「ブランド力」の高い高配当日米株10選

💡この記事のポイント

✅強いブランドは、価格転嫁力やリピート需要につながりやすい

✅ブランド力を背景に安定した業績や配当が継続しやすい

✅ブランド力を持つ高配当株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:エイチピーフォード・モーターキューリグ・ドクター・ペッパー

✅日本株:キヤノンアサヒグループホールディングストヨタ自動車

 

目次

エイチピー<HPQ>

フォード・モーター<F>

ペプシコ<PEP>

ナイキ<NKE>

キューリグ・ドクター・ペッパー<KDP>

キヤノン<7751>

ZOZO<3092>

ブリヂストン<5108>

アサヒグループホールディングス<2502>

トヨタ自動車<7203>

初心者の方へ

「ブランド力」の高い高配当日米株10選

株式投資において、「知っている企業」や「普段使っている商品の会社」を選ぶことは、投資初心者の方にとって親しみやすい第一歩になります。中でも、世界的に知名度が高く「ブランド力」のある企業は、他社との価格競争に巻き込まれにくく、インフレなど物価上昇の局面でも値上げをしやすい(価格転嫁力が高い)という強みがあります。

 

ブランド力とは、単に名前が知られていることだけではありません。消費者が「この商品を選びたい」と思う力や、多少価格が上がっても買い続けてもらえる力も含まれます。強いブランドを持つ企業は、景気が悪くなったときでも一定の需要を保ちやすい場合があります。さらに、安定した利益を生み出せれば、配当を続ける力にもつながります。ただし、ブランド力があるからといって、株価が下がらないわけではありません。業績悪化や競争激化、為替、金利などによって、株価や配当は変動します。

 

今回は、ブランド力の高い日米の高配当株をご紹介します。

 

 

エイチピー<HPQ>

パソコンやプリンターで世界的に知られるテクノロジー企業です。家庭用パソコン、法人向けPC、プリンター、周辺サービスまで幅広く展開しています。

近年はAI搭載PCにも注力し、需要の取り込みを図っています。安定したキャッシュフローを背景に、15年以上連続で増配を続けており、配当利回りも高い水準で推移しています。5月27日に決算発表予定です。

予想配当利回りは5.7%。

 

フォード・モーター<F>

米国を代表する自動車メーカーです。ピックアップトラック「Fシリーズ」やSUV、商用車などで強いブランドを持っています。

自動車は景気や金利の影響を受けやすい商品です。一方で、フォードは長い歴史と販売網を持ち、米国の個人・法人ユーザーに根付いたブランドでもあります。特にトラックや商用車は、仕事で使う需要もあり、ブランドの強さが販売を支えやすい分野です。

自動車株らしく業績の波はありますが、高めの配当利回りを持つ米国ブランド株として注目しやすい銘柄です。

予想配当利回りは4.53%。

 

ペプシコ<PEP>

「ペプシ」「レイズ」「ドリトス」「ゲータレード」など、飲料とスナックの強いブランドを抱えています。飲料だけでなく、スナック菓子も持つ点が特徴です。

食品・飲料は、日常的に繰り返し買われる商品です。景気が悪くなっても需要がゼロになりにくく、強いブランドを持つ企業は価格改定もしやすい傾向があります。ペプシコは、飲料とスナックの両方で世界的な販売網を持ち、安定感のある生活必需品株として見られやすい銘柄です。

54年連続の増配を続けている「配当王」の一角であり、長期投資の王道とも言える安定感が強みです。

予想配当利回りは3.93%。

 

ナイキ<NKE>

スポーツシューズやウェアで世界的に知られるブランドです。ランニング、バスケットボール、サッカー、トレーニングなど、幅広いスポーツ分野で存在感があります。

ナイキの強みは、スポーツ用品でありながら、ファッション性も高いことです。機能性だけでなく、「ナイキを履きたい」「ナイキを着たい」というブランド価値が購買につながっています。

業績の波はありますが、強固なファン層とブランド力を活かし、24年連続で増配を達成しているなど、株主還元への意識の高さがうかがえます。

予想配当利回りは3.51%。

 

キューリグ・ドクター・ペッパー<KDP>

「Dr Pepper」「7UP」「Canada Dry」「Snapple」などを抱える飲料大手です。さらに、Keurigブランドのコーヒー関連商品も展開しています。

