イオン<8267>
◎2024/9/6(金)終値3,838円+89円
◎消費拡大期待と円高ドル安進行で小売り株に注目が集まり、前日比2.37%上昇し4連騰となりました
◎総務省がこの日発表した7月の家計調査で、消費支出(2人以上の世帯)が物価の変動を除く実質ベースで前年同月比0.1%増となり、3カ月ぶりに前年同月を上回り、売上増への期待から、同社や日経平均への採用が決まった良品計画<7453>など小売り株が買われました
◎今回の家計調査では住居の設備修繕/維持に関する消費や、テレビやパソコンなどの消費で支出が伸びたとされ、2024年6-8月期決算への期待が同社株を押し上げたようです
◎他にも、1ドル=142円台への円高ドル安の進行や、世界的な半導体株安などを背景に輸出関連株が売られ、内需株に投資資金が流入している中で小売株が買われている側面もあるようです
◎イオンは円高メリット株としても知られており、プライベート(PB)ブランド「トップバリュ」では物価高の中でも同業他社とは一線を画して価格を据え置いたり、値上げ幅を圧縮しているものが多くあるため、輸入による仕入れ価格の低下は利益押し上げの要因となります
◎株価は4月19日安値3,186円以降は、3,200~3,500円程度で推移していましたが、8月下旬から水準を切り上げ、この日は一時3,987円まで上昇し上場来高値を更新しました
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