アナリストの目標株価を25％超下回る割安な米国株12選【2025年9月】

アナリストの目標株価を参考にしよう

証券会社などのアナリストは、特定の株式の投資判断として「買い」「中立」「売り」など段階を付けて評価することがあります。その評価のことをレーティングや格付けなどと呼びますが、同時に目標株価を設定する場合もあります。

目標株価は、アナリストが企業業績や市場動向を分析し、適正と判断した株価水準のことです。現在の株価が目標株価より低ければ割安、高ければ割高と見ることもできます。

ただし、必ずしも実際の株価が目標株価に一致するわけではありません。またアナリストごとに目標株価が異なることも多く、大きく見解が分かれるケースもあります。それに業績などにより投資判断や目標株価は適宜変更されていきますので、今の目標株価がこの先も参考になるとは限りません。

とはいえ、目標株価はプロによる専門的な分析に基づくため、個人投資家にとって有益な情報の一つです。目標株価との差が大きいほど値上がり益を得られる可能性もあり、投資を検討する際の材料になるでしょう。

そこで今回は、現地時間2025年9月3日時点で、当社取扱銘柄の中からアナリストの目標株価の平均値を下回っている米国株をご紹介します。

※目標株価は算出しているアナリストの平均値（出所：QUICK）

目標株価を25％超下回る米国株

モデルナ＜MRNA＞

メッセンジャーRNA（mRNA）技術を基盤とするバイオテクノロジー企業です。新型コロナウイルスワクチンの開発で一躍有名になりました。現在は、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、自己免疫疾患などの分野で、革新的な治療薬やワクチンの開発を進めています。

チャーター・コミュニケーションズ＜CHTR＞

米国の主要なケーブルテレビ・インターネット・電話サービス事業者です。「Spectrum」のブランド名で、家庭や企業向けに高速インターネット、ビデオ、音声、モバイルサービスを提供しています。広告事業や、大企業・政府機関向けのソリューションも手掛けています。

クリスパー・セラピューティクス＜CRSP＞

ノーベル賞を受賞したゲノム編集技術「CRISPR-Cas9」を基盤とするバイオテクノロジー企業です。鎌状赤血球症などの治療薬「Casgevy（キャスジェビー）」が欧米で承認されるなど、遺伝子治療の分野をリードしています。

アトラシアン＜TEAM＞

チームでの共同作業を円滑にするためのソフトウェアを開発・提供する企業です。プロジェクト管理ツールの「Jira」や、情報共有ツールの「Confluence」などが主力製品です。世界中の多くの企業で導入されており、チームの生産性向上に貢献しています。

トレード・デスク＜TTD＞

広告主や広告代理店向けに、デジタル広告の買い付けを自動化するプラットフォームを提供するテクノロジー企業です。同社のプラットフォームを通じて、テレビ、動画、音声、モバイルなど、様々な広告枠をリアルタイムで買い付けることができます。

マーベル・テクノロジー＜MRVL＞

データセンター、自動車、エンタープライズネットワークなどの市場向けに、半導体ソリューションを開発・提供する企業です。特に、データの高速転送技術に強みを持っています。AI（人工知能）関連の需要拡大を背景に、更なる成長が期待されています。

チポトレ・メキシカン・グリル＜CMG＞

新鮮な食材と、注文を受けてから調理するスタイルで人気のメキシカン・ファストフードチェーンです。ブリトー、タコス、サラダなどを提供しています。健康志向の消費者からの支持が厚く、米国を中心に店舗網を拡大しています。

アドビ＜ADBE＞

「Photoshop」や「Illustrator」などのクリエイティブソフトウェアで知られる企業です。近年は、商用利用にも安全な画像生成AI「Adobe Firefly」を主力製品に組み込むなど、クリエイターの表現力をAIで拡張する取り組みを強化しています。

ルルレモン・アスレティカ＜LULU＞

ヨガウェアやランニングウェアなどのアスレチックアパレルを展開するブランドです。高い機能性とデザイン性を兼ね備えた製品が人気で、世界中に熱心なファンを持っています。男性向け製品や、ランニング、トレーニングなどの分野にも事業を拡大しています。

オクタ＜OKTA＞

企業向けに、クラウドベースのID管理・アクセス管理サービスを提供する企業です。従業員や顧客が、様々なアプリケーションやサービスに安全かつ簡単にアクセスできるようにします。これは「社内外のネットワークを問わず、全ての通信を信頼しない」というゼロトラストセキュリティの考え方に基づいたソリューションで、高く評価されています。

インテューイティブ・サージカル＜ISRG＞

手術支援ロボット「ダビンチ」の開発・製造・販売を手掛ける医療機器メーカーです。ダビンチは、医師がより精密な手術を行えるよう支援するもので、世界中の病院で導入されています。低侵襲手術の普及に貢献しています。

ファイサーブ＜FI＞

金融機関や企業向けに、決済・金融サービスのテクノロジーソリューションを提供する企業です。口座処理、カード発行、オンライン決済、POSシステムなど、幅広いサービスを展開しています。金融業界のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支える重要な役割を担っています。

目標株価を20％超下回る米国株

記事作成日：2025年9月4日