今晩は経済指標に注目。昨日は前日にトランプ・ラリーが一服し、小型株が引き続き下落したほか、半導体株も総じて下落したものの、10月消費者物価指数(CPI)が予想通りの伸びにとどまり、12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待が高まったことが相場の支援となった。小型株指数のラッセル2000が0.94%安、ハイテク株主体のナスダック総合も0.26%安とともに2日続落した一方、ダウ平均は47.21ドル高(+0.11%)と小幅に反発し、S&P500も0.02%高とわずかながらプラス圏で終了した。予想通りとなった10月CPIを受けてCMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は前日の59%から81%に上昇した。
今晩の取引ではトランプ・ラリーが一服したことで、上値の重い展開が予想されるが、12月FOMCでの利下げ見通しが引き続き下値支援となることが期待される。12月FOMCでは80%以上の確率で0.25%の追加利下げが予想されており、今晩発表される10月生産者物価指数(PPI)10月消費者物価指数(CPI)も予想通りの伸びにとどまれば安心感が広がりそうだ。10月PPIは前年比+2.3%と9月分の+1.8%から伸びの加速が見込まれ、前月比でも+0.2%と9月分の横ばいから上昇が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前年比+3.0%、前月比+0.3%とそれぞれ9月分の+2.8%、+0.2%から上昇が見込まれている。このほか、新規失業保険申請件数の発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演もあり、労働市場の状況や利下げを巡る議長発言にも要注目となる。
今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、10月PPI、EIA週間原油在庫など。企業決算は寄り前にウォルト・ディズニー、引け後にアプライド・マテリアルズなどが発表予定。(執筆:11月14日、14:00)
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