💡この記事のポイント
✅株価の割安割高を判断する指標「PER」の基本を解説!
✅PERは同業他社や過去の水準と比較しよう
✅人気の日米株の予想PERをご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:エヌビディア、アルファベット、アップル
✅日本株:トヨタ自動車、キオクシアホールディングス、JX金属

✅株価の割安割高を判断する指標「PER」の基本を解説!
✅PERは同業他社や過去の水準と比較しよう
✅人気の日米株の予想PERをご紹介
✅米国株:エヌビディア、アルファベット、アップル
✅日本株:トヨタ自動車、キオクシアホールディングス、JX金属
株価は低いから割安というわけではない
株価の割安度を測るモノサシ「PER」
エヌビディアは7年ぶりのPER20倍割れまで下落後に急反発
日米人気銘柄の予想PER
モノには割安割高の水準というものがあります。たとえば、スーパーで食材を購入するときに「このお肉は国産牛なのに、こんなに安い」と思ったり、逆に「これはいくらなんでも高すぎる」と感じたりすることもあるのではないでしょうか。
株の個別銘柄にも同様に割安割高の水準があり、株式市場の中には割安な銘柄と割高な銘柄が混在しています。ただし、株式投資の場合、単純に株価の低い高いが割安割高とイコールではありません。
たとえば、NTT<9432>のように株価が150円程度の銘柄もあれば、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>のように株価が7万円以上の銘柄もあります(PayPay証券の場合、株価に関わらず日本株も米国株も最低100円から買うことができます)。この場合、必ずしも単純に株価の低いNTTが割安で株価の高いファーストリテイリングが割高というわけではありません。
では、株式投資の場合は、何をモノサシにすればいいのでしょうか。
株価の割安度を判断するための投資尺度を株価指標と言います。株価指標はいくつかありますが、まず覚えておきたいのは、PER(株価収益率)です。
PERは、株価が一株当たり利益(EPS)の何倍まで買われているかを示す指標で、株価と企業が稼ぎ出す利益の比率から割安か割高かを判断します。一般的にPERが低いほど割安、高いほど割高と判断します。
例えば、一株当たり利益が10円として株価が100円なら、株価は利益の10倍買われていて(PER10倍)、株価が300円なら利益の30倍まで買われている(PER30倍)ということになります。この場合、PER10倍の方が割安で、PER30倍の方が割高と言えます。
ちなみに、株価指数も構成銘柄の予想EPSの平均値をもとに予想PERが算出されています。
代表的な株価指数の予想PER
日経平均:20.3倍(4月30日終値時点)
S&P500:23.1倍(4月29日終値時点)
ただし、個別株のPERは業種によっても一般的な水準が異なるため、比較するときはライバル企業や同業種と比較しましょう。また、その銘柄の過去の水準と比較するのも良いでしょう。
なお、PERはIT企業など成長期待が高い業種ほど高く、公益事業や金融などの成熟企業や安定産業ほど低くなる傾向があります。また、PERが低くても、先行きの業績見通しが悪い場合などは、この先もPERが低いまま、PERがもっと低くなる、といった場合もあります。「割安だから絶対に買い時」というわけではありません。
ここで個別銘柄の動きをご紹介します。
米国半導体大手のエヌビディア<NVDA>は、世界中の投資家が注目する企業です。同社の株価は3月30日に年初来安値164.27ドルをつけましたが、そこから急反発に転じました。
同社の2027年1月期今期の予想EPSは8.276ドルですので、3月30日安値での予想PERは
164.27ドル÷8.276ドル=19.8倍
となります。
つまり、成長期待が高い半導体企業にもかかわらず、市場平均並みもしくはそれを下回る水準まで売られたことで割安度が高まり、投資家の買いを集めるきっかけとなったと考えられます。なお、エヌビディアの予想PERが20倍を割り込んだのは、約7年ぶりのことでした。その後の株価上昇で、エヌビディアの予想PERは直近で24~25倍程度まで上昇しています。
ここからは、人気の日米株の予想PERをチェックしてみましょう。
銘柄 | 予想PER(倍) |
|---|---|
ゼネラル・モーターズ | 6 |
マイクロン・テクノロジー | 8.8 |
ウォルト・ディズニー | 15.4 |
メタ・プラットフォームズ | 22.4 |
マイクロソフト | 25.6 |
エヌビディア | 25.3 |
アルファベット | 29.8 |
アップル | 31.8 |
アマゾン・ドット・コム | 34.1 |
テスラ | 194.4 |
出所:QUICK(2026年4月30日終値時点)
銘柄 | 予想PER(倍) |
|---|---|
トヨタ自動車 | 10.9 |
NTT | 12.8 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 15 |
ソニーグループ | 16.3 |
ソフトバンクグループ | 25.3 |
日立製作所 | 25.3 |
アドバンテスト | 43.3 |
キオクシアホールディングス | 43.8 |
ファーストリテイリング | 46.5 |
JX金属 | 47.5 |
古河電気工業 | 53.6 |
出所:QUICK(2026年5月1日終値時点)
このように、PERの水準は業種や銘柄ごとに大きく異なります。まずは、同業種の銘柄と比較し、さらに当該銘柄のPERがどのように推移しているかを調べれば、売買タイミングのヒントになりそうです。
記事作成日:2026年5月1日