ドルとなりました。AIやロボティクスなどへの積極的な投資が続いており、収益への負担が意識されています。一方、営業活動によるキャッシュフローは63億ドル、フリーキャッシュフローは15億ドルのプラスを確保しました。なお、
10月15日には新たなデザインのスポーツカー「ロードスター」を公開し、2028年から生産を開始するとしています。また、直近ではスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ<SPCX>との経営統合の可能性を検討する特別委員会が設置されたことが明らかになりました。
株価は2025年12月上場来高値498.83ドルから今年7月29日年初来安値297.38ドルまで下落。直近は370ドル前後で推移しています。
半導体メモリ、ストレージ製品を製造・販売する。主力製品はDRAM、NAND型・NOR型フラッシュメモリとなっています。
9月30日に発表した2026年9月期前期の決算は、売上高が前期比3.6倍、営業利益は同約10倍と大幅な増収増益となりました。AIデータセンター向け需要が業績を大きく押し上げています。
9月15日には、次世代サーバー向けの世界初の超高密度モジュールのデモンストレーションを行い成功しています。
株価は6月25日上場来高値1,255ドル以降は上昇一服となり、直近では850~900ドル程度で推移しています。
イーロン・マスク氏率いる「スペースX」として知られる宇宙開発企業で、衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」などを展開しています。
10月20日に発表した2026年7-9月期の決算は、売上高が前年同期比161%増の146億ドル、営業利益は28億ドルとなりました。AI関連のSuper Intelligence(SI)事業や、衛星インターネットなどを展開するConnectivity事業の成長が業績を押し上げました。
9月28日には同社のロケット「スターシップ」が打ち上げ後、初めて地球の周回軌道を飛行し、Starlink V3衛星を展開しました。なお、直近では、テスラ<TSLA>との経営統合の可能性を検討する特別委員会が設置されたことが明らかになりました。
株価は上場直後の6月16日上場来高値225.64ドルから8月3日上場来安値104.83ドルまで下落。その後は回復傾向で、ロケット打ち上げの成功を受けて10月6日高値176.42ドルまで上昇。その後は上昇一服も、10月21日には好決算とテスラとの統合の件で前日比+7.79%上昇。直近は140ドル台で推移しています。
半導体や企業向けソフトウェアを開発・販売する大手テクノロジー企業です。
9月2日に発表した2026年5-7月期の決算は、売上高が前年同期比85.5%増、営業利益は同2.7倍と大幅な増収増益でした。AI需要を背景に半導体部門が業績を牽引しています。
10月19日にはNTTドコモと10年間の契約を締結、ドコモのプライベートクラウドを推進すると発表しました。
株価は6月3日上場来高値495ドルをピークに調整に入り、直近は320ドル台まで下落しています。

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記事作成日:2026年10月26日