エヌビディアがPER20倍割れ!米国主力ハイテク米国株11選

💡この記事のポイント

✅ハイテク株が売られ、エヌビディアは7年ぶりの割安水準に

✅利上げやAI投資に懸念も、中長期目線では投資の好機か

✅今後の成長シナリオに期待したい米国のハイテク株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

エヌビディアアップルアルファベットブロードコムマイクロン・テクノロジー


目次

エヌビディアが7年ぶりの割安水準に

利上げや巨額のAI投資が株価の重石

中長期目線では投資のチャンスか

エヌビディア<NVDA>

アップル<AAPL>

アルファベット<GOOGL>

アマゾン・ドット・コム<AMZN>

マイクロソフト<MSFT>

テスラ<TSLA>

メタ・プラットフォームズ<META>

ブロードコム<AVGO>

マイクロン・テクノロジー<MU>

オラクル<ORCL>

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

エヌビディアがPER20倍割れ!米国主力ハイテク米国株11選

エヌビディアが7年ぶりの割安水準に

米国株式市場で、相場の主力であるビッグテックなどの株価が軟調に推移しています。


特にAIブームをけん引してきたエヌビディア<NVDA>は、株価の割安さを示す指標である予想PER(株価収益率)が20倍を下回り、およそ7年ぶりの水準まで低下しています。また、S&P500の予想PERも30日時点で19倍台で、他のハイテク株も割安な水準となっている銘柄が少なくありません。


利上げや巨額のAI投資が株価の重石

この背景には中東情勢の緊迫化やインフレへの懸念があります。イランを巡る情勢不安から原油価格が高止まりしており、「インフレが加速するのでは」という不安が広がっています。インフレを抑えるために米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げをすれば、企業や個人の負担が増え、株式市場にとってマイナスとなります。とりわけハイテク株は、将来の高い成長期待を背景に買われてきた銘柄が多く、投資家がリスクを避けて株を売る動きを強めているようです。


また、AI投資に対する成果が疑問視されている面もあります。マイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOGL>などのハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)は、AIインフラに巨額の設備投資を行っています。これに対し市場では、その投資に見合う利益が出るまでに予想以上に時間がかかるのではないかという懸念が強まっており、株価の重石となっているようです


中長期目線では投資のチャンスか

短期的には不確実性が株価の重荷となっていますが、見方を変えれば、株価が下落して割安感が出ている今は、優良企業に目を向けるチャンスかもしれません。AIが今後の社会やビジネスに不可欠なインフラになるという中長期的な成長シナリオは崩れていませんので、中東情勢を見極めつつ今後のリバウンドにも期待して投資を検討したいところです。


ここからは、その動向が注目されるマグニフィセント・セブンなど米国ハイテク株をご紹介します。


エヌビディア<NVDA>

AI向けGPU(画像処理半導体)で圧倒的な存在感を持つ半導体大手です。最近のハイテク株安の中で調整していますが、データセンター向け需要そのものは高水準で、AIインフラ投資の中心銘柄であることは変わりません。予想PERが大きく低下し、過度な割高感はないとの見方もあるようです。

予想PERは19.74倍。


アップル<AAPL>

iPhoneを軸にハードとサービスを展開する世界的IT企業です。最近は複数市場でiPhone需要が堅調との見方が好感され、特に中国での買い替え需要の高まりや、出荷台数の上振れ期待が材料視されました。AIインフラに巨額投資を続ける企業が多い中、相対的に設備投資額が少ない点も評価されているようです。

予想PERは29.03倍。



アルファベット<GOOGL>

検索、YouTube、クラウドを柱とする巨大テック企業です。2025年10-12月期決算は市場予想を上回ったものの、2026年12月期今期の設備投資計画が想定以上に大きかったことから、利益率の低下懸念が意識されています。一方、クラウド事業や生成AI「Gemini」の拡大などは今後の事業成長として期待されているようです。

予想PERは23.82倍。



アマゾン・ドット・コム<AMZN>

ネット通販とクラウドのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を抱える米IT大手です。最近は、AWSの成長加速見通しが材料となり、AIインフラ需要の拡大を取り込む銘柄として注目されました。アンソロピックやオープンAI関連の需要拡大も追い風と見られており、クラウド事業の成長性が期待されているようです。

予想PERは25.89倍。



マイクロソフト<MSFT>

Office、Windows、クラウドのアジュールを展開するソフトウェア大手です。最近はAIによる既存ソフトの代替懸念や、巨額の設備投資による利益率圧迫が意識され株価の重石となっています。法人顧客基盤の厚さは大きな強みであるため、AI関連事業で存在感を発揮できるかがポイントになりそうです。

予想PERは21.72倍。



テスラ<TSLA>

EV(電気自動車)を主力としつつ、自動運転やロボティクスでも期待を集める企業です。最近は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がAI向け半導体工場「テラファブ」の建設計画を明らかにしたことが好感されました。自動運転車や人型ロボット向けの半導体を自前で確保する構想は非常に野心的で、EVメーカーにとどまらない成長ストーリーが前向きに受け止められているようです。

予想PERは176.59倍。



メタ・プラットフォームズ<META>

FacebookやInstagramを運営し、広告収益を主力とするSNS大手です。最近は、未成年のSNS依存を巡る訴訟で責任を認める評決が出たことが嫌気され、将来の賠償負担や規制強化への懸念から株価が下落しました。足元ではAI関連の期待よりも法務・規制リスクが意識されやすい局面ですが、広告事業とAI投資の両輪で成長に期待したい銘柄です。

予想PERは18.04倍。



ブロードコム<AVGO>

通信やネットワーク半導体に強く、AI向けカスタム半導体で存在感がある企業です。最近は、アルファベットの巨額設備投資計画を受けて、グーグル向けAI半導体の供給先としての期待が高まりました。エヌビディアとは異なる形でAIインフラ投資の恩恵を受けやすい点が魅力です。

予想PERは25.92倍。


マイクロン・テクノロジー<MU>

DRAMやNAND型フラッシュメモリなど、データの記憶・保持に欠かせないメモリ半導体を手がける世界的な大手企業です。最近は、AIサーバー向けHBM(広帯域メモリ)の需要拡大を追い風に、2025年12月-2026年2月期に売上高や利益、フリーキャッシュフローが過去最高を更新しました。一方で、アルファベット傘下のグーグルが発表した新技術「TurboQuant(ターボクアント)」が、AIのメモリ消費量を6分の1に圧縮するとして、物理メモリへの需要が減少するとの懸念などから3月中旬以降は株価が下落しています。

予想PERは5.49倍。


オラクル<ORCL>

企業向けデータベースやクラウドサービスを手がける老舗IT企業です。最近は、2025年12月-2026年2月期決算で売上高と利益が市場予想を上回り、AI需要を追い風としたクラウド事業の伸びが好感されました。巨額投資が重荷となる銘柄も多い中、設備投資をコントロールしながら成長を示した点も評価され、AIインフラを支える有力銘柄として存在感を高めています。

予想PERは18.54倍。


インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>

企業向けITサービスやソフト、コンサルティングを手がける老舗テック企業です。最近は、アナリストによる投資判断の引き上げが好感されました。市場では、AIの普及によって主力であるメインフレーム事業が代替されるとの懸念もありましたが、大企業の基幹システムに深く組み込まれた事業基盤は代替が進みにくいと評価されたようです。成長株とは異なるものの、着実なAI需要の取り込みが期待されます。

予想PERは19.14倍。


※ご紹介した予想PERは、2026年3月31日終値時点の情報を元にしています(出所:QUICK)

記事作成日:2026年4月1日