銅価格が歴史的高値!AI・電化で注目の「銅関連」日米株8選

💡この記事のポイント

✅AIデータセンターやEV(電気自動車)の普及で、銅の需要が拡大

✅銅の需要は将来的にも拡大する見込みで、銅価格が歴史的な高値圏で推移

✅銅の生産からリサイクル、電線まで、関連する日米株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅日本株:住友金属鉱山、JX金属、三井金属

✅米国株:フリーポート・マクモラン、ニューモント

 

目次

住友金属鉱山<5713>

JX金属<5016>

三井金属<5706>

住友電気工業<5802>

古河電気工業<5801>

フジクラ<5803>

フリーポート・マクモラン<FCX>

ニューモント<NEM>

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銅価格が歴史的高値!AI・電化で注目の「銅関連」日米株8選

銅の国際価格が歴史的な高値圏で推移し、株式市場でも「銅関連株」への注目が高まっています。ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は、2025年4月の1トン当たり8,000ドル台から、直近は14,500ドル前後まで上昇しています。背景には、AIデータセンターの建設やEV(電気自動車)の普及などによって、銅の需要が増えるとの期待があるようです。

 

銅は電気を通しやすく、電線や電子機器、自動車など幅広い分野で使われる重要な金属です。世界経済の動きを映しやすいことから、景気の先行きを診断する存在という意味で「ドクターカッパー」とも呼ばれています。

 

最近では、AIデータセンターに電気を送るためのケーブルや、太陽光・風力発電の設備などでも需要が拡大しています。国際エネルギー機関(IEA)は、現在の鉱山開発計画などをもとに、2035年には鉱山からの銅の供給が、リサイクル分を除いて必要とされる量に対して約25%不足する可能性があると予測しています。

 

専門家が、AIや電化の進展によって銅の需要は中長期的に増えていくとの見方を示したとの報道もありました。ただ、足元では中国の需要がそれほど強くなく、銅の在庫も増えているため、価格の上昇が続くかどうかには注意も必要なようです。

 

そこで今回は、銅を鉱山から掘り出す企業や、使いやすい形に加工する企業、電線を製造する企業など、銅に関連する日米株をご紹介します。

 

 

住友金属鉱山<5713>

金や銅、ニッケルなどの資源開発から金属の製造・加工まで幅広く手がける大手企業です。

海外の銅鉱山に出資しているほか、国内では銅鉱石などから不純物を取り除き、純度の高い銅を製造しています。このように金属を取り出す工程は「製錬」と呼ばれています。

同社は銅の資源開発にも積極的で、長期目標として銅鉱山の権益に応じた年間生産量30万トンを掲げています。銅価格が上昇すれば鉱山事業などの収益拡大につながる可能性があり、世界的な銅需要の増加が同社の成長を後押ししそうです。

 

 

JX金属<5016>

銅の製錬やリサイクル、半導体向けの高性能な材料などを手がける大手企業です。

銅製錬大手のパンパシフィック・カッパー(PPC)に出資しており、銅鉱石から純度の高い銅をつくる事業に関わっています。また、使い終わった電子機器などから銅を回収して再利用するリサイクルにも力を入れています。

2025年度には、PPCの生産分なども含めた電気銅のうち、リサイクル原料から取り出した銅の割合が26.2%となりました。銅の需要が増える一方で、鉱山からの供給不足が懸念されるなか、リサイクル技術の重要性はさらに高まりそうです。

 

 

三井金属<5706>

銅や亜鉛などの金属の製造・加工や、電子機器向けの材料などを手がける大手企業です。

JX金属などとともにパンパシフィック・カッパー(PPC)に出資し、銅の製錬事業に関わっています。2026年5月には、PPCに三菱マテリアルの銅原料の仕入れや製品販売の事業を統合することが決まりました。2027年2月の統合を予定しており、銅精鉱調達量の増加して購買力を高めるほか、共通機能の集約によるコスト削減や競争力の強化を目指しています。

銅製錬業界では、原料の調達条件が厳しくなっていることが課題となっています。今後は銅需要の拡大に加えて、事業再編による収益力の強化にも注目が集まりそうです。

 

 

住友電気工業<5802>

電線や電力ケーブル、自動車向けの配線、光ファイバーなどを製造する大手メーカーです。

銅を使った電線やケーブルを幅広く手がけ、電力インフラや自動車などに製品を供給しています。AIデータセンターの増設や再生可能エネルギーの普及に伴い、電気を安定して送るためのケーブル需要が増えると期待されています。

2026年5月には、ドイツで約3,600億円の大型送電ケーブル案件を受注しました。世界的に電力網を整備する動きが広がるなか、同社の高性能な電力ケーブルが注目されそうです。ただし、銅価格の上昇は原材料費の増加につながる面もあります。

 

 

古河電気工業<5801>

電力ケーブルや光ファイバー、銅線・銅合金などを手がける大手電線メーカーです。

銅を使った電線や電子部品向けの材料を製造し、電力インフラや自動車、通信設備など幅広い分野に供給しています。特に、大量の電気を遠くまで送るための高性能な電力ケーブルに強みがあります。

2025年10月には、電力ケーブルの生産能力を増やすための大型設備投資を発表しました。AIデータセンターの増設や再生可能エネルギーの普及によって送電設備への投資が活発になれば、同社の電力ケーブル事業にとって追い風となりそうです。

 

 

フジクラ<5803>

電線や電力ケーブル、光ファイバーなどを手がける大手メーカーです。

銅を使った電線やケーブルを製造しており、電力インフラの整備に関わっています。一方、最近ではAIデータセンター向けの光ファイバー事業が特に注目されています。光ファイバーは、光を使って大量の情報を高速で送るためのケーブルです。

2026年3月には、国内データセンター向けに4,000本の光ファイバーを収めた高密度ケーブルを製品化しました。銅価格そのものよりも、AIデータセンターや電力インフラへの投資拡大によって成長が期待される銘柄といえそうです。

 

 

フリーポート・マクモラン<FCX>

米国や南米、インドネシアなどで大規模な銅鉱山を運営する、世界最大級の銅生産企業です。

主に鉱山から銅を掘り出して販売しているため、銅価格の上昇が収益に比較的直接つながりやすい企業として知られています。銅のほか、金やモリブデンなども生産しています。

2026年10月に発表した事業報告では、銅の生産がおおむね想定通りに進んでいることを明らかにしました。また、インドネシアの大規模なグラスベルグ鉱山では、2025年に発生した事故の影響から段階的に生産設備の復旧を進めています。今後、銅価格の高値が続き、生産量も回復すれば、業績拡大への期待が高まりそうです。

 

 

ニューモント<NEM>

世界最大級の金生産企業で、金のほかに銅や銀なども生産している米国の資源大手です。

主力は金の採掘ですが、オーストラリアのカディア鉱山などで銅も生産しています。銅価格の上昇は、金に加えて同社の収益を支える要因の一つとなる可能性があります。

2026年4月にはカディア鉱山付近で地震が発生し、一時的に生産が落ち込みましたが、その後、操業は通常の水準に回復したと発表しています。同社の業績や株価は金価格の影響を大きく受けますが、銅需要の拡大による恩恵も期待されそうです。

 

 

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記事作成日:2026年10月14日