今晩は上値の重い展開か。昨日は決算発表が好感されたソフトウェアのセールスフォースが10.99%高、データセンター向け半導体製造のマーベル・テクノロジーが23.19%高と急伸し、ハイテク株全般に買いが波及した。ダウ平均は308.51ドル高(+0.69%)の45,014.04ドルと3日ぶりに反発し、終値で初めて45,000ドルを突破。セールスフォース1銘柄でダウ平均を約224ドル押し上げた。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.61%高、1.30%高とともに4営業日続伸し、主要3指数がそろって取引時間中と終値の史上最高値を更新した。年内の利下げを巡っては、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインタビューで、利下げについて慎重に進める余裕があるとしたが、1月ADP民間部門雇用者数や11月ISM非製造業PMIが予想を下回る弱い結果となったことで、CMEのフェドウォッチ・ツールの12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ見通しは前日の73%から78%に上昇し、政策金利の据え置き確率は22%に低下した。
今晩は主要3指数が最高値を更新し、高値警戒感が意識されることや、翌日の11月雇用統計の発表を控えた様子見姿勢の強まりで上値の重い展開が予想されるが、年内の利下げ見通しを巡って新規失業保険申請件数などの経済指標に注目する展開か。新規失業保険申請件数の市場予想は21.5万件と、前週発表分の21.3万件からやや悪化が見込まれており、予想並みの結果となれば、12月利下げ期待の継続が引き続き相場の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか、11月チャレンジャー企業人員削減数、10月貿易収支など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、ダラー・ゼネラル、クローガー、引け後にルルレモン・アスレティカ、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、アルタ・ビューティーなどが発表予定。(執筆:12月5日、14:00)
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