AI需要拡大で供給不足に?HDD関連の日米株8選

💡この記事のポイント

✅AI需要の急増でHDDの供給不足が長期化するとの見方も

✅米国のHDD株が急伸し、日本の関連銘柄にも買いが波及

✅AI市場の拡大で需要が高まるHDD関連の日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:シーゲート・テクノロジーウエスタン・デジタル

✅日本株:TDKミネベアミツミJX金属


目次

HDDの供給不足が長期化する可能性も

米HDD株が急伸し東京市場にも波及

シーゲート・テクノロジー・ホールディングス<STX>

ウエスタン・デジタル<WDC>

TDK<6762>

ミネベアミツミ<6479>

JX金属<5016>

三井金属<5706>

レゾナック・ホールディングス<4004>

日東電工<6988>

AI需要拡大で供給不足に?HDD関連の日米株8選

HDDの供給不足が長期化する可能性も

近年、AIの急速な普及と進化により、扱われるデータ量が爆発的に増加しています。AIの学習や推論には膨大なデータが必要であり、それを保存するためのストレージ(記憶装置)の需要も急増し、供給不足が懸念されているようです。


ストレージには、主にSSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)があります。近年は処理速度の速いSSDが主流になりつつありますが、大容量のデータを低コストで保存できる点において、HDDの存在感は依然として大きく、データセンターなどでの需要が高まっています。これによりHDDの供給不足が意識されており、想定以上に長期化するのではないかとの見方も出ているようです。


米HDD株が急伸し東京市場にも波及

この需要拡大を受け、米国市場では大手HDDメーカーのシーゲート・テクノロジー・ホールディングス<STX>が4月8日高値517.18ドルまで年初来約83%上昇し、ウエスタン・デジタル<WDC>も4月10日高値349.75ドルまで年初来約99%と急伸しています。こうした動きは東京市場にも波及し、HDDの部品などを製造する関連銘柄が買われる動きも見られています。


そこで今回は、AI市場の拡大で需要が高まっているHDD関連の日米株をご紹介します。


シーゲート・テクノロジー・ホールディングス<STX>

米国の大手ストレージメーカーです。後述のウエスタン・デジタルとともに、世界のHDD市場をけん引しています。

データセンター向けHDD需要の拡大によって恩恵を受け、株価も上昇基調です。4月6日には、モルガン・スタンレー<MS>が同社を「トップピック(最有力買い銘柄)」として買い推奨しました。


ウエスタン・デジタル<WDC>

シーゲートと並び、HDD市場で世界トップクラスのシェアを誇る米ストレージ大手です。

2025年2月にSSDなどのフラッシュメモリ事業をサンディスクとして独立させ、現在はHDD専業メーカーとなっています。2026年のHDD生産能力がすでに完売するなど、業績拡大への期待から市場の注目を集めています。


TDK<6762>

日本を代表する総合電子部品メーカーで、スマートフォンや自動車など幅広い分野に製品を供給しています。

HDD関連では、データを読み書きするための「磁気ヘッド」において世界トップメーカーです。AI向けの大容量HDDの生産が増えれば、同社の磁気ヘッド事業にも追い風となりそうです。


ミネベアミツミ<6479>

ベアリング(軸受)などの精密部品から、モーター、センサーまでを手がける日本の総合精密部品メーカーです。

HDD内部の部品を滑らかに動かすための「ピボットアッセンブリー」という精密部品で、世界シェアの90%を占めています。HDDの需要増は同社の部品需要を押し上げ、業績にも寄与する可能性がありそうです。


JX金属<5016>

銅などの製錬や電子材料の製造などを幅広く展開している非鉄金属大手です。

HDD用記録メディアの磁性薄膜を形成するための「スパッタリングターゲット」という重要な材料を供給しており、AIによるデータ急増の恩恵を受けやすい素材メーカーです。


三井金属<5706>

亜鉛や銅などの非鉄金属の製錬事業を基盤とし、電子材料や自動車部品なども幅広く展開しているメーカーです。

HDDに使われるガラス基板を高精度に滑らかにするための「セリウム系研磨材」などを製造しています。データセンター向けの大容量HDDは内部に多数の基板を搭載するため、こうした製造工程に欠かせない関連材料の需要増加にもつながりそうです。


レゾナック・ホールディングス<4004>

半導体や電子部品向けの先端材料を中心に、自動車関連から生活に身近な化学製品まで幅広く手がける大手総合化学メーカーです。

HDDの中に組み込まれ、実際にデータを記録する円盤状の部品「ハードディスクメディア」を手がける主要サプライヤーです。HDDの心臓部となる部品を製造しており、需要拡大の恩恵を受けやすい銘柄です。


日東電工<6988>

粘着テープなどの包装材料から、液晶用光学フィルム、電子部品材料まで多岐にわたる製品を扱う高分子化学メーカーです。

HDD関連では、磁気ヘッドを搭載して支えるための「サスペンション用回路基板」などを手がけています。直近の決算では、HDD向け部品の好調などを背景に、2026年3月期前期の純利益を上方修正しました。



記事作成日:2026年4月14日