💡この記事のポイント
✅景気低迷局面でも医薬品株は底堅い需要が期待でき買われやすい
✅医薬品への追加関税が課されると悪影響が出る可能性も
✅日米の医薬品株3+16銘柄をご紹介
🔎登場する銘柄
✅イーライリリー、中外製薬、武田薬品工業
✅景気低迷局面でも医薬品株は底堅い需要が期待でき買われやすい
✅医薬品への追加関税が課されると悪影響が出る可能性も
✅日米の医薬品株3+16銘柄をご紹介
✅イーライリリー、中外製薬、武田薬品工業
不景気でも底堅い需要が期待される企業は?
イーライリリー<LLY>
中外製薬<4519>
武田薬品工業<4502>
景気が低迷し始めると、節約するために出費を減らそうと考える人が増えるようになります。外食や旅行などの娯楽関連の支出は削られやすい項目ですが、日常生活において必要不可欠な飲食料品や病気にかかった時の医療費などは、支出をすぐに減らすことは難しいでしょう。
これらの製品を扱っている企業は、景気の悪化局面でも安定的な需要が期待でき、景気動向に業績や株価が左右されにくいため、マーケットが不安定なとき、弱いときに買われやすい傾向があります。
そこで今回は、トランプ関税が発動されて景気が減速して不景気に陥ったとしても、底堅い需要が続くことが期待される医薬品株3銘柄をご紹介します。
医薬品の開発や製造を手掛け、製薬業界では世界大手の一角。多様な治療薬の提供のほか、慢性疾患向け治療法の開発を進める。
近年は世界各国で肥満症治療薬が成長分野として注目を集めていて、多くの製薬会社が新薬の開発を進めています。
同社が開発を進めている経口肥満症治療薬「オルフォルグリプロン」が第3相臨床試験(治験)で、有効性と安全性が確認されたことが発表され急騰しました。従来の肥満症治療薬は皮下注射型でしたが、「オルフォグリプロン」は経口薬であるため、増産しやすく注射に抵抗を感じる患者にも使用しやすいと期待されているようです。
懸念点としては、トランプ政権による分野別の追加関税で医薬品の関税発動が予定されていることです。関税が発動された場合には欧州に生産拠点を持つ製薬大手や、インドやイスラエルの後発薬大手への影響が大きいと考えられています。同社はアイルランドに製造拠点があり、追加関税の影響が及ぶ可能性が高いと考えられます。
株価は2024年8月上場来高値972.53ドルから11月安値711.4ドルへ下落。今年に入ってからは上昇に転じ、3月3日高値935.63ドルまで上昇した後は再び利益確定売りに押され、4月7日年初来安値677.09ドルまで下落。その後「オルフォルグリプロン」の材料で4月17日高値858ドルまで急騰。
医薬品大手、ロシュ傘下でタミフルなど拡大。抗がん、関節リウマチ剤が主力。
同社が創製して、米国の製薬大手イーライリリー社に全世界での開発、販売の権利を譲渡した経口肥満症治療薬「オルフォグリプロン」が、第3相臨床試験(治験)で有効性と安全性が確認できたことを発表したことから注目を集めています。
同社は今後「オルフォグリプロン」が発売されることになれば売上額の一部を受け取ることになっているため、収益寄与が期待できる可能性が高まったことから急騰しました。
株価は2024年5月安値4,572円から10月高値7,869円へ上昇。11月以降は安値を切り上げながら7,000円を挟んでもみ合う動きが続きましたが、今年4月21日上場来高値8,459円まで上昇。
国内製薬首位、シャイアー買収によって世界大手の仲間入り。がん領域の新薬開発にも注力。
血漿分画製剤、消化器系疾患、オンコロジー(がん)、希少疾患およびワクチンの事業が好調に推移したことに加えて為替相場が円安に推移したことから、2025年3月期前期の業績予想を上方修正しました。
トランプ政権による関税政策によって景気減速への懸念が高まり、世界の株式市場が急落する動きになりました。株価の下落によって安定的に配当金を受け取れる高配当の銘柄に注目が集まっていますが、同社も割安な高配当銘柄の1つとして注目されています。
好調な業績を背景に最近は増配傾向が続いていて、前期の配当金は196円を予定しており、予想配当利回りは4.56%を見込んでいます。(2025/4/22現在)
懸念点としては、イーライリリーと同様にトランプ政権によって医薬品にも追加関税が発動された場合、同社もアイルランドに製造拠点を持っていることから、追加関税の影響が及ぶ可能性が高いと考えられます。
株価は2024年のおよそ4,000~4,400円でのボックス相場を、今年3月21日年初来高値4,573円まで上昇し上抜けたものの、トランプ関税をきっかけに反落。4月11日年初来安値3,916円とボックスの下限まで下落。4月23日には4,300円台まで回復しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ファイザー
メルク
アッヴィ
アムジェン
CVSヘルス
ギリアド・サイエンシズ
アボット・ラボラトリーズ
アステラス製薬
エーザイ
大塚ホールディングス
小野薬品工業
協和キリン
塩野義製薬
第一三共
テルモ
記事作成日:2025年4月23日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。
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