💡この記事のポイント
✅米国株は日本株より配当回数が多いのが魅力
✅複数銘柄の組み合わせで配当金を毎月もらうことも可能
✅年4回配当が魅力の米国株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:USバンコープ、フィリップ・モリス、コカ・コーラ
✅ETF:アメリカ増配株式コース、アメリカ高配当株式コース

✅米国株は日本株より配当回数が多いのが魅力
✅複数銘柄の組み合わせで配当金を毎月もらうことも可能
✅年4回配当が魅力の米国株をご紹介
✅米国株:USバンコープ、フィリップ・モリス、コカ・コーラ
✅ETF:アメリカ増配株式コース、アメリカ高配当株式コース
米国株の配当は「年4回」が一般的
銘柄選びは「安定性」や「増配」に注目
複数銘柄への投資で「毎月の配当金」も夢じゃない
年4回配当の米国株とETF10選
配当目的で米国株投資をするときの注意点
配当金をもらうには
日本株の配当金は、年に1~2回もらえるのが主流です。しかし、米国株の多くは年4回、つまり3カ月に1度のペースで配当金が支払われるのが一般的です。
定期的に配当金を受け取ることで、投資を続けている実感が湧きやすく、資産が育っていく楽しさを感じられるのは、米国株投資の大きな魅力と言えるでしょう。
また、受け取った配当金は自由に使うのも良いですが、投資元本が小さい内は配当金も少ないため、再投資をして元本を増やすことも資産形成に有効です。元本が増えれば、その分だけ配当金も増えていく可能性があり、再投資を続けていくことで、利益がさらに利益を生む「複利効果」も期待できます。配当回数が多い米国株は、この複利効果をより早く実感しやすいというメリットもあります。
配当金を目的に投資する場合、配当の「安定性」や「増配」の実績が1つのポイントになります。
例えば、食品や日用品、ヘルスケアといった景気の影響を受けにくい企業は、業績が安定している傾向があります。こうした企業は、減配(配当が減ること)や無配(配当がなくなること)のリスクが比較的低く、安定的に配当金を受け取りやすいと言えます。
さらに、米国には株主還元を重視する文化が根付いており、長年にわたって配当を増やし続けている企業が数多く存在します。特に25年以上連続で増配している企業は「配当貴族」と呼ばれ、配当貴族のみに投資する米国株式配当貴族(年4回決算型)というファンドもあるほどです。長期的に増配を続けているということは、それだけ安定して事業を成長させ続けてきた証拠でもあり、将来受け取れる配当金が増えていくことも期待できます。
また、ETF(上場投資信託)を活用し、リスクを分散しながら配当金(分配金)を受け取る方法もあります。
米国株は年間の配当回数が多いため、支払月の異なる銘柄をいくつか組み合わせることで、毎月配当金を受け取るポートフォリオも目指せます。年4回配当の場合、配当金を支払う月によって、大きく3つのグループに分けることができます。
Aグループ:1月、4月、7月、10月
Bグループ:2月、5月、8月、11月
Cグループ:3月、6月、9月、12月
例えば、A・B・Cの各グループから1銘柄ずつ選んで投資すれば、毎月どの月にも配当金が受け取れる可能性があります。ただし、配当支払月は企業によって前後しますし、支払月が変わる場合もあります。
ここからは、配当を年4回受け取れる可能性のある米国株とETFの一例をご紹介します。権利確定月と権利支払月は過去の実績を参照しています。
※予想配当利回り、権利確定月、配当支払月は2025年11月4日時点(出所:QUICK)
※予想配当利回りは予想配当より算出しており、確定しているものではありません
商業銀行業務を中核に、富裕層向け資産管理や決済サービスなど多角的な金融サービスを提供する金融グループ。高い配当利回りが魅力の金融株です。
・権利確定月: 12月、3月、6月、9月頃
・配当支払月: 1月、4月、7月、10月頃
・予想配当利回り: 4.37%
「マールボロ」などのブランドで知られる世界最大級のたばこメーカー。近年は加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」に注力しています。高いブランド力と収益性により、長年にわたり安定した配当を続けています。
・権利確定月: 12月、3月、6月、9月頃
・配当支払月: 1月、4月、7月、10月頃
・予想配当利回り:3.87%
洗剤や紙おむつなど世界中の家庭で使われる製品を手がける世界最大の一般消費財メーカー。70年近い連続増配の実績があり、盤石な事業基盤を誇っています。
・権利確定月: 1月、4月、7月、10月頃
・配当支払月: 2月、5月、8月、11月頃
・予想配当利回り: 2.86%
