今晩は経済指標に注目。昨日は前日の下落で押し目買いが強まったほか、好決算を発表したユナイテッド航空、モルガン・スタンレー、シンクロニー・ファイナンシャルなどが大幅高となり、主要3指数がそろって反発した。ダウ平均は337.28ドル高(+0.79%)で終了し、2日ぶりに終値の最高値を更新したほか、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.47%高、0.28%高となった。センチメントは改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の20.64ポイントから19.58ポイントに低下した。
今晩の取引では足もとの景気動向を巡り、寄り前に発表される9月小売売上高と新規失業保険申請件数に注目が集まる。9月小売売上高は前月比+0.3%と8月分の+0.1%から上昇が見込まれ、新規失業保険申請件数は前週発表分の25.8万件からほぼ横ばいの26.0万件が見込まれている。市場では米国経済のソフトランディング期待やノーランディング期待が高まっており、経済指標が強い結果となればセンチメントの一段の改善が期待される。
今晩の経済指標・イベントは9月小売売上高、新規失業保険申請件数のほか、10月フィラデルフィア連銀業況指数、9月鉱工業生産、10月NAHB住宅市場指数など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の発言も予定されている。欧州時間では欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表やラガルドECB総裁の記者会見が予定されている。企業決算は寄り前にトラベラーズ・カンパニーズ、キーコープ、引け後にネットフリックス、インテューイティブ・サージカルなどが発表予定。(執筆:10月17日、14:00)
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