炭酸飲料、茶系飲料、コーヒーなど、日常的に飲まれる商品を幅広く持っている点が特徴です。特定の飲料カテゴリーだけに依存しすぎず、複数のブランドで消費者との接点を持っています。

多様なブランド群を持つことで安定した収益基盤を築いており、継続的な配当の支払いを維持しています。

予想配当利回りは3.29%。

 

キヤノン<7751>

カメラ、プリンター、複合機、医療機器、半導体関連機器などを手がける日本を代表するメーカーです。カメラやプリンターでは、個人にも法人にも広く知られたブランドです。

写真・映像機器だけでなく、オフィス向け複合機や産業機器も収益を支えています。ブランドの知名度に加えて、法人向けの顧客基盤を持つ点が強みです。

2019年12月期の年間配当160円から2020年12月期には80円まで半減しましたが、その後は5期連続で増配し、2025年12月期に160円まで戻しています。

予想配当利回りは3.81%。

 

ZOZO<3092>

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で知られる企業です。若い世代を中心に知名度が高く、ネットで洋服を買う習慣を広げた代表的な企業の一つです。

ファッションECは競争が激しい分野です。その中でZOZOは、ブランド公式ショップを集めたプラットフォームとして、消費者とアパレルブランドの両方に接点を持っています。サイズ計測やコーディネート提案など、買いやすさを高めるサービスも強みです。

2019年3月期の年間配当8円から7期連続増配を続け、2027年3月期予想40円が実現すれば8期連続増配です。

予想配当利回りは3.94%。

 

ブリヂストン<5108>

タイヤで世界的に知られる企業です。乗用車用タイヤだけでなく、トラック・バス用、建設・鉱山車両用、航空機用など、幅広いタイヤを展開しています。

タイヤは消耗品であり、車が走り続ける限り交換需要があります。さらに、高性能タイヤや大型車両向けタイヤでは、品質や信頼性がブランド力につながりやすい分野です。Brand Financeの2025年タイヤブランドランキングでは、ブリヂストンは日本で最も価値のあるタイヤブランドで、世界では2位となりました。

2020年12月期の年間配当55円から5期連続増配を続け、2026年12月期予想125円が実現すれば6期連続増配です。

予想配当利回りは3.76%。

 

アサヒグループホールディングス<2502>

「アサヒスーパードライ」を中心に、ビール、飲料、食品を展開しています。国内だけでなく、欧州やオセアニアにも事業を広げています。

酒類・飲料は、日常生活に近い消費財です。ブランドが定着している商品はリピート購入につながりやすく、安定した収益基盤を作りやすい特徴があります。

株主還元では、DOE(株主資本配当率)4%以上を目指し、「減配を避け、配当の維持や増配を目指す」という累進配当を掲げています。DOEとは、株主が出資した自己資本に対して、どのくらい配当を出しているかを見る指標です。2007年12月期の年間配当19円から17期連続増配を続け、2025年12月期予想52円が実現すれば18期連続増配です。また、確認できる1992年12月期以降、減配はありません。

予想配当利回りは3.32%。

 

トヨタ自動車<7203>

日本を代表する自動車メーカーです。世界中で販売される自動車ブランドを持ち、ハイブリッド車でも強い存在感があります。

Brand Financeの世界ブランドランキングでトップ20に入り、自動車部門では世界トップとされています。グローバルでのブランド力は大きな強みです。

2020年3月期の年間配当44円から6期連続増配を続け、2027年3月期予想100円が実現すれば7期連続増配です。

予想配当利回りは3.33%。

 

※ご紹介した配当利回りは記事作成時点(2026年5月22日時点、日本株は5月22日終値、米国株は5月21日終値)の情報を元にしています。

 

 

初心者の方へ

「ブランド力」は、企業にとって目に見えない大きな財産です。その力が強いほど、ちょっとした景気の変動では揺らがない強固なビジネスを継続できる可能性があります。

NISA(少額投資非課税制度)を活用してじっくりと長期的に資産形成を進める際には、今回ご紹介したような「ブランド力」と「安定した配当」を兼ね備えた企業は、適した選択肢の一つと言えそうです。

ただし、そのような企業でも業績が不調の時もありますし、ブランドを大きく毀損してしまう場合もあり得ます。定期的に状況をチェックするようにしましょう。

 

 

記事作成日:2026年5月22日

 

 

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