【株価が動いた理由】NYダウ -2.48%~トランプ大統領の利下げ要求で米国への信認が揺らぎ「トリプル安」

【株価が動いた理由】NYダウ -2.48%~トランプ大統領の利下げ要求で米国への信認が揺らぎ「トリプル安」

NYダウ

💡株価が動いたポイント

✅2025/4/21(月)終値38,170.41ドル-971.82ドル

✅始値38,906.04ドル、高値38,906.04ドル、安値37,830.66ドル

✅年初来高値45,054.36ドル、年初来安値36,611.78ドル

✅トランプ大統領の利下げ要求で米国への信認が揺らぎ、株・債券・ドルのトリプル安となり、前日比-2.48%の大幅安となりました


 

◎トランプ大統領が21日に自身のSNSで、「多くの人が予防的利下げを求めている」「大敗者である『遅すぎる』パウエル議長が今すぐ金利を引き下げなければ、経済は減速する可能性がある」「バイデン(後のカマラ)の当選を助けるために利下げを行ったのに」と投稿したことで、中央銀行の独立性を脅かし、米国への信認が揺らぐとして、株式、債券、ドルのすべてが売られる「トリプル安」となりました

◎18日には、米国家経済会議の委員長が「ホワイトハウスはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任の可能性を検討している」と発言していたことから、より一層トランプ大統領の発言が重く受け止められたようです

◎これについて市場では「政治的理由でFRB議長を辞めさせるようなことがあれば、金融政策の不透明感が高まる」「このような発言は米国の資産にとって売り材料」「市場が利下げを求めているのは確かだが、大統領が望むからと言って利下げすべきではない」と全面的に否定的な見方となり、株式は大幅安、米10年債利回りは上昇(債券価格は下落)、為替は1ドル=140円台まで円高ドル安となりました

◎報道では、トランプ大統領は、パウエルFRB議長が「トランプ関税はインフレ率の上昇と経済成長の鈍化に繋がる可能性が高い」と発言したことに激怒しているとされ、インフレ率が目標である2%を上回っているにも関わらずトランプ大統領は「インフレは事実上ゼロ」と主張しているが、パウエルFRB議長は経済が軟化すれば利下げする用意がある、と言及されています

◎これにより、S&P500も-2.35%、ナスダック総合指数も-2.55%の大幅安となりました

NYダウ採用銘柄ナイキ<NKE>+0.64%以外のすべての銘柄が下落し、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>-6.33%、エヌビディア<NVDA>-4.51%、セールスフォース<CRM>-4.44%、アメックス<AXP>-3.5%、シャーウィン・ウィリアムズ<SHW>-3.32%、キャタピラー<CAT>-3.23%、スリーエム<MMM>-3.16%、アマゾン・ドット・コム<AMZN>-3.06%、シェブロン<CVX>-3%などが大幅安となりました

◎一方で、メルク<MRK>-0.19%、コカ・コーラ<KO>-0.31%、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>-0.34%、マクドナルド<MCD>-0.82%、ウォルマート<WMT>-0.86%、ディズニー<DIS>-0.95%のディフェンシブ株は下げ幅が控え目でした

◎NYダウ採用銘柄以外では、テスラ<TSLA>-5.74%が、SUV(多目的スポーツ車)「モデルY」の廉価版の生産が遅れているとして売られました

 

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