米国最大手の通信会社。携帯電話事業やインターネット接続サービスは、現代生活に不可欠なインフラとして安定した収益を生み出しており、高配当株として知られています。
・権利確定月: 1月、4月、7月、10月頃
・配当支払月: 2月、5月、8月、11月頃
・予想配当利回り: 4.48%
医薬品や医療機器、消費者向け健康製品などを幅広く展開する総合ヘルスケア企業。人の健康に不可欠な分野のため、業績が比較的安定しており、60年以上連続で増配しています。
・権利確定月: 2月、5月、8月、11月頃
・配当支払月: 3月、6月、9月、12月頃
・予想配当利回り: 2.74%
世界最大級の総合エネルギー企業。石油・天然ガスの探査・生産から販売まで一貫して手がけ、40年以上にわたり増配を続けてきた実績があります。
・権利確定月: 2月、5月、8月、11月頃
・配当支払月: 3月、6月、9月、12月頃
・予想配当利回り: 3.49%
60年以上増配を続ける世界最大の飲料メーカー。景気に左右されにくいビジネスモデルで、ウォーレン・バフェット氏が長年保有する銘柄としても有名です。
・権利確定月: 3月、6月、9月、11月頃
・配当支払月: 4月、7月、10月、12月頃
・予想配当利回り: 2.94%
10年以上連続増配の実績がある米国の大型株に投資するETFです。配当成長を重視し、長期的なリターンの獲得を目指します。
・権利確定月: 3月、6月、9月、12月頃
・分配支払月: 3月、7月、10月、12月頃
・直近分配利回り: 1.6%
予想配当利回りが市場平均を上回る米国の大型株に投資するETFです。配当利回りを重視しており、高配当ETFとして人気があります。
・権利確定月: 3月、6月、9月、12月頃
・分配支払月: 3月、6月、9月、12月頃
・直近分配利回り: 2.41%
過去5年の配当支払い実績がある米国企業の中から、相対的に配当利回りの高い米国の100銘柄に投資するETFです。配当の持続性を重視した銘柄選定が特徴です。
・権利確定月: 3月、6月、9月、12月頃
・分配支払月: 3月、6月、9月、12月頃
・直近分配利回り: 3.6%
年4回配当がもらえる米国株は魅力的ですが、以下の点には気を付けておきましょう。
どんなに安定している企業でも、業績が悪化すれば配当を減らしたり、なくしたりする可能性はゼロではありません。複数の銘柄に分散投資することでリスクを抑えることが大切です。
米国株の配当金は米ドルで支払われます。そのため、受け取った配当金を円に換える際には為替レートの影響を受けます。円高(1ドル=120円→110円など)の局面では円での受取額が減り、逆に円安(1ドル=120円→130円など)の局面では受取額が増えます。
米国株の配当金には、まず米国で10%の税金が源泉徴収されます。さらに、残った金額に対して日本国内で20.315%の税金がかかります。この「二重課税」の状態を調整するため、確定申告で「外国税額控除」という手続きを行えば、米国で課された税金の一部または全部が還付される可能性があります。 なお、NISA(少額投資非課税制度)を利用すれば、日本国内の税金はかからなくなりますが、米国での10%の税金は還付されない点には注意が必要です。
配当金をもらうには、ある決まった日までに株式を購入し、保有しなければなりません。その仕組みを初心者向けに簡単にご紹介します。

配当金をもらうには、配当金を受け取る権利を確定させる必要があります。
米国株は、11/28(金)が権利落ち日の場合、11/26(水)が権利付最終日になります。
・権利付最終日(けんりつきさいしゅうび)
この日までに株を買って保有すると、配当金をもらう権利が得られます。投資家にとって最も重要な日です。この日までに売ってしまうと権利は得られません。
・権利落ち日(けんりおちび)
権利付最終日の翌営業日です。この日に株を買っても、今回の配当金はもらえません。この権利落ち日の前営業日までに買えば、配当金をもらう権利が得られます。
・権利確定日(けんりかくていび)
この日に株主名簿に名前が載ることで、配当金を受け取る権利が正式に確定します。
・実際に配当金が支払われるタイミング
配当金を受け取る権利が確定しても、すぐに配当金がもらえるわけではありません。
一般的に、米国株の配当金が支払われるのは権利確定日から約1ヵ月後です。
例えば、10月末が権利確定日の企業であれば、11月下旬~12月上旬ごろに支払われることが多いようです。
これらはあくまで一般的な例ですので、実際には各企業の発表などをご参照ください。
記事作成日:2025年11月4日
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