💡この記事のポイント
✅株は「損小利大」が大切!
✅損切りや売り時の決め方考え方
✅過去のデータ=株価チャートを参考にしよう
✅株は「損小利大」が大切!
✅損切りや売り時の決め方考え方
✅過去のデータ=株価チャートを参考にしよう
「損小利大」を心掛けよう
まずは「損切りライン」を決めよう
売り時の決め方①利益確定ルールを考えよう
売り時の決め方②状況が変わったら売りを考えよう
売り時の参考になるのが株価チャート
「株は買い時よりも売り時が難しい」と言われます。極端な話、利益確定や損切りなど、売り時の大きな判断ミスをしなければ、株の勝率は飛躍的にアップするはずです。今回は、株初心者に向けた株の売り時を考えていきましょう。
まず、大前提として頭に入れておきたいのは、「損小利大」の徹底がトータルの勝敗を分ける大きなポイントとなるということです。「損小利大」とは、損を小さくし、利益を可能な限り伸ばすこと。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、投資においてはこれがなかなか難しいものです。
というもの、人間の心理として、利益はすぐに確定させたくなる一方で、含み損が出ている場合には「いつか戻るはず」という根拠のない願望で売り時を逃してしまいがちだからです。銘柄によっては反発する場合もありますが、トータルで考えるとさらに含み損が膨らんでしまうケースが目立ちます。1回の売買で成功を収めるよりも、トータルでの勝率アップを考えましょう。
利益確定の「売り時」を考える前に、決めておきたいのが損を小さくするための「損切り(ロスカット)」です。
思惑が外れ、含み損が膨らんでくるケースもあるはずです。本来、株価が下がってしまった場合には、もう一度、その銘柄を検証し、再浮上の可能性があるのかを探っていくことになります。
ただ、そのあたりの見極めが難しいこともあり、「買値から10%下がったら売却」というように損切りのラインをあらかじめ決めておくのもいいでしょう。「損小」であれば、次回以降の取引で取り戻すチャンスもあるはずです。
損切りできずズルズルと損失を拡大させてしまうのが、資産運用で大損する典型的なパターンです。それまで数回の売買でコツコツと積み上げてきた利益を1回の大損で吹き飛ばしてしまう、俗にいう「コツコツドカン」という失敗をしないことが重要です。
ある程度、知識がついてきたら、何%と画一的ではなく、株価チャートを見て銘柄毎に損切りラインを決めるのも良いでしょう。いずれにしても、株を購入する際には、あらかじめ損切りラインを決めておき、それを徹底して実行することが「損小利大」の秘訣です。
次に、いよいよ利益確定の売り時について考えていきましょう。前述したように、株価が上昇して含み益が出てくると、どうしても利益を確定させたくなります。でも、焦って利益確定をしたのちに、さらに大きく上昇するケースはよくあるものです。
ですので、まずは「利益確定ルール」を決めるという方法を考えてみましょう。
1,000円で買った株が20%上昇の1,200円で売る。というのも一つですが、これだとさらに続伸した場合に「早く売りすぎた」と後悔するケースも出てくるはずです。
そこで、「買値からいくら上がったら売る」ではなく、「高値からいくら下がったら売る」という方法も検討してみてください。
例えば、1,000円で買った株が1,300円まで上昇した場合、そこから5%(65円)下がったら売る、つまり1,235円まで下がれば売る、というものです。
これは上昇の勢いがあるうちは売らずに保有し、勢いが減り下がってきたら売る、という考え方です。上記の例で言えば、1,235円まで下がらない限りは売らずに保有することで、さらに上昇する可能性に期待することができます。
資産運用では、どうしても最高値で売却したくなるものですが、それはプロでも至難の業。投資格言にもあるように「頭と尻尾はくれてやれ」という気持ちで、欲張りすぎないことが大切です。
もう一つ、本質的な売り時の考え方が「状況が変わったら売りを考える」というものです。
数ある銘柄の中から、「この銘柄を購入する」と決めるには、それなりの買う理由があるはずです。例えば、ヒット商品を製造販売しているとか、業績が数年に渡って右肩上がりで上昇している、時には株価チャートで上昇の勢いがあるからという場合もあるでしょう。
中長期で投資する場合には、1年に数回、特に年4回の決算時期にはその理由が継続しているかを確認する必要があります。仮に、その理由がなくなったり、ネガティブに変化したりした場合には、そこがひとつの売り場となります。
そのほか、為替の動きが業績に大きく左右するような企業の場合には、為替の変動にも気をつかう必要があります。また、昨今のように米国による相互関税が大きなダメージとなる企業もあります。このように為替や世界を取り巻く経済環境の変化なども、株の売り時と捉えることができます。
良いと思っていたのに、その理由が減ったり無くなったときは、売りを考えるときです。
これら売り時を考える際や損切りや利益確定の水準を決める際に、大いに役立つのが株価チャートです。株価チャートで未来を予測できるわけではありませんが、過去の株価推移から「この下値を下回ったらもっと下がる可能性がある」「これまで抜けなかった高値を抜いたらもっと上昇する可能性がある」など、売買の目安を想定するのに役立ちます。
買う際の目標とする株価水準や、損切りや利益確定をいくらにするのかを考える際に活用できますので、ぜひ参考にしてください。あまり難しく考える必要はなく、単なる過去のデータであって、過去のデータを見ずに投資する方がいかがなものか、というくらいに考えて良いと思います。
初心者の方は、まずは「チャート分析のキホン!ローソク足で何がわかる?」この記事から、チャートの基本的な見方から理解していきましょう。
記事作成日:2025年4月22日
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