今晩は高値もみ合いか。昨日は特段の材料がなかったものの、インフレの鈍化や景気減速懸念の後退を好感した先週の株高の流れが続き、主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均は236.77ドル高(+0.58%)と5日続伸し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.97%高、1.39%高と8日続伸し、ともに今年最大の長期連騰を記録した。ダウ平均は終値の最高値まで301.55ドル(0.73%)に迫り、S&P500も最高値まで1.04%に迫った。一時、高値から10%超下落し「調整相場」入りとなったナスダック総合も下落率を4.13%に縮小した。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の14.80ポイントから14.65ポイントに低下。センチメントは引き続き改善した。引け後の動きでは予想を上回る決算や強い見通しを発表したパロアルト・ネットワークスが時間外で約2%上昇した。
今晩は高値もみ合いか。S&P500とナスダック総合が今年最長の8連騰を記録し、ダウ平均とS&P500は7月に付けた史上最高値まで1%前後に迫った。センチメントが改善する中、インフレ鈍化による利下げ期待や、米国経済のソフトランディング期待を背景にダウ平均とS&P500の最高値更新が期待されるものの、週末金曜日にジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演が控えていることや、連騰や最高値接近による高値警戒感が上値圧迫要因となりそうだ。消費動向を巡っては寄り前に発表されるホームセンターのロウズの決算発表が注目される。
今晩は主要な米経済指標の発表はないが、ボスティック米アトランタ連銀総裁やバー米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演などが予定されている。企業決算は寄り前にロウズ、メドトロニック、引け後にキーサイト・テクノロジーズなどが発表予定。(執筆:8月20日、14:00)
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