今晩はもみ合いか。昨日は週後半の9月消費者物価指数(CPI)などの発表を控え様子見姿勢が強まる中、原油高や米10年債利回りの上昇が続いたことでセンチメントが悪化。ダウ平均が398.51ドル安(-0.94%)、S&P500が0.96%安、ナスダック総合が1.18%安と、主要3指数がそろって反落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の19.21ポイントから22.64ポイントに上昇し、8月8日以来の高水準となった。
今晩の取引では水曜日の9月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、木曜日の9月消費者物価指数 (CPI)、金曜日の9月生産者物価指数 (PPI)の発表を控えた様子見姿勢が強まることが予想され、積極的な取引は控えられそうだ。中東を巡る地政学リスクへの高まりやそれによる原油高も引き続き株式相場の重しとなりそうだ。今晩発表される9月NFIB中小企業楽観度指数などの経済指標や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言をにらんだ神経質な展開となりそうだ。企業決算はペプシコを皮切りに第3四半期決算発表がスタートする。
今晩の経済指標・イベントは9月NFIB中小企業楽観度指数のほか、8月貿易収支など。クーグラーFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁の講演なども予定されている。企業決算は寄り前にペンテア、ペプシコが発表予定。(執筆:10月8日、14:00)
【関連記事】
・【株価が動いた理由】富士通(10月8日)
・【株価が動いた理由】東京海上ホールディングス(10月8日)
・【株価が動いた理由】アマゾン・ドット・コム(10月7日)
・【株価が動いた理由】エヌビディア(10月7日)
・日米株 注目銘柄のポイント(10月8日)