今週のNY市場はエヌビディアの決算発表と米国債利回りに注目。先週は主要3指数が週初に史上最高値を更新したものの、トランプ・ラリーが一服したことや、利下げ期待が後退したことでその後大きく反落。トランプ次期大統領が、ワクチン懐疑派のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を米保険福祉省長官に指名したことでバイオ株が軒並み安となったことも相場の重しとなった。ダウ平均は週間で1.24%安、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.08%安、3.15%安で終了し、3指数がそろって反落。史上最高値からはダウ平均が1.91%安、S&P500が2.18%安、ナスダック総合が3.21%安となった。経済指標が強い結果となったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急ぐ必要がなくなったと発言したことでCMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き確率は前週末の35%から40%に上昇した。米10年債利回りは金曜日に一時4.505%と5月31日以来の水準まで上昇した。
今週は株高トレンドの持続性を巡り、半導体大手のエヌビディアの決算発表やガイダンス、先行きの利下げ見通し、米10年債利回りの動向が焦点となりそうだ。水曜日発表のエヌビディアの8-10月期決算は強い結果が予想されているが、新型AIチップの出荷見通しを巡りジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の発言に要注目となる。利下げ見通しを巡っては10月中古住宅販売件数や、10月住宅着工件数、新規失業保険申請件数、11月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値などの経済指標やそれを受けた米10年債利回りの動向に要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは11月NAHB 住宅市場指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月18日、14:00)